俺のステータスが低すぎる!
二人の叫びに応じるように、目の前にまばゆい光の画面が現れた。
悠「おおっ! これが噂の……!」
えいと「すげえ、本当にゲームみたいだ!」
二人はワクワクしながら、自分たちの数値を覗き込んだ。
【悠のステータス】
• 知力:F
• 体力:F
• パワー:F
• スピード:F
• ※一般的な村人(大人)の平均値:C-D
• 【固有スキル】:大器晩成
【瑛人のステータス】
• 知力:F
• 体力:F
• パワー:F
• スピード:F
• 【固有スキル】:『友達召喚』
• 発動条件①:召喚主がガチのピンチに陥ること。
• 発動条件②:召喚主、または対象者が相手の名前を強く思い出すこと。
悠「……えっ」
えいと「……低すぎない? 俺たちのステータス、オールFなんだけど。アリに踏まれても死ぬぞこれ」
悠「いや待て! 俺には『大器晩成』がある! 成長すれば最強になれるタイプだ! お前だって……」
えいと「おい待て、俺のスキル『友達召喚』ってなんだよ! 条件の②を見ろ! 『相手の名前を強く思い出すこと』って書いてあるぞ!」
悠「あ。」
えいと「あ、じゃねえよ! さっきお前が『森、森……そうだ、森えいと大先生だ!』って強烈に思い出したから、俺はポテチ食ってる途中でここに強制ワープさせられたんだな!?」
悠「ごめん。でも条件①は『ガチのピンチ』だから、これから先、俺たちが大ピンチになったら、高校のクラスメイトを片っ端から呼び出せるってことだろ!? 最強の数の暴力じゃん!」
えいた「クラスの奴らを巻き込むな!! 居酒屋のコール感覚で異世界に呼ぶな!!」
ガサガサッ!!!
その時、近くの茂みが激しく揺れた。
引き寄せられるように現れたのは、巨大な牙を持つイノシシのようなモンスター。先ほどの死骸の血の匂いに釣られてやってきたのだ。
モンスター「グルルルル……ッ!!」
悠「ひ、引きが早い!! さっそく『大器晩成』の出番か!?」
えいと「ステータス1桁でどうやって戦うんだよ! 逃げ……」
モンスターが猛烈なスピードで突進してくる! 二人の『スピード:F』では、避けることすら不可能!
悠「うわあああ大ピンチ!! えいと、誰か!! 誰でもいいから名前を思い出せーーー!!」




