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King of Sords  作者: カピパラ48世
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第12話 01 疲れない?

レオン達一行5人はシガと別れ、戦闘の多い地域を回った

シガ曰く

「俺は世界の動向に関与しない。」

とのことだ、

戦闘地域にいると手を出してしまいそうなので同行しないというのだ

「俺達が争いを辞めさせたいとヨルドとウェインに挑んだときは手伝ってくれたのにな。」

レオンが言うと

「あれは私が見たかった世界をお前たちが作ってくれるという事だったからな。」

そんな返事が返ってきた。

「それは、お前が勝手に押し付けたことだろ!」

レオンが激しく反論したが、風に流された。

「ただ、今回の戦乱はギムが関わっているのなら、それは見過ごせないところがある」

そう言い残してシガは去っていった。




12回目の鉄槌の雨が完成したころ

「そろそろか・・・」

レオンがシルフィーネに近付き肩に手を乗せる

「ま・・まだ・・・らいじょうぶだから・・・」

明らかにろ(・)れ(・)つ(・)の回らない返事が返ってくる


「どうしたの?」

イリアがシルフィーネの顔を覗き込む。

「ちょ!ちょっと!どうしたのよ!!」

顔色の悪いシルフィーネに気付き声を荒らげた

そんなイリアをよそにシルフィーネは次の戦場へと向かおうとする

「いいの!次行くもん!!」

レオンの手を叩こうとした時、

「きゃん!」

シルフィーネが小さく飛び跳ねる

「・・・あ・・・アンタ・・・」

呪うかのように強い眼差しでレオンを睨みつけ、両手を伸ばしドンとレオンを押し退け離れる

フラフラとよろけながら離れるシルフィーネだが、イリアが見る限り、歩く姿も危なっかしい

「ちょっと!どういうこと!」

イリアがレオンに詰め寄る

レオンはシルフィーネを後ろから抱え込みながらイリアを一瞥し

「心配ない・・」

ジタバタと悪あがきするシルフィーネを抱え持ち上げると、素っ気なく答えた。

「どういうことよって聞いてるのよ!!」

だんだんと動きが緩慢になってきたかと思うと、ぐったりと動かなくなったシルフィーネを挟み、レオンに対して強く言い寄るイリアに困った顔をする

まるでシルフィーネに言い寄られているようなそぶりのイリアに困惑しているのだ

イリアを見ないように遠くを見ながらやり過ごそうとしても、いちいち視界の中に移動してくる・・・そう言うところもシルフィーネにそっくりだ。

暫く同様のやり取りをした後、レオンが折れた

ぐったりとしながら寝息を立てるシルフィーネを肩に乗せ、大きくため息つくとイリアに視線を合わせた

「ただの疲労だ・・・そこに麻痺させた。」

素っ気なく応えると

「なにそれ!あんな強いのにどうなってるの?」

「そんな無理をしてるの?」

「麻痺って何よ!!」

間髪入れずにイリアから怒涛の反論が来る

「まぁ、とりあえずシルフィーネを寝かせる。」

鬱陶しそうにそう言うと踵を返した。


「で・・・どういうことよ!」

その辺りにあった枯草と布で急ごしらえした寝床にシルフィーネを寝かすと、イリアが嚙みつくようにレオンに詰め寄る

「まぁ、いいだろう・・・お前に教えたところで害はないからな・・・」

レオンは近くにいたエドを指さし

「おいそこのお前、あの雨の魔方陣描くのにどれだけの魔力がいる?」

エドはゆっくりと視線を上にしてから

「そうだねぇ・・・あの規模の魔法というのなら、俺の魔力量で一週間は枯渇するかな・・・」

いわゆるエドではあの範囲であの威力の魔法は出来ないということを聞いたのだ

「ちょっと、彼女が無理してあの魔法を出してるっていうの?」

そのやり取りを見ていたヒューイは、ふとある答えにたどり着く

「回復が遅いのか・・・」

呟くように発した声にレオンが応える

「まぁ、大雑把に言うとそう言うことだ。」

本来は違うところにも要因はあるのだが、それは言わない。

「それが彼女が堕天使として受けた足枷だ。」

大きな魔力容器としての身体、強い魔法を使えるその知識と耐久力・・・それを引き継ぎ生まれ変わったのだが、それに対する回復が著しく遅いというのだ。

「今回は枯渇というよりも久しぶりに一気に魔力を使用したという弊害なのだが、まぁ、少々休ませた方がいいだろう。」

静かに寝息を立てるシルフィーネにレオンは優しい視線を送った

「この子、回復にはどれくらいかかるものなの?」

確かに見た目はイリアの方が大人に見えるが・・・シルフィーネを「この子」扱いするイリアのに一旦言葉を失ったが、レオンは軽く笑うと

「そうだな・・・目が覚めるまでに3日、まともな量の魔力を回復するのに1ヵ月、完全回復はいつになるかわからん・・・ってとこだな。」

「なに・・・そのデタラメな数字は・・・」

目が覚めるのに3日これはわかる、回復に1ヵ月?それは遅すぎる、さらにそれが完全回復じゃないってこと?

「どういうことよ・・・」

レオンの答えにイリアは悩んだ。



「で・・・どうやって麻痺させたのよ!」

次の質問が来た

「それは教えない。」

その質問をレオンはきっぱりと門前払いした。

「なんでよ!どこにもそのそぶり無かったじゃない!」

その必死ぶりを見てレオンがキョトンとした表情で

「どうして知りたいんだ?麻痺させて夜這いでもするのか?」

「ち、違うわよ!」

イリアはむきになった。

「危険が迫った時に助けれないでしょ!」

レオンはその答えを聞くと、目をぱちくりした後に静かに笑いイリアを見る

「な、なによ・・・」

逆にイリアがたじろいだ

「それは今度シルフィーネから聞いてみるといい。」

その言葉を言うレオンは、心なしかうれしそうに見えた


暫くイリアは右手の親指の爪を噛みながらブツブツと独り言を言いながら考え事をしていた。 

そして、イリアがヒューイとエドに向かって口を開く

「ヒューイ、エド、一度国に帰るわよ!」

「どうしたんですか?」

一拍置いてヒューイが聞き返す。

「この戦争を止めるべく、もっと国を動かしてみるわ。」

「それは素晴らしい事です。」

エドが即座に応える。

「シルフィーネちゃんもこれだけ疲弊して頑張ってるの。私達人間も動くべきよ!」

イリアははっきりとした言葉でそう言った。

「そうと決まれば、とりあえず夕食作りましょ!」

イリアは元気な声を上げた



「ねぇ・・・何あれ・・・」


陽が沈み始めあたりが暗くなってくるころ、眠っているシルフィーネの周りにいろいろな色をした淡く小さい光が多数あった

「ああ、あれは精霊さ。」

レオンはさらりと答える。

聞けば精霊からエレメントを分けてもらっているらしい。

「よっぽど精霊に好かれているんでしょうね・・・」

ヒューイが感心していると

「人望って大切ねぇ・・・」

イリアが羨ましそうに呟いた。



シルフィーネ達と別れたイリア達は自国に戻る行程を始める

「シルフィーネが回復するまで1か月くらいだから、ちょうどいいじゃない!あの鳥は結構疲れるのよ!」というイリアの言葉で転移は期待できそうにない。

”ああ・・・帰ると城から出れなくなるかもしれないので、早く帰りたくないのだろう・・・”

ヒューイはそう結論付け諦め

「警護は大変なんですけどねぇ・・・」

愚痴を一回・・・小さく呟いた。


ここにいる3人は・・・ウィドもそう思っているのだろうか・・・、

シルフィーネ、レオン、シガの3人を見てきたが・・・とりあえず我々全員の共通する意見がある


———彼らの底が見えない———


いや・・・たまたまシルフィーネの魔力量の底を見たのだが、彼女に対しては魔力量の天井が知れない

敵になりうる者達にもそういったレベルの輩はいるのだろうが、おそらくその中でも彼らは別格だ


それで・・・自分がとてつもなく小さい存在に感じたのだ。

「私達って結構ちっぽけな存在だったのね・・・」

魔法をそれなりに思い通りつかえていると思っていたが、そもそもの思考の世界観(ステージ)が違う

「私はあの世界観(ステージ)に迫りたいですね。」

エドがイリアに言う、レベルと言わずにステージを言葉として選ぶのをヒューイは疑問に思い

「格(レベル)ではなく世界(ステージ)なんだな・・・」

エドに問う

「ああ、そうだな・・・あんな格(レベル)の魔力持つのには何万年修業したって無理だねぇ。」

あっけらかんと言う

「世界観を知れば身の程を知って、対策を考えるってもんさ」

へぇ・・・とヒューイは思った。

何万年かかっても追いつけそうにないのは同じ意見だ

しかし、同じ世界を知るということまでは思わなかった。

「・・ただねぇ・・・」

情けない口調がエドから発せられる

「同じステージで生き残れる保証が無いからねぇ・・・」

苦笑いがこちらへ向けられる

ヒューィとイリアは苦笑いした


夜、ヒューイは焚火を見ながら昼の事を考えていた

エドの言葉を聞くまで、自分の技術を研鑽することしか考えなかったのだ

自分の世界以外を知れば考え方というレベルが上がる

レベルが上がらなくても幅が広がる。

「全く・・そんな考え方の世界があったなんてねぇ・・・」

ヒューイは自嘲し、目を伏せてから視線を移す

傍らにあるイリアの眠るテントを強い眼差しで確認する

「・・・そうだよねぇ・・・」

護るべき一輪の華を想い微笑した


再び3人は移動を続ける

数日後・・・ある場所にたどり着く・・・


ここは・・・


「あの5人が出てきた所よねぇ・・・」

イリアが呟く

「そうですねぇ・・・」

あの時シルフィーネはいくつかの戦場を治めた後だった・・・その後もいくつか治めた・・・

・・・では、なぜここでのみ・・・?

エドを見た・・・すると、エドは苦笑いをして

「君もステージの違いを考えれるようになったんだねぇ・・」

まるで先生のようにそう答えた。

「奴等のねぐらに近いんだろうねぇ・・・」

ヒューイは警戒し

「確証は?」

素早く聞くと

「簡単さ・・・雨の方程式が無くなってるでしょ」

返事も早かった。

「シルフィーネが手玉に取っていたとはいえ、奴等はかなり強いぞ。」

「そうだねぇ・・・会わないに越したことは無いんだけどねぇ・・・」

笑顔を取り繕いながらそういうと・・・


「そんな目立つ連中が見つからないわけねぇだろ!」


いつの間にか、自分たちの進む方向に5人・・・いや・・・6人の人影が・・・

「ちょっと冗談の受け付けない存在がいるが・・・・」

6人目となる白銀の鎧を纏った戦士の評価をエドに伝える

「そうだねぇ・・・あれはレオン達と同じ世界観(ステージ)の戦士みたいだねぇ・・・」

しかも自分達とレベルが違い過ぎる

「あれに攻撃の動作をさせると全滅するな・・・」

背中に嫌な汗を感じながらヒューィが確認した。


「ウィド!姫を守れ!」

咄嗟に指示を出す

「エド!なんとかよろしく!」

エドにはそう言った

「面白い指示を出すねぇ・・お前はどうするんだ?」

適当な指示にエドがかみつくように言う

「俺か・・・俺は・・・」

ヒューィは内ポケットに手を伸ばし札の数を確認する

「時間稼ぎ担当さ・・・」

「・・・」

一拍置き、エドがヒューィの後頭部を叩く

「・・・なっ!!・・なにを・・・」

更に叩いた手がヒューイの額に軽くデコピンをする

「その役目は俺が引き受けるわ!」

目は笑わずに口角を上げエドは役割の交代を宣言した

「なっ!」

ヒューイの意見を聞かずにエドが前に出、6人の前に立ち

「こちらの打ち合わせを待っててくれてありがとう。」

飄々と口上を述べ始める

「打合せの結果、君たちが敵対するというのならば、時間稼ぎ担当の私が相手することになるんだけど・・・」

更に続ける

「実際は、君らには到底かなわないから、そのまま通してくれると助かるんだけどねぇ・・・」

弱音とも聞こえるその言葉を正直に発言する


「てめぇ・・・」


金髪の男、ジェイクが唸るように声を出す

「ふざけてんのか!見逃すはずねぇだろ!」

ジェイクが剣を振りかざし九つの光の刃を放つ

「時間稼ぎのお前も奴らも一緒に消えるがいい!!」

光の刃は3本がエドに、残りは後ろに控えるヒューィ達に向かって行く


「少なくとも・・・」

エドを中心に風が巻き起こる

「な・・・なんだ!!」

ジェイクが思わず声を上げる

光の刃が風の刃に刺され・・・吸収されるかのように光が消える

全ての光が消えると

「君は我々と同じステージの人間みたいだねぇ・・・」

エドはジェイクに向かいそう言った


「な・・・な・・・なんなんだ!!」

ジェイクが取り乱し唸る。

先日の「世界の中心」といい、こいつといい、ホイホイとこの攻撃を防ぎやがって!!

「ふざけんな!!」

ジェイクがエドに向かい駆け出す

「どんなトリック使いやがった!!」

「待て!ジェイク!!」

ミガルが止めるも彼の勢いは止まらない

「奴は、誘っているんだぞ!」

すっとエドが右手を差し出す

「結構俺もお前らに恐怖しながら戦ってるんだぜ・・・そんなのを誘わないって・・・」

「!!」

ミガルが後ろへ飛んだ


シュン!という勢いのある音と共に6人の足元から緑色の魔方陣が出現し、拘束をする

「がぁっ!!」

ジェイクが動きを拘束されうめき声を上げる

「まずいねぇ・・・二人逃しちゃったよぉ・・・」

咄嗟に魔方陣から逃げたミガルともう一人の姿を見て苦笑いと冷や汗を出してエドが呟き、

「実質3人だしねぇ・・・」

魔方陣を受け微動だにしない白銀の騎士を見てそう付け足すと

「行け!今のうちに!」

ヒューイ達を促した。



「どうする・・?」

白銀の騎士ウェインは魔方陣を避けたミガルに問う

ニヤリとした自嘲を浮かべ

「任せろ・・・と、言いたいが、そうも言いづらいわな・・・」

「そうか・・・」

「俺ら自身の汚点は自分で晴らすことにするよ。」

ウェインがヒューイ達に向かって進み始める。魔方陣の力は全く通用していないみたいだ

「ちょっと、ちょっと!時間稼ぎ担当の仕事無視しないで欲しいなぁ・・・」

構え念じる、四つの緑の魔方陣がウェインを襲うも、何喰わぬ表情を浮かべ歩を進める

「ちゃんと時間は稼がせてやったろう。」

そう言いながら進んでいく白銀の騎士を睨む

「もうちょっと遊んでもらいたいよねぇ・・・」

ウェインを引き留めるように手を伸ばす・・・

「よそ見してる暇はないんじゃないか?」

エドはハッとして身を伏せる、さっきまでいた場所を茜色の軌跡が過ぎて行く

「まったく俺にゃ荷が重いよねぇ・・・」

体勢を立て直しミガルから離れ、右手の人差し指をミガルに指す

「爆裂線式!」

その指を左から右へ一気に払うと、その軌跡に小さく青白く光る文字が浮かび上がる

そして・・・

ドォォォンという音と共にミガルの眼前に炎が現れる

「炎だと!」

茜色の剣ベルセルクで炎を薙ぎ払いミガルは後ろへ飛んだ

「まったく・・・こういうのも避けちゃうんだねぇ・・・」

全ては避けきれなかったみたいだが、あまり効果のないダメージのようだ

その合間をかいくぐってもう一人拘束の魔法を避けた男が切りかかってくる

「よせグエル!」

ミガルは制止の声を上げるも剣士グエルは止まらない

「時間稼ぎしかする気が無いから、おとなしく捕らわれていてくれると助かるんだけどねぇ・・・」

エドは左手の掌を上に向け弾くように開くと

「ぐわぁぁぁ!」

グエルが声を上げる。エドの指の動作に連動して右足の甲の上に魔方陣が現れ、強く押さえつけられるような圧力がかかったのだ

「あらあら大変だねぇ・・・きっと彼も俺なんかより強い剣士なのにねぇ・・・」

哀れみの言葉をかける。

「ぐぅっ!」

6対4の数の有利が一瞬で失われたことにミガルは歯軋りする。


「いつの間にこれだけの魔法を設置したんだ・・・」

ミガルがわななきながら質問する。

「そうだねぇ・・・」

エドはミガルに向け申し訳なさそうな笑顔を見せる

「教えるわけないじゃないか。明らかに君の方が強いからねぇ・・・種明かしすると対等にならないよ」

実際は今もまだ隠れて設置している最中だが、その気配は見せないようにしている。

「君素早いねぇ・・・疲れない?」

この語りも囮だ!そうミガルは判断する。

「ぶった切る!!」

ミガルが高速移動をし、エドの目前にいきなり現れ切り込む

「疲れるでしょ。剣を置きなって!」

「なっ!!」

ミガルの剣がグイっと後ろへ・・・いや下へと引っ張られる力を受け後ろへとのけぞる

「重力魔法か!!」

いつの間にかあった魔方陣へ引き寄せられる。

動きが緩慢になったところで、エドが両掌から一枚ずつの小さな魔方陣を出し、ミガルの足へと投げつける

ズン!と重みを感じる

「しまっ・・!」

ミガルはまるで両足に重りでもつけられたかのような下へ向かう圧力を感じる。

「ぐっ!」

まだ動けるものの、これでは高速移動できない

「おやぁ、まだ歩けるんだねぇ・・・彼は一つで歩けなくなってるんだけどねぇ・・・」

エドは蹲るグエルを指さしそう言う

「なめるな!!」

ミガルが唸った

「解らないかねぇ・・・君たちを最大に警戒してるからこういう闘い方をしてるんだけどねぇ・・・」

それは本音だ。それぞれ一対一(サシ)で戦ってもまともに闘えば間違いなく負けるとエドは見ている

「しかし、よくもこんなピンポイントで罠が設置できるもんだな・・・」

ミガルが悔しさを露わにエドに言葉を投げかける

「ピンポイントじゃないよぉ、来そうなところに設置してるだけだよ。」

エドがそう言うと、隠れていた魔方陣が姿を現した

「こ・・・こんなにも・・・」

エドを中心に百はあろうかという小さな魔方陣が見えミガルが驚愕する。

「まったく設置するのは大変だったよ・・・」

そう言うとミガルが含み笑いを始める

「そこにあったんだな!やれ!ジェイク!!」

次の瞬間、ほぼ全ての魔方陣が破壊される

「!!」

捕らわれながらもジェイクの放った光の刃がエドの設置した魔方陣へと放たれたのだ

そのどさくさにまぎれ、ミガルが重い足に喝を入れて前に出る。常人が対象であればかなりの速度だ

「ちょっと!こっちは君の足を拘束してるんだよ!」

エドが慌てて避け、咄嗟にミガルに右手の指をさし右から左に払う

「氷結線式!!」

今度はミガルの目前に氷の刃が現れる

「がぁっ!」

なんとかベルセルクを駆使し氷を砕きダメージを減らした

「まったく・・・それも砕いちゃうんだねぇ・・・」

一旦間をとったエドは苦笑いを浮かべ

「ちょっと君は規格外みたいだねぇ・・・でもその方程式は足止めになりそうだねぇ」

そう言うと

「全く、1ヵ月前だったら君のステージは俺にゃ見えなかったよ」

ミガルを褒め称えた。


「どういうことだ!!」

ミガルがエドに言い放つ

「そのままだよ、シルフィーネと君たちの闘いを見ていたから、君たちがとてつもなく強いって知ったけれど、そうじゃなかったら、ここまで時間稼ぎをできなかったって事さ。」

そう言うとエドは今までより大きな魔方陣を自分の背後に作った

「それじゃぁね。」

そう言って踵を返し魔方陣へ向かおうとする、この魔方陣は高速移動用のいわゆる「空飛ぶ絨毯」ならぬ「空飛ぶ魔方陣」なのだが・・・

「させねぇよ!!」

ミガルが斬撃を放つ

斬撃は魔方陣を破壊し、エドの移動を阻止する

「えぇーっ、物理攻撃で方程式を壊すなんて!!」

エドが驚嘆し

「やっぱ君は規格外だねぇ・・・」

苦笑いをしながらミガルを見た。

11話に書き残しあるように思えますが、12話に入ってしまいました。

11話の続きを無事に書けれた時に、別話で乗せるべきか、11話に付け足すべきか・・・・迷っているところです・・・・

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