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獣人国

獣人国に入る前と街の中は色々な姿をした人たちが楽しそうに暮らしており、到底薄暗い雰囲気とは感じなかった

(我が思ってたより活気があるな)

「前に私が来た時とは全く違うわね。まぁ最後に来たの50年ぐらい前だけれども」

そんなことを会話している中せつなは異常なほど街の獣人たちに見られていることを気にしていた

(やっぱめちゃくちゃ見られてるし、やっぱこの姿目立つんだけど)

せつなの姿はいつも通り(?)王兎が左腕に噛み付いた姿のため視線をめちゃくちゃ気にしていた

(それはせつなが人間だからだろう)

「そんな姿の人間は珍しいから見てるんじゃない?」

(まぁいいや、で王兎を獣人にさせるための石ってどうやって入手できるの?)

「・・・どこだっけ?」

(正直そんな気はしてた)

(確か獣人国の冒険者ギルドに売っていると聞いたことがあるぞ)

「ギルドに売ってあったはずよ」

(それほんとか?)

フブキは魔法以外はどこか抜けているところがあるためギルドに売っているという情報を疑った

「大丈夫、これ私じゃなくて王兎ちゃんの情報だから!」

(そんな自信満々で言うことじゃないだろ…でギルドはどこにある?)

「とりあえずその辺ぶらぶらしてて、見つけたら私が伝えるから」

せつなはとりあえず目立つのは嫌だったが適当に歩くことに決めた。でもフブキと王兎はわかっていた、せつなが獣人たちに見られている本当の理由を、そして理由は伝えなかった。知らない方がせつなのためになると思ったから

歩き続けて30分王兎がギルドを見つけ冒険者ギルドへ入っていった。冒険者ギルドに入ると中にいた獣人たちに睨みつけられた。けどせつなはその視線を「変なやつを見る目」と勘違いした。勘違いしたまませつなは受付に向かって言った

「すいません、ここでこの子を獣人にできる石が売ってるって聞いたんですけど買えますかね?」

そう言いながらも左腕をカウンターの高さまで持ち上げて、左腕に噛みついている王兎を見せた

「あっあのその子は契約魔法を使っているのでしょうか?」

(あ〜一応主人側に攻撃はできない仕様なんだっけ?そりゃ噛みついてるのも変に見えるか)

せつなはそう思い契約魔法を使っていることを素直に伝えた

「なるほどですね、た、確かにモンスターを獣人に進化させる進化の石は白金貨3枚で売っていますが…あなたに売ることはできません」

怯えながらもズバッと受付の犬耳をつけた人が言う。その言葉にせつなは顔は変わっていなかったがうろたえた

「え?あの白金貨3枚なら持ってますけどなんでですか」

「そ、それはあなたがそのこと契約魔法を交わした人間だからです」

そのことに対して言い返そうとしたせつなだったが怯えながらも言う姿を見て(本気なんだ)と思いギルドから静かに出た

(フブキさ、全然驚いてなかったけどこうなるのわかってた?)

(ギクッ)

(いやでもフブキ側は別になんでも伝えるわけじゃないのか)

「そそそそうよ?私もめちゃくちゃ驚いていたのよ、驚きすぎてせつなくんと会話するのを忘れてただけで」

フブキは内心めちゃくちゃ焦っていたがせつなが勝手に勘違いしてくれたのでほっとした。ちなみにせつなはフブキが明らかに別のことで焦っていることをわかっていた

「だから何もないから!!!」

(……………)

(そろそろ日も暮れてきたしとりあえず食事に行かないか?)

「いや王兎ちゃんはせつなくんの血でお腹は満ちてるでしょ」

(なんの話?)

「とりあえずこう言う時はご飯食べて忘れましょう?」

(僕今まで忘れたことないんだけど)

「そう…だったわね…」

そう言いながらフブキはせつなの記憶を覗き、飯屋を探した

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