第二十二話 あなたのために
「じゃ、始めますか」
わかな「ん、そうだね」
今はわかなに料理を教えている
袖をめくって準備をする
「何作りたいんだ?」
わかな「ん、竜也の好きな食べ物が作りたい」
「..........まあ、最初は簡単なのがいいだろ?」
わかな「まあ、うんそうだね」
「じゃ、これにしよう」
俺はレシピ本を取り出し、簡単おすすめレシピが載っているページを開き、指差した
「『めんつゆで簡単に作れる フライパンで肉じゃが』かな」
わかな「.......これ作ってみる!」
「じゃ、俺準備するわ」
(えーっと、用意するのは.......)
材料を並べる
肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ
あとは調味料かな
.........................................................
「用意できたぞー」
わかな「ん、じゃあやってみる!」
.............
一生懸命作っている姿を......とてつもなく可愛いと思った
いつの間にか自分の口角が上がっていたと思う
そんなことを思ってしまう自分に苦笑する
「.......危ないぞ」
わかな「え!?」
「その持ち方じゃ指切るぞ」
わかな「あ、うん.....」
俺はわかなの手を握って.....
「.....猫の手」
わかな「////こ、こう?」
「そう」
わかな「///////」
俺が後ろに立っているせいだろうか........
わかなの顔が耳まで赤くなっていた
それに時々わかなの手が止まる
俺が移動しようとすると...........
わかな「あ、待って!ここに.....いて」
「.......なんで?」
わかな「後ろにいた方が.....教えやすいでしょ」
「.......まあそうだけど」
わかな「/////」
.................
わかな「あっ」
「切りすぎたな」
わかな「ごめん」
「これくらいならいける。大丈夫」
わかな「えっと、これを煮詰めるんだっけ」
「そうそう、弱火でな」
.....................................
ちょっと危なっかしいところがあったが
無事に料理が完成した
湯気と一緒に甘い醤油の香りが立ち上った
わかな「できた!」
「二人で食べるか?」
わかな「うん!そうしよ!」
竜也・わかな「いただきます!」
パクッ
「モグモグ.......」
わかな「モグモグ..........」
「.........おいしい」
口に入れた瞬間から肉汁出てたし
じゃがいもはほくほくで、肉にはしっかり味が染みていた
「初めて作ったとは思えないな」
わかな「ほんと?」
「うん、ちゃんと肉じゃがになってる」
わかな「......ありがとう」
「.....包丁の使い方が危なっかしいだけだったな」
わかな「ううん、私もっと下手だったはずなのに......」
「?」
わかな「私、料理中にぼーっとしちゃうから、料理焦がしちゃうの」
「.......じゃあなんでぼーっとしなかったんだ?」
わかな「それは......その......竜也が......後ろにいてくれた.....から」
「.....変に意識しすぎてぼーっとしなかった、と」
わかな「////////」
「だったらこれから一緒に料理するか?」
わかな「そ、そうしたい!」
「明日からやるか」
わかな「うん、そうだね」
...................
料理教室は終わり
いっしょに料理をすることになった
その日から、台所は二人で立つ場所になった




