quiet talk. Favorite type and favorite liquor.
本編書いてたんですけども、ちょっと納得がいかなくて今日間に合わなかったです( ´ ཫ ` )
本編はちゃんと書きたいので、今日は代わりに閑話挟ませてもらいました。
『ロティ〜、やっほ〜』
そこまで遅くならずに帰宅出来たカイン様と夕食を食べ、リビングでカイン様の膝枕になりながらまったりとしていた時、丸いワサワサした闇の中からアインスが現れたわ。
「やぁ、アインス」
「あら、アインス。どうしたの?あなたも何か飲む?」
『話があって!そうだなぁー、じゃあロゼワインで〜』
「わかったわ、エッタ、お願い」
「かしこまりました」
「精霊って酒飲むんだ…」
いつも通りのアインスとエッタとのやり取りをしていたら、わたくしの膝の上に寝転がっていたカイン様が少し驚いたお顔をしたの。
「あら?カイン様の精霊さんは飲まれませんの?」
というか、カイン様の精霊さん、お会いしたことないわ!
精霊さんが居ない人もいるけれど、カイン様程パーフェクトなイケメンに、精霊がつかないってちょっと考えられないし…。
「うん。あ、でもどうなんだろ?飲んだ事がないから飲まないだけなのかな。アルト」
『呼んだか?』
カイン様が『アルト』って呼んだ精霊さんが、突然目の前に現れた!…黒いから多分闇精霊かしら?
にしても、なんてこと!?
おそらく上位精霊のアルトさん、青白い肌に黒髪黒目の、めっちゃイケメン!
イケメンのカイン様を選ぶ精霊さんもイケメンとか、何だろう…物凄く納得。
ちなみにアインスも上位精霊だけれど、見た目はどちらかと言えば童顔で、人懐っこそうな感じなのよね。
「ロティ、こいつは俺付きの精霊のアルトだよ」
「まぁ、とてもカッコイイ精霊さんなのね!わたくし、カイン様の妻のシャーロットですわ、よろしくね、アルトさん」
『カインズの闇精霊のアルトだ。よろしく頼む』
喋り方までイケメン…クッ!
「…ロティはアルトみたいな見た目がタイプなの?」
「え?」
カイン様がガシッとアルトさんの胴体(体長20センチくらい)を掴みながら微笑んだわ…黒い、オーラか何かが出てる!
『うぐ、離せアホ!』
イケメンがイケメンを握りつぶしてるわ…!
「カイン様!アルトさんが潰れるわ!」
『わぁ、アルト災難〜、うははは』
ちょ、アインス、あなた滅多に酔わないんじゃなかった?
「ねぇ、ロティ、俺とアルトの顔ならどっちがいい?」
笑顔が、笑顔が黒いっ!!
けど何でかモワンと色気が出てるっ!!
あれかしら、コレがかの有名な(?)ヤンデレ!?
何か違う気がするけれど…。
『う、ぐ、出る、なんか出る』
『あははは〜、出ないでしょ〜僕達に内臓とかないし〜』
白目剥きそうなアルトさんを、アインスがワイングラス片手に笑ってるわ!
「カイン様です!カイン様がタイプですわ!」
「…本当に?」
あっ、ちょっと黒い何かが薄まった気がするわ!
『内臓じゃない…何かが出る…うぐ』
『はははは〜なんだろね〜魂かなぁ〜あはは〜』
ちょっとアインス!
足元に転がる瓶は何!?
この数分でワイン何本空けたのよ!?
「本当ですわ!わたくしにとってカイン様以外の異性は異性じゃないので!見目良い方はなんて言えば良いのかしら、見て満足的な!?」
「…そう、なの?」
『離せぇ…』
『そいえばロティ、ユーリにもそんなこと言ってたね〜ははは』
「ああ…そう言えば性別どうでもいいって言ってたな…」
こくこくこくと頷くわたくし、はたから見たらヘドバンしている様に見えたと思うわ。
カオスな時間から数分後。
ようやく落ち着いたのか、カイン様がアルトさんを離してくれて、代わりにわたくしがぎゅうぎゅうに抱きしめられております。
『アルト、災難だったねぇ〜。ほら、飲んで』
『全くだ。カインズの嫁はどう見てもカインズにベタ惚れではないか!』
『だよね〜』
ちょっと、わたくしを肴にワインを飲まないでくれるかしら!?
「…ねぇ、ロティって俺にベタ惚れなの?だとしたら嬉しいんだけど」
なっ、なっ、何てド直球に聞きますのぉぉぉお!?
ていうか、そんなの聞かなくても分かると思いますけど!?
「そんなの…とっくに知ってると思ってましたわ」
「ロティ…っ」
「ちょ、きゃっ!」
またもや中身年齢的に恥ずかし過ぎるお姫様抱っこされたわたくし、びっくりしてカイン様の首にしがみついたのだけれど、ニコリと笑うエッタと目が合った。
「旦那様、奥様、精霊様方はおまかせを」
「よろしく、エッタ」
「え」
結局アインスが何の用事で来たのか分からぬまま、わたくしはカイン様に運ばれて寝室へゆき、アインスは他のわたくし付きの精霊達も呼び出し、アルトさんと(お守役のエッタも)朝まで酒盛りをしていたらしいわ…。
※カインとロティが居なくなったリビングのその後※
『エッタ〜、ワイン切れたぁ〜』
「あらまぁ、次もロゼで宜しいですか?」
『あ〜、どうしよ〜かな〜、アルトは〜?』
『俺は今日初めてのんだからな…せっかくだし、珍しい酒は無いか?』
「そうですね…奥様の考案なされたヴァロワ家でのみ飲まれていたカクテルならば珍しいかと。すぐに用意出来ますが」
『あ〜、あれ美味しいよ〜!サングリアとかファジーネーブルとか、甘いヤツもあるんだよね〜。ロティ凝り性だからさ〜材料になる酒から作ってたんだよ〜楽しかったけど〜』
『ほう。甘味は好きだが、飲み物なら甘くないのがいいな』
『ふむふむ〜?そうだ、X・Y・Zにしよ〜!エッタ〜』
「かしこまりました、すぐお持ち致します」
『あ、どうせなら他にも呼ぼうか〜!いい〜?』
『あぁ、お前の主の精霊なら全員マトモだから、呼んでも良いぞ』
『あはは〜!そりゃロティの奪い合いで勝ち残った精鋭だからねぇ〜。じゃ、呼ぶねぇ〜』
アルトが見事にX・Y・Zにハマり、エッタはこの後50杯ほどX・Y・Zを作り、他の精霊達に頼まれたカクテルをエッタに呼び出されたミルカが作る羽目になったとか。
作者は全く酒が飲めないというオチ。




