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王都での洗礼?

白磁の城壁をくぐり、5人は王都の中心にある巨大な冒険者ギルド本部へとやってきた。

村のギルドの10倍はある広大なフロアには、禍々しいオーラを放つ高ランクの冒険者たちがひしめき合っている。

換金窓口へ向かおうとしたその時、ガシャァン!と激しい音を立てて、大柄な男たちが5人の前に立ち塞がった。

全身をトゲトゲの黒い鎧で包んだ、いかにも「王都のベテラン」といった風貌の3人組だ。

荒くれリーダー「おいおい、どこの田舎から迷い込んできたガキかと思えば……ギルドカードが最低の『Gランク』じゃねえか。ここは王都のギルド本部だぞ? ゴミ虫がノロノロ歩いてんじゃねえよ」

瑛人(ALL F)「出たわ、お約束の新人いびり……!」

荒くれ子分A「あァ? 何か文句あんのかコラ!」

子分Aが、威嚇のために悠の胸ぐらをグイッと掴み、力任せに突き飛ばした。

普通のGランク冒険者(戦闘力F)なら、これだけで壁まで吹っ飛んで気絶していただろう。

だが、今の悠はダンジョンブートキャンプを経て【体力:D】の一般人並みのタフさを手に入れている。

悠「おっと……。あれ? あんまり痛くないな」

トスッ、と軽い足取りでその場に踏みとどまる悠。

荒くれ子分A「なっ!? 俺のパワーCの突き飛ばしを、びくともせず耐えやがった……!? こいつ、ただのGランクじゃねえ!」

木下(知力SS)「ふむ、脳内構成で彼らのステータスを見たよ。リーダーがパワーBで、子分2人はパワーC・スピードCだね。王都の荒くれ者にしては、驚くほど計算しやすくて扱いやすい『ちょうどいい雑魚』だ」

荒くれリーダー「雑魚だとコラァ!! メガネもかけてねえ普通のガキがナメた口叩きやがって! 叩き潰してやる!」

リーダーが激昂し、背中の大剣を抜こうとしたその瞬間。

5人の後ろから、福田(パワーS・体力S)がむしゃむしゃと干し肉を噛み砕きながら、静かに前に出た。

福田「おい、お前ら。邪魔だ。俺たちは今からあの結晶を金に換えて、王都で一番高い肉を食いに行く途中なんだよ」

福田から放たれた、生物としての格が違いすぎる「パワーS」の圧倒的な威圧感(プレッシャー)。

ギルド全体の空気が一瞬で凍りつき、荒くれ3人組は「ひっ……!?」と短い悲鳴を上げてその場にへたり込んだ。

荒くれリーダー「な、なんだこのバケモノは……! パワー、S……!? バカな、そんな能力値の人間がこの世に……」

木下「福田くん、待って。ここで君が拳を使うとギルドの建物(青野くんの作品じゃないもの)が崩壊して、僕たちの換金手続きが遅れるよ。ここは『体力D』になった悠くんのパワーテストにしよう」

悠「えっ、俺が戦うの!?」

木下「大丈夫。僕の『脳内構成』の指示通りに動けば、パワーEでも勝てるよ。悠くん、まずは右の子分の顎に向けて、下から掌底(手のひらでの突き)を放って。スピードCの彼なら、今の君のスピードEでも不意を突けば避けられない」

悠「よっしゃあ! 喰らえ!」

バキィィィンッ!

木下の言う通りの軌道で放たれた悠の掌底が、子分Aの顎に綺麗にクリーンヒット。子分Aは白目を剥いてその場にバタリと倒れ伏した。

木下「ナイス。次は左の子分が怒って右ストレートを打ってくるから、あえてそれを『体力D』の左肩で受けて。その衝撃を利用して、右足で思いっきり相手の股間を蹴り上げて」

悠「了解!!」

荒くれ子分B「ふざけるなァッ!」

ドカッ!と子分Bの拳が悠の左肩に直撃するが、悠は「ちょっと痛い!」くらいで耐えきり、そのままの勢いで右足を鋭く振り抜いた。

ガキィィィーーーンッ!!!!!

荒くれ子分B「ぶふぉっ!?!?!?」

子分Bは、この世の終わりのような顔をして股間を押さえ、ゆっくりと崩れ落ちて泡を吹いた。

荒くれリーダー「ひ、ひえええ……! 子分たちが一瞬で……!」

木下「最後、リーダーの男は恐怖で腰が抜けて動けないよ。福田くん、トドメの『デコピン』をお願い」

福田「おう。めんどくせえから一瞬で終わらせるぞ。……フンッ!」

福田が繰り出した、パワーSの超重力デコピンがリーダーの額に炸裂。

ズガァァァン!と凄まじい風圧と共に、リーダーの巨体はギルドの壁を突き破って外の通りまで吹っ飛んでいき、星になった。

ギルド内の冒険者たち「「「「ひ、ひぃぃぃぃぃーーーッ!!!!(ガタガタ)」」」」

悠「やった……! 俺、木下の指示があれば、王都の荒くれ者ともちゃんと戦えるぞ!」

瑛人(ALL F)「戦えてるけど、2人目の倒し方が泥臭いっていうか犯罪的すぎるだろ!!」

青野(知力A)「というか、福田のデコピンで結局ギルドの壁が崩壊したな。俺、あの壁の修繕バイトしてきていい?」

ギルド本部を一瞬で恐怖のどん底に叩き落とした『フレンドゲーターズ』。彼らの王都での伝説が、最悪に派手な形で幕を開けるのだった――。

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