お友達を紹介して
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式が終わり、みんな各々の教室に戻ることになった。
3年生の集団から、ノア兄さまが私に向かって来る。
「ルシア、学院にようこそ」
「ノア兄さま」
「ルシア、制服も似合うね、かわいいよ」
ノア兄さまが、肩にかかった、私の髪に触れると、その手はアロにがっしりと掴まれた。
「アロイス先生、3学年の魔法学も教えてほしかったな~」
「…………。」
「レーア。一度、公爵家に戻らないといけないから、昼休みにまた来るよ、その時は、お友達を紹介して」
ノア兄さまを無視して、私に一度微笑むと、アロは瞬間移動でいなくなった。
「やあ、噂に勝る、凄い人だな」
レイモンドが腕組みしながら頷く。
「私、3年間、頑張れるかしら~」
「ソフィア嬢、僕たちもいるから大丈夫だよ」
ノア兄さまがソフィアに声を変えると、ローラとレイモンドも同意した。
「さあ、教室に戻ろう」
✿ ✿ ✿
その後は、校内のオリエンテーションを受けて、お昼休みになった。
学院には、王族と公爵家が使用することが出来る、サロンのような場所がある。
「俺も言っていいのかな?」
レイモンドが、心配そうに私達の後ろをついて来る。
「大丈夫よ、王族と公爵家の子息子女が認める友人は、顔パスなんだって~」
「ローラはなんで、そんなこと知ってるんだよ」
「そりゃあもちろん」
丁度到着した、サロンの入り口には、護衛騎士が立っている。
「ルシア王女殿下、ファロム侯爵令嬢、ソフィア様。クロス公爵令嬢、ローラ様ご友人であられる、グラント侯爵令息、レイモンド様、お待ちしておりました。ノア第二王子殿下がお待ちです」
「ほら♪」
得意満面なローラに続いて中に入ると、サロンの中はとても広くて、奥には庭園が見える。
広く円状に作られたティールームの中には、ノア兄さまと、ローラと同じ黒髪の女性が座っている。
「やあ来たね」
ノア兄さまの隣の女性は、私達を見ると立ち上がった。
「マリー姉さま、聞いて聞いて、ルシア王女殿下とお友達になれたのよ~」
ローラが、マリー様に飛びつく。
「もう、ローラ、殿下に失礼よ」
「ルシア王女殿下、お初にお眼にかかります。私、クロス公爵家が娘、マリーと申します」
「ルシア、マリーは生徒会の副会長として、僕を支えてくれているんだよ」
「まあ。ローラの姉君なのですね、ノア兄さまがいつもお世話になっております。私は、第一王女のルシアと申します」
私が笑うと、マリー様が破顔した。
「まあ。本当にかわいらしい、ノア殿下から、ルシア殿下の話は聞いておりますの、ノア殿下があんなに自信満々にルシア殿下のことを自慢される理由が、陽核理解できましたわ」
マリー様は、ずっとピカピカした輝く瞳で、私を見つめる。
「皆さんが、抱きしめたくなると言う意味が解りますわ」
ローラが、こんどは私に抱きついた。
「そうなの、ぎゅーって、したくなるの」
次の瞬間、私はローラの腕から抜けて、アロの膝の上に座っていた。
「アロ…………。」
見上げると、アロは面々の笑みで、私を強く抱きしめる。
「わー。アロ兄さまの笑顔は何度見ても、驚きますわ」
マリー様の言葉に、アロが顔を上げる。
「レーアの友達は、みんな知った顔だな、友達が沢山出来たから、もう飛び級して卒業でもいいんじゃないか?」
「そうだね、僕と一緒に卒業するのもいい」
ノア兄さまは、アロの意見に一度は同意するが、急に眉間に皺を寄せた。
「アロイス殿、先生が生徒を膝の上に乗せてはいけませんね」
アロは渋々私を膝からおそると、みんなを見回した。
「レーアに、変な虫が付いたら困る…………ノアもレイモンドも、レーアを守るなら、友達にしてやる」
「…………おい。僕はルシアの兄だぞ!アロイスに言われなくても、ルシアは守る」
「アロイス先生!俺は、神と剣に誓って、ルシア王女殿下を虫たちから守ります。だから稲妻をといてください」
「約束だぞ」
アロがつぶやくと、男性陣は拳を合わせた。
「あら、私達も負けてはいられませんわね♪」
マリー様の声に、女性陣もてを重ねた。
ルシアを守り隊が結成されました。(*^▽^*)




