第四話 助けたい
それからしばらくたったある日
わかなが不登校になった話を母さんから聞いた
俺はそれを聞きすぐにわかなの家に向かった
「ッハアハア」
「お邪魔します!」
天音「竜ちゃん、わかなは今二階にいるんだけど、ずっと部屋にこもったまんまで誰も入らないでって言われてるの」
「........わかな?」
わかな「何?」
ドア越しに返事が返ってきた
「竜也だよ、開けて....話がしたいし」
わかな「竜也?......入って...いいよ」
ガチャ(ドアが開く音)
「大丈夫か?」
わかな「........」
わかなは布団の中でうずくまっていた
「.......大丈夫?学校で何かあった?」
わかな「.....られた」
「?」
わかな「いじめ...られたの」
「.........」
わかな「最初は無視されるだけだったのに.....どんどん.....ひどくなって」
「..........」
わかな「私......学校へ行くのが.......怖い.....」
わかな「......怖い」
「.....とりあえず、僕に話してくれてありがとう」
「すこし、考えてみる」
俺はまだ未熟だった頭で考えた
一つ、いい方法を思いついた
「.......なあ、こっちの学校に来ない?」
わかな「え?」
「いや.....ただの思い付きなんだけど――」
わかな「いい...かも」
「まじ?」
わかな「うん、できればそうしたい」
「そうか.....」
「じゃあ、お母さんたちに言わないと」
.............................
天音「それで....わかなは竜也君の学校に通いたいの?」
わかな「うん」
京谷「.......本当に行きたいのか?」
わかな「うん」
「........」
京谷「....わかった、ただし、中学は私立に通うこと、いいかい?」
わかな「.....うん」
京谷「あと、竜也君」
「は、はい!」
京谷「同じ学校に通うから、わかなのことよろしくな」
「はい!わかりました!」
「.....すみません、いきなりこんなこと」
天音「大丈夫よ、あ、竜也君の両親にはこっちから言っておくね」
「はい、ありがとうございます!」
...................
「それじゃあ、またね!」
わかな「うん、またね」
久しぶりにわかなが少しだけ笑った気がした




