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狼は嘘をつく  作者: 山神ゆうき
大神京
13/15

12・怒れないヒトと後悔するヒト

結局、昨日の俺はただ、学校をサボっただけで終わってしまった。


昨日は恵聖(けいと)はサボりたい気分だったんだろう。きっと今日は来ているはずさ。


俺はいつものように恵聖のクラスの前を通った。しかし、今日も恵聖の姿は見えなかった。


ーーーー(幕間)ーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おはよう!」


俺は挨拶をして教室に入った。


(きょう)、大変だ!近津(ちこうづ)さんが自殺未遂をした!」


俺はそれを聞いたとき、胸がギュッと絞められる気持ちになった。


ホームルームで先生から話があった。遺書によると、クラスでいじめられていたらしい。

そして、1限目の授業はなくなり、緊急の全校集会がおこなわれた。


俺は恵聖がいじめられていたことにびっくりしている。なぜなら、前に恵聖のクラスメイトの加賀美(かがみ)に聞いてみたら、恵聖はクラスの人とちゃんと馴染んでいる。と言っていたからだ。


俺は真実を確かめるために、啅人(たくと)と一緒に再び加賀美の元を訪れた。


ーーーー(幕間)ーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


加賀美に会いに来たのだが、加賀美の様子がおかしかった。


「加賀美さん。前に加賀美さんは『恵聖はクラスの人と仲が良い』って言ったよね?なのにどうしてこんなことになったの?」


俺は単刀直入に聞いた。


「ごめんなさい。実は(わたくし)が恵聖さんをいじめていました。ま、まさかこんなことになるなんて・・・・。私はなんて酷いことをしたのでしょう。本当にごめんなさい。」


そう言って加賀美は両手で顔を覆い泣いてしまった。俺は反省している加賀美を怒ることはできなかった。


ーーーー(幕間)ーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


学校が終わり、夕方の事である。俺は『國矢部小児緊急センター』の前に立っていた。そう、恵聖の担任の先生から恵聖が入院をしている病院を聞き出してお見舞いに来たのだ(ただし、手ぶら)。


「恵聖・・・・・。」


俺は病院を見上げていた顔を玄関に向け、歩きだした。

ご愛読ありがとうございました。


次から新しい章になります。

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