第二十九話 守るべきもの
次の日
男子視点
クラスの女子たちが俺に視線を向けながら話をしている
きっと俺の活躍の話だ
無理もない、だって俺は悪者を華麗に撃退した、クラスのヒーローなんだから
けど、俺はわかなさん一筋だから。クラスの女子から何を言われても浮気はしない
悪役は撃退した。あとはヒロインを迎えに行くだけ
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「で、どうするよ」
わかな「ん~今日は久しぶりにデートしない?」
「.......外でか?」
わかな「そうしたいけど」
「....俺自宅謹慎なんだよな.....」
わかな「いいんじゃない?」
「.........」
わかな「バレなきゃ大丈夫!行こ!」
「......はいはい」
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というわけで今はカフェに来ている
カフェといっても爺ちゃんのカフェだった
「ここだ、わかなと来たかったとこ」
わかな「ん、こぢんまりしてるね」
「俺の爺ちゃんがやってるカフェなんだ」
わかな「月さんのお父さん?」
「ああ」
「お邪魔しまーす」
わかな「お邪魔します」
夏目「おお、よく来たな、って学校はどうしたんだ?」
わかな「私、いろいろあって、学校に行ってません」
「俺は自宅謹慎食らったから」
夏目「.......なるほどね、まあゆっくりしてけ」
「.......いい加減、閑古鳥の鳴いてるカフェはやめたら?」
夏目「儂はこれくらいがいいんじゃよ」
「はは、じゃいつものコーヒーで」
夏目「お前こそ、苦いとわかってるのにコーヒー飲むのはやめたらどうだ?」
「ここのはなぜか苦くないんだよ」
わかな「メニューってありますか?」
夏目「はい、どうぞ。そんなに緊張しなくてもいいんじゃよ」
わかな「ごめんなさい」
夏目「謝らなくてもいいよ、あ、おススメはこのケーキじゃよ」
「おいちょっと待て、それ俺が作るやつじゃん」
わかな「竜也作のケーキってことですか?」
夏目「そういうことじゃ」
わかな「竜也.......作って?」
「.........りょうかーい」
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「ほい、できたぜ」
わかな「ん、おいしそう」
夏目「竜也作のケーキはおいしいよ~」
「.......ここのメニューほぼ俺が作るやつじゃん」
夏目「ハハハ、頼りにしてるよ、孫ちゃん」
「なんだよその呼び方」
その後俺はわかなからケーキを分けてもらい、食べた
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わかな「楽しかった」
「それなら良かったよ」
わかな「明日も行く?」
「流石に行かん」
わかな「あはははww」
そんな話をしながら家へ帰っていた
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家のすぐ近くにまで帰ってきた
今日は平和な一日だったな
そう思っていたら
あの男子が玄関の門扉前にいた
男子「.......なんでここにいるんだよ」
「......それはこっちのセリフだ」
わかな「................>"<」
なぜか家の前にあの男子がいた
「............」
男子「本当に.....お前は.....なんでいつも俺の前に現れやがる」
「.........」
ただ無言でにらみ続ける
男子「お前さえいなけりゃ........お前さえいなければ!」
「.......わかな下がって」
わかな「なん――」
「いいから下がってて」
どうやら見えていないらしい
あいつが、
カッターを持っていることに
わかな「なんで......」
「いいから....下がれ!」
そういったとたん
男子はこっちにカッターの刃を向けながら向かってきた
.......さて、どうしようか
このまま避ければわかなにカッターが刺さる
たが避けなきゃ自分にカッターが刺さる
刺さったら痛いだろうな
けど
けど、迷ってる暇はない
俺は避けず、向かってくるカッターの刃を受け身の体勢で刺した
正確に言えばとっさにわかなをかばった
「グッ」
痛い
カッターの刃は俺の左わき腹らへんに刺さった
けど、
俺はそのままその男子の腹をおもっきし殴った
「ッハアァ.......痛ってえ」
わかな「竜也!」
「わかな.......とりあえず、救急車と......警察....呼んでくれ」
わかな「わ、わかった!」
そのまま、わかなは電話で救急車と警察を呼んだ
あ~~痛った
傷から血が流れている
そのせいか血の匂いがする
意識が薄れていく
けど、男子は気絶していた
その安心か、俺は気を失った
意識が途切れる前、遠くから救急車と警察のサイレンが聞こえた気がした




