第三十話 安堵
目が覚めた
覚めると同時に白い天井が見えた
「ん、ん?」
消毒液の匂いが鼻につく
「あ、病院か」
月「おっす、おはよう」
「おはよう。来てたんだ親父」
月「自分の子供が刺されたって聞いたらそりゃ来るでしょ」
「はは、そうだよな」
月「........少しは自分を大切にしろって」
「あの時はそんなこと考えれなかったな」
「母さんは?」
月「百ならわかなと一緒に事情聴取受けてる」
「そっか」
そんなことを話していると
病室の扉が勢いよく開いた
わかな「ッハアハア、竜也!」
事情聴取が終わった途端に走ってきたのだろう
息切れしていた
「.............」
入ってくるなりいきなり抱き着いてきた
まあ、気持ちはわかる
けど思い出してほしい、俺が刺された場所
左わき腹らへんに刺さった
抱き着いてきてるため普通に痛い
月「わかなさん?そこ刺された場所ね」
わかな「あ........ご、ごめん」
「ん、大丈夫だって。というかこっちこそ心配かけてごめんな」
わかな「>﹏<.......竜也が......死んじゃったらって.....ずっと.....心配だった」
何も言わず、わかなの頭を撫でる
「ごめんな、心配かけて」
わかな「::>_<::うう.....」
「........泣くなよ」
わかな「...........私を守ってくれて........ありがとう」
「........ わかなを守るのは当然だろ?」
..................
淳平「おーい、俺たちを忘れないでくれ」
由衣「普通に見舞いに来てるよー」
「みんな、ありがとな」
愛奈「いや、普通に心配だったんだけど」
淳平「親友が刺されたって聞いたからな」
りん「ほい、見舞いにはつきもののリンゴ」
「.......誰が剥くんだよ」
由衣「私がやってあげるわ」
......................
淳平「で、竜也、お前を刺したやつってのはどこのドイツじゃ」
「どいつがドイツになってるぞー.......」
りん「今からでもまだ間に合う。そいつを半殺しにできるし」
由衣「何ならそいつの家を丸ごと買収したりもできるし、私」
愛奈「なんなら今すぐそいつの家に凸りに行ってもいいし......今すぐ文句言いに行きたいくらいなんだけど」
「.......やりすぎだ」
「ごめんな、わかながこのことはあまり大事にしたくないってさ」
わかな「うん.......」
淳平「そっか、まあいいぜ。けど何かあったらすぐ言えよ」
「ああ、そうする」
月「あ、そうそう」
「なんだよ親父」
月「医者から、明日には退院できるってさ」
りん「早」
月「まあ、どこの内臓にも刺さってなかったし、折れたカッターの刃の摘出もスムーズに終わったからな」
月「つまり、幸い傷は浅かったってことさ」
「マジでみんなありがとな」
淳平「感謝を言われる筋合いはないぜ」
親父が大きなあくびをした
月「昨日の夜からずっとお前のそばにいてやった所為か俺マジで眠い」
「.......いなくてもよかったのに」
月「普通にひでえ」




