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怒りの感情の中で

表情は変わっていなくとももともと不気味な顔で王妃のことを左目で睨みながらせつなから放たれたその「あ?」はとても低く、騎士団長と戦った時よりも強く、赤黒い炎のような殺意を放った。せつなの雰囲気が一瞬で別物に変わり、取り囲んだ精霊たちは恐怖を感じ怯んでいた、その雰囲気はさっきまでと同一人物か疑うほどだった、そしてその殺意は少し離れた王妃にも恐怖を感じ取れるほどだった

「おいクソ王妃、一応聞くがお前にとってのペットはなんだ?」

せつなの殺意に恐怖を怯えながらも王妃は答える

「ぺっペットはペット、その主人の所有物でしょ?」

その言葉を聞き、大きなため息をしながらゆっくりと立ち上がった

「帰るぞ王兎、とんだ無駄足だった」

(?…ああ)

王兎は急に変わったせつなの雰囲気に驚きつつもせつなの肩に乗っかった。せつなは怯えた護衛たちをどかしながら扉に向かって歩いていく、その様子にフブキは驚いていた

「何?」

「いや〜てっきりボコボコにするのかと思ってたから…」

「確かに相手が一般のやつならそうしてるがあんなのでも王妃だ、それくらいはわかってる」

フブキと念話で伝えるつもりだったせつなだったが無意識に小さく口に出ていた。ドス黒い感情にのまれながらもとても落ち着いているようだった。扉から部屋を出ようとすると、扉の前に立っていた2人の精霊が怯えながらも扉の前にたった

「おい王妃、こいつらどかしてくれないか?こいつらお前の命令に背いてもクビだから下がれないんだろ?」

王妃は動揺しながらもせつなにキレた

「人間風情が私にその態度はなんだ、万死に値する!」

その言葉を聞き護衛の精霊たちは再度せつなを取り囲んだ

「なぁフブキ、精霊って怪我しても精霊力が尽きる以外で死なないんだよな?」


「まぁたとえ首が落ちても精霊力で勝手に再生するから怪我が原因で死ぬことはあるわよ」

「わかったなら炎:腕力強化、水:脚力強化、雷:体感速度上昇、土:肉体固定、再生:持続回復を付与してくれ」

「あ、うんって肉体固定なんて使いにくい魔法いつ覚えたのよ」

「昨日見た」

再生の持続回復は自然回復力上昇の上位の魔法、問題は土魔法の肉体固定。肉体固定は肉体の強度を土で固める魔法、そのため耐久力は今までフブキがかけていた耐久力上昇よりも上がる。ただ固定と名前についているため動けなくなるレベルではないが、体が動きづらくなるという欠点がある。そのためタンクなどの役職は必須だが、攻撃役はこの魔法は使うことは滅多にない、フブキはそのことを理解しながらも今のせつなに文句を言うこともできないのであっさり付与した

「一応聞くがこいつら全員潰せば帰っていいんだよな?」

「ええいいわよ、と言っても精霊族その上私の護衛を務める精鋭たちよ、人間如きに勝てるとでも?」

(流石にこの数はお前らだけではキツかろうから我も戦うが…)

「王兎も手伝ってくれるなら勝ちは確定なんだけど…」

「王兎は手伝わなくていい、これは個人的な怒りだ全部俺がやる」

側から見ればせつなが小さな声でぶつぶつとつぶやいているため周りはその様子を不気味がっていた

「お前らそろそろそいつを殺せ、そいつと会話しているとイライラする」

王妃の一声にせつなを取り囲んだ精霊たちは一斉に半分は魔法を放ち、もう半分は剣で切り掛かった

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