第四十四話 救いの声
俺たちは旧校舎へと、走った
走った
息が切れても走った
わかなを助けるために
「ッハァ......つ、着いた」
淳平「ここで....あってるんだよな?ぜぇ........」
りん「旧校舎と言えば、ここしかない.......ハァ」
俺たちは、息が上がっていた
けど、本番はこれからなんだ
「.........淳平、りん、お前らは1階から入って」
淳平「りょーかい.......ってお前はどこから入るんだよ」
「上から行く」
そういって、俺は足に全力を込め、飛び上がる
そして、二階の窓枠にとびかかる
淳平「......おいおい、大丈夫か?」
「問題ない、お前らは下からいけ」
りん「気をつけろよ」
「ああ」
そして、腕の力を振り絞り、もう一度自分の体を持ち上げる
3階の窓枠に飛び移り
そして....................
......................................................................................................
(ん.....)
(ここ......どこ?)
私は目が覚めた
確か、教室で竜也を待ってたら、誰かに後ろから襲われたんだっけ
そして................
(ここ.......どこ?)
そして、すぐに私は縛られていることが分かった
「!..........んー!んー!」
口もガムテープでふさがれていて声が出せない
怖い
怖い!
思い出したくない記憶が、フラッシュバックしようとする
そう思っていると
先輩「あ、やっと起きたか?」
「!」
その顔には見覚えがあった
昔、私をいじめた張本人
そして、竜也もいじめた
先輩「久しぶりだなあ、わかな」
「..........!」
その瞬間、私の思い出したくない記憶が、フラッシュバックする
(うぅぅぅぅ...........うぅ!)
(怖い........ 怖い怖い怖い怖い!)
吐き気がする
思わず吐きそうになる
けど、ガムテープで口をふさがれていたので吐けなかった
(怖い........助けて....竜也)
私は助けを求めた
声も出せないし、気づきもしない
竜也に
助けを求めた
その瞬間
ガッシャン!
窓ガラスが割れて、ガラスの破片が教室中に飛び散る
暗くてよくわからなかった
けど、
けど、そこにいた人影に、確かに見覚えがあった
竜也「痛っ......窓ガラス割って入ってくるのはさすがに無茶だったかな」
先輩「.....誰かと思えば、わかなに近づいた不届き者じゃないか」
竜也「誰が不届き者だ、クズ野郎」
「........!」
(竜......也!)
その声は、どこか安心感のある声だった




