第六十二話 離れていても
その後、風呂に入って
寝室で竜也と電話することにした
竜也「よ、昨日は話せなくてごめんな」
「ううん、大丈夫、私こそごめん」
竜也「なんで謝る」
「..................」
竜也「あと、わかな泣いた?」
「......うん」
竜也「泣きたいときは泣いていい、わかなが泣いても誰も気に留めない」
竜也「.........俺は気にするけど」
「.....ふふww」
不思議と、その言葉が胸に染みた
「そっちはどう?」
竜也「知ってる人がいないけど、楽しいよ」
「.......そう」
竜也の声は、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、だけど
声が震えていた
(不安なんだろうな......)
私も、同じだった
だからこそ、
竜也「半年なんて、あっという間だよ」
そう笑ってくれる竜也の声が、少しだけ頼もしく聞こえた
.......................................................................................................
「今日ね、私一人で全部できたよ!」
竜也「ははww少し心配だったけど、これなら安心するよ」
あの後、今日やったことをすべて話した
竜也「よく頑張ったな」
「ふふww」
(誉めてくれた.....うれしい)
竜也「そろそろ、寝たほうがいいんじゃないか?」
「........そうだね」
今日はもう話せなくなるとわかって、少し寂しい
竜也「じゃ、電話つけっぱで寝たら?」
「.......バッテリー持つかな」
竜也「わかなが寝たとわかったら、こっちから切るから」
「..........わかった」
「おやすみ.......竜也」
竜也「おやすみ....わかな」
私はスマホを自分の横に置いた
スマホからは何も聞こえない
........けど、しばらくして
竜也「..........寝たかな」
そうつぶやいたと思えば
スマホから心音が聞こえた
多分、竜也がスマホを胸においてるのかな
(........なんだか、安心する)
私はいつの間にか、眠りについた




