11・心配するヒトと探すヒト
「おはよう。」
「お、おう。おはよう。」
俺は正門で啅人と会い、教室まで一緒に行った。途中、恵聖のクラスの前を通る。その時に恵聖がいるかな?と思っていつも見ているのだが、いつもこの時間に来ている恵聖が今日はいなかった。
(あれ?今日は休みかな?それとも珍しくまだ来てないだけか?)
そう思いながら俺は廊下を過ぎていった。
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「ねぇ、大神くん。恵聖を知らない?恵聖の親が言うには朝はちゃんと家を出たみたいなんだよ!」
そう言って俺のところに来たのは恵聖の親友の初陽であった。
「いや、知らないけど。なにか急用とか出来たんじゃない?」
俺は少し心配したが、恵聖が学校をサボる理由が見つからない。いや、あるとしたら俺が恵聖の告白を振ってショックを受けてるっていう事があるかもしれないが、あれから何日も経っている。
「俺のせいか・・・?」
俺は啅人や初陽に気付かないような小さな声で言った。
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俺は午後の授業は仮病を使って休んだ。恵聖の事がすごく気になり、授業が頭に入ってこなかった。
しかし恵聖はどこに行ったのかは見当がつかなかった。けど、俺は手掛かり無しだけど恵聖を見つけ出したかった。
きっとアニメや漫画とかだったら恵聖を見つけることができると思うが、現実は違うということを思い知った。
そもそも、振った俺が行って今更何になるんだ?と思うと自然と足も止まり捜すのを止めてしまったのであった。




