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過去編  作者: ryuya
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第五十六話 それぞれの場所で

わかな「............え」


わかな「.......どれくらい?」


「半年くらいだと思う」


わかな「.......そっか」


「むこうで、アメリカの学校に短期留学するから、学校は問題ないけど.....」


わかなは何も言わなかった


「.........もしよかったら、わかなも一緒に来れると思う」


「親父に相談すれば今からでも――」


わかな「ううん、大丈夫」


わかな「一緒に行ったら、みんなと半年間会えなくなるじゃん」


「そうだけど......」


わかな「それに、私は竜也に甘えすぎてたと思うの」


わかな「だから、一人でできるように、私は付いていかない」


「.......本当に大丈夫か?」


そう言うと、わかなは本音を打ち明けた


わかな「ほんとは......怖い」


その姿は少し震えていた


わかな「でも、怖いからって、ずっと竜也に守ってもらうだけじゃ駄目だと思う」


「......怖いのに、行かないのか?」


わかな「うん」


「無理してないか?」


わかな「無理してる」


.........


だよな....


「.........半年間頑張れるよな?」


わかな「うん」


「......俺も、頑張る」


わかな「竜也も?」


「ああ。アメリカで、ちゃんとやってくる」


「だから、わかなも頑張れ」


わかな「......うん」


.........


不安だろうな


けど、俺はどうすることもできない


だから、俺は信じるしかない


わかななら大丈夫だと


俺がいない半年間も、ちゃんと前に進めると


.........................................................................................................


..........


俺がアメリカへ旅立つのはわかなたちが中三に入るころだ


まだ、あと一か月くらいある


俺はその日までの時間を、大切にする


そう思った

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