ペットとペット
せつなが飲食店でブチギレての翌日、せつなは金を稼ぐため、ギルドで依頼を受けようと依頼書を見ながら落ち込んでいた
(あーもまたやらかした…こんな短い間まで2回もスイッチ入るとかまじやらかした…)
「あの後普通に去ったから完全にヤバいやつ認定されたでしょうね」
(終わった…)
(元々獣人側の認識も人間=やばいやつだからあまり評価は変わらぬだろう)
「王兎ちゃん?それフォローになってないから」
そこに後ろからせつなの肩を掴み、声をかけてきた人物がいた
「お前だな?昨日問題を起こしたと言う人間は」
せつなが後ろを振り向くとすごい気迫でせつなに問いかけていた獣人がいた
(はぁ、これ終わった)
その獣人に連れられギルドの奥の部屋に連れてこられた。連れてこられた部屋にはせつな、王兎、昨日せつなと会話した犬耳の受付、せつなを連れてきた獣人の4人がいた。沈黙の中最初に口を開いたのはせつなをここへ連れてきた獣人だった
「俺はここのギルドのマスターをやっている「ギルバ」と言うものだ。で俺の娘であり受付のセレーヌだ」
「よっよろしくお願いします!」
「でだ、お前なんでここに連れてこられたかわかってるか?」
「昨日の店での騒動のことですよね」
「わかっているならそれでいい、あの事件は「人間が人間を生き地獄に落とした」って結構な噂になっていてな、この国の王にも耳に入っている。それで単刀直入に言おう、なぜあんなことをした?」
「僕があいつの行動が気に入らなかっただけです」
「気に入らないと言う理由であそこまでやる必要ないだろう」
「確かにそうですが、あいつは自分自身の家族に対して蹴っていた。それは僕にとっては許せないとこなので」
せつなは本心でギルバと会話している。だが獣人は家畜呼ばわりされることを最も嫌う、それはギルバも同じである
「お前もその家畜がいるだろう、それなのに自分の家畜は良くて他の家畜を従えるやつは許さない、実に自分勝手の偽善者のようだな!」
その言葉はせつなの精神に大ダメージを喰らわせた
「確かに僕は偽善者です、ですが偽善者でも偽善者なりに決めていることはあります。それを破れば僕は偽善者ではなくただのクズです」
「その決めていることとはなんだ?」
「友達を守ることです」
「はっ!その守る対象にその兎が入っていないのが実に人間らしいな」
王兎を指差しながらギルバは反論した
「は?」
「え!」
「え!」
予想外な反論にせつなは思わず反射的に声が漏れ、その聞いたギルバは驚き、その会話を隣で聞いていた犬耳の受付も思わず釣られて驚いた
その後少しの沈黙を挟んだ後ギルバが口を開いた
「お前が決めているルールでは友達しか守らないと言うことだろ?なぜそのような反応をする」
「いや確かに王兎は僕より圧倒的に強いですけどだからって守らなくていいとはならないでしょ」
「いや俺が言っているのはそう言うことではなくな?」
この会話をしている時フブキは大爆笑していたが笑いながらもギルバが言いたいことをせつなに伝えた
「たぶんw、ギルバはペットだから友達じゃないって思ってるんでしょw」
そういう認識をしていることに驚きつつもせつなはギルバに王兎のことをどう思っているかを伝えた
「いやペットと言っても僕は王兎のことを友達だと思っています。てか王兎以外に友達いないです…」
「ちょっと私は友達じゃないってことで?」
(フブキのこと言えるわけないだろ)
せつなの言ったことはギルバがこれまで会ってきた人間と同じ人間とは思えなかったその時王兎がせつなの肩に噛み付いた。その王兎の行動でギルバは混乱していた
(なぜ噛み付いた?と言うか契約魔法で結ばれているなら攻撃なんてできないはずだ?それは一旦いいとして問題は…)
「お前なぜその兎に噛み付かれているのに一切怒らない?」
「いやいつも通りなんで血を吸う頻度減らしてって言っても全く減らしてくれないんすよ」
(我は飲みたい時に飲んでるだけだ)
余計にギルバは混乱した。混乱しながらもせつなにと質問した
「お前ほんとに人間族か?」
「それ以外の何に見えます?」
「・・・なら最後に問う、お前にとってペットはなんだ?」
「大切な友達であり家族」
せつなは即答した。そう言った瞬間ギルバは大声を上げて笑った
「お前いいな、いいだろうその兎を進化させることを認めてやる。いいよな?セレーヌ」
「はいとうさ…じゃなかったギルドマスター私もこの人になら渡していいと思います」
「え?まじで?いやなんで」
せつなは本音で全て話しただけと思い、なぜ王兎を進化させていいという結果になったのかわかっていなかった
「そりゃこの世界じゃ人間が言うペットは=家畜と思ってる人間が多いからね、そんな世界で人間のせつなくんはペットのことを「大切な友達であり家族」といったそりゃ嬉しいでしょ」
(まぁ結果オーライだな)
「王兎ちゃん結果オーライなんて言葉いつ覚えたの?」
(せつなの記憶を見た時だな)




