王兎の魔法
金色ウサギあらため、王兎を仲間なってもらったせつなはフローズン国へ向かうためフブが案内していた
(なぁフブキ、ほんとにこっちであってんのか?どこ見ても同じな気がするんだが)
吹雪で積もった雪原の中枯れた木が所々生えている程度の景色がずっと続いていてその上吹雪の視界の悪さもあり疑心暗鬼になりながらもフブキの言う通りに進んでいく、そんな中進んでいくうちにまたホワイトベアーが現れた
(うーわまた出たよ)
「面倒な相手だし私の魔法で吹き飛ばしていい?」
フブキがそう提案してきたのでせつなはそうするように頼んだ瞬間、せつなの肩に噛み付いていた王兎が金色に輝くレーザーみたいなものが口から発射し、そのレーザーを浴びたホワイトベアーは死体も残らず消え去っていた
(何それグッロ)
「王兎ちゃんそれってもしかして黄金魔法?」
(そうだが我は黄金ウサギと言われているのだろう?黄金の適正魔力を持っていても不思議ではなかろう)
「それはそうなんだけど…実際にあると思っていなかったから…で!他になんの適正魔力を持っているの?」
とせつなから聞けばほとんどフブキの独り言だったがその会話に一つ疑問が生まれた
(前フブキが精霊力はどんな適正魔力にもできるって言ってたよな、金色ウサギは精霊力を持って生まれるんなら全属性使えるんじゃないのか?)
「そこは色々ややこしいのよね…確かに精霊力はどんな適正魔力にもできるとは言ったけどそれは精霊が使う精霊力なのよ、精霊以外の精霊力の効果は魔力より質がいいだけの魔力になるだけね、ただ精霊族と違って精霊力を使い切っても死なないのと精霊以外が使う精霊力は燃費もいいからそこは負けてるわね)
(本当にややこしいな…でも確かに説明の時「精霊族が使うと」とか言ってたな)
とせつなは精霊力を説明を思い返し納得した
(だがフブキの場合精霊族でありながら精霊力を使い切っても死なないだろ、その上せつなの魔法もあるのだ精霊であるデメリットを帳消しにしていると言っても過言ではなかろう)
その言葉を聞きフブキ動揺しながらこう答える
「いや〜せつなくん魔力はあるけど適正魔力0だから魔法は使えないのよね〜あははは」
乾いた笑をしながらせつなが魔法を使えないことを王兎に伝える
(僕だって自分の意思で魔法を使ってみたかったよ)
そのことを聞き王兎は仲間になってからずっと吸っていた腕の血を吸うのをやめるほど驚いた
(この世で魔法が使えない人間がいるとは、そこらの有象無象のモンスターどもでも魔法を使えるというのに…)
「その言葉、せつなくんと話せるようになった時直接言わないでよ?前私がそれと似たようなことを言ってせつなくんを傷つけちゃったから」
フブキはせつなとの通話を遮断して王兎にこのことを伝える、
(承諾した。我とて王としてむやみに他者を傷つけるようなことは言わん)
(俺様キャラってこんなんだったっけ?)
とフブキは思いつつもせつなとの通話を再開した
(おーいフブキー結局王兎の属性ってなにが使えるんだー)
「あっすっかり忘れてた…」
せつなに精霊力の説明をし、王兎がなんの適正魔力を持っているかを聞き忘れていた
(我が扱える属性は水と黄金の2種類だけだぞ)
「え?2種類だけ?」
(2種類だけなんだ…)
(あぁ2種類だけだがあまり不便に感じたことはないぞ)
幻のモンスターだしもしかしたら重力の適正魔力を持ってるかもしれないと思い期待していため、フブキは少しがっかりした
(おいフブキ、2種類しか使えないと聞き残念がるのは失礼だろう)
(なぁ結局王兎はなんの属性が使えるんだ?)




