第12話 05 良き・・・友人・・・?
「いい!あんた達も一緒にロルウェンに帰るのよ!!」
失神しているシルフィーネを、まるでお気に入りの人形でも抱くように扱うイリアがレオンに言い寄った。
「この子は人質よ!!」
目眩でも起こったのかレオンは右手を頭に押し付けて不本意な表情を見せる。
それを遠間から珍しい物でも見るような顔でヒューイは見ていた。
「おーい!無事だったかい!」
そんな時にエドも疲弊しながらやってくる。
それを見てヒューイは笑った。
”よく生きてたな・・・俺達・・・”
正直な気持ちが表面に出た
レオン以外は全て体力の限りを使用して疲弊しているのだ。
「いったいこれはどうしたことだい?」
到着するなりエドが困惑した表情で言い合っている二人を見る
「姫様が良き御友人を手に入れたんだとさ。」
地べたに腰を下ろすヒューイが嬉しそうに答えると
友達がシルフィーネとエドは気付く
「ほう、それはめでたいねぇ・・・」
楽しそうに声を上げた
ヒューイが空を見上げると青い空が一面に広がっていた
「いや、しかし、疲れたぜ!」
昼間の太陽が眩しかった。
「・・・で・・来てくれるのよね!!」
イリアがシルフィーネを抱きしめた状態で念を押して尋ねる
「約束したろ!」
レオンがぶっきらぼうに問いを返す
再び麻痺状態となったシルフィーネ、レオン曰く今度は1週間くらいは目が覚めないだろうとのことだ。
「ちょっと!だからこの子の麻痺の原因は何なのよ!」
レオンはその問いには口をつぐんだ。
「ついて行くから、そいつを返せ!」
レオンの言葉にイリアは べぇっと舌を出し
「この子は返さないから!」
そんなやり取りをしながらその日は過ぎて行った。
「あの鳥は姫様が空間転移するときにしか使えないと思っていましたけれど・・・」
ヒューイが不思議そうに言うと・・・
「シルフィーネちゃんは精霊の括りだしねぇ・・・」
その後の声がくぐもる
「まだ、なにか理由がありそうですね・・・」
イリアは言いづらそうに言葉を続ける
「私ね・・・この子に印仕込んでおいたのよねぇ・・・」
「いつのまに・・・」
イリアの言葉にヒューイは呆れた声を返す
「だって、こんな可愛い子が、あんな綺麗な精霊の灯纏ってたのよ!」
ヒートアップしたイリアだったが、一拍置くと
「・・・また会いたいって思うじゃない!!」
ちょっと恥ずかしそうに小さい声で言葉を追加する
「・・・へっ・・・?」
ヒューイが声を出すと・・・
思わず目眩を感じた・・・




