美味しい美味しい大宴会!
受付嬢の案内で、5人は村で一番の呼び声高い酒場「暴れ猪の骨亭」へとやってきた。
中に入ると、香ばしいタレの匂いとジューシーな肉の焼ける音が5人の嗅覚を直撃する。
福田「おいおい、最高じゃねえか。お姉さん、いい店を教えてくれたな」
案内してくれた受付嬢に福田(パワーS・体力S)が爽やかに笑いかけると、彼女は「福田様、ごゆっくり!」と顔を真っ赤にしてギルドへ戻っていった。
青野「福田、完全にこの村の英雄扱いだな……」
瑛人「あのガタイとステータス見せられたら、そりゃ誰も逆らえんわな」
5人は奥の大テーブルにドカッと腰掛け、さっそく肉料理を片っ端から注文した。
運ばれてきたのは、厚さ5センチはある豪快なステーキや、謎の果実のタレに漬け込まれた丸焼き肉。どれも地球では見たことのない異世界の肉だ。
福田「よし、家も建ったしギルド登録も終わった。……肉、食おうぜ!!!」
「おおおおーーーッ!!!」
5人は一斉に肉にかぶりついた。
悠「う、美味すぎるーーーっ!!! なんだこれ、口の中で肉汁が爆発する!!」
瑛人「昨日食べたイノシシも美味かったけど、この甘辛いタレの味付けは犯罪的だわ!! ポテチのうすしお味なんて忘れるレベル!」
木下「ふむ、脳内構成でこの肉の成分を分析してみたよ。これは『ロックバード』という巨大怪鳥の肉だね。高タンパク低脂質、さらに未知の魔力素が含まれていて、食べた者の疲労を100%回復し、一時的に身体能力を向上させる効果がある」
青野「食いながら一瞬で分析すんなよ! でもマジで、いくらでも食えるわこれ!」
福田はといえば、誰よりも巨大な骨付き肉を両手に持ち、もの凄い勢いで平らげていく。さすが体力Sのフィジカル。
福田「美味い。やっぱりサバイバルの後は肉に限るな。おい、悠、瑛人、お前らも遠慮すんな。もっと食え!」
悠「うん、食う食う!! ……ん? あれ……?」
その時、ガツガツと怪鳥の肉を口に運んでいた悠の身体に異変が起きた。
木下の言った「魔力素」と、悠の持つ固有スキル『大器晩成』が奇跡の化学反応を起こしたのだ。
悠の目の前に、突如として半透明のステータス画面がピコンと出現した。
【悠のステータス変化】
• 知力:F → F
• 体力:F → E
• パワー:F →F
• スピード:F → F
悠「あ、あわわわ……画面が出た!! 俺の体力が……FからEに上がってるーーーっ!!!」
瑛人「マジで!? ズルいぞ悠! 肉食っただけで成長したのか!?」
木下「なるほど、『大器晩成』のスキルは、異世界の高エネルギーな食材を摂取することでも経験値が溜まる仕組みなんだね。素晴らしいよ悠くん、これで君は『アリに噛まれても死ぬゴミ虫』から『アリに噛まれてもギリギリ気絶で済む一般人のヒナ』に進化だ」
悠「表現のクセが強いけど、とにかく強くなれたのが嬉しすぎる!!」
福田「がはは! お祝いだ、もっと肉を追加しろ! 今日は俺の奢りだ!」
ALL Fを脱出した悠を囲み、5人の宴会は夜が更けるまで大いに盛り上がるのだった。




