第十六話 取り戻した時間
あの日の続き
「.....人生最高の日だわ」
わかな「私も.....」
わかな「あの時、避けてごめん.........」
「......... 」
わかな「私のせいで竜也が傷ついたと思ったから」
わかな「けど、それで竜也が傷つくって分かってた」
わかな「それでも、またいじめられるのが怖かった」
わかな「だから逃げたの」
わかな「こんな私で、ごめんね」
「......そんなことなかったよ」
「まあ、確かに正直、辛かった」
わかな「けど、過去は戻らないし.......今は思う存分甘えられるから....ね.....」
「ああ」
わかな「じゃあ、ハグ.....して」
「ん」
ギュ
わかなを抱きしめる
わかな「~~////」
わかなもそれに答えるように抱きしめ返す
「........」
わかな「1年間ずっと、ずっとずっと、竜也といつも通りで.......居たかった......押し殺してまで......我慢してきた」
わかなの肩が小さく震えていた
胸元から嗚咽が聞こえる
「ああ、思う存分、甘えていいよ」
わかな「うん.....」
「..........」
...........................
「....やっべ、夕飯作んないと」
わかな「もうそんな時間?」
「作るから待ってて」
わかな「料理できるの?」
「ああ、母さんから教えてもらった――」
「.....もしかして、この日のために教えてた?母さん」
わかな「?」
「ああ、いや、こっちの話」
わかな「ふ~ん」
..............................
「ハンバーグ 、できたぞ~」
わかな「おいしそう♪」
「じゃ、いただきます」
わかな「いただきます」
モグモグ
わかな「......おいしい!」
「.....そういってくれてうれしいよ」
わかな「こんなの作れるんだ.....」
「....わかなって料理できるの?」
わかな「......できない」
「今度教えようか?」
わかな「.......大丈夫、今はいいかな」
「そう」
...............................
「もう寝ないとな」
わかな「ん、別々の部屋で寝る?」
「あー、どうしよ」
わかな「.......一緒に寝る?」
「そうする?」
わかな「......そうしたい」
「じゃあ、一緒に寝よう」
.................
俺たちは布団に入った
「..........」
わかな「......///」
「........ん、来ていいよ」
わかな「ギュ........///」
「.........」
わかな(.......あったかい....なんだか....安心する......)
(........こんな生活を夢見てたのかな......)
.........
お互いに抱きしめあって寝る
夜は深けていく
その日は人生一うれしくて、楽しかった
だいぶ前に止まっていた時間を、
俺たちは少しずつ取り戻していた
わかな「これからはずっと一緒にいたい」
「ああ、いつまでも一緒にいよう」




