学友
読んでいただきありがとうございます。
昼に2話投稿したツモリが、出来ていませんでした!すみません
「あのハイエナの様な女子達に、まともに答える必要は無いわよ、ちょっとしたことを、大げさに言いふらすんだから」
「ふふ。ローラ。助けてくれてありがとう」
「おーい。なんて足の速さだよ」
レイモンドとソフィアが、漸く、私達に追いついた。
「はあ~。ローラの行動力は、相変わらずね、でも助かったわ、あのままアロイス兄さまのこと、聞き続けられたら、大変だったもの」
レイモンドが、私にもう一度、手を差し出す。
「さっきはローラに邪魔されてけど、俺はグラント侯爵家のレイモンド、俺のことはレイでいい。学院では、ルシアと呼んでもいいか?俺達、学友だろ?」
「もちろん。よろしくね、レイ」
そう言って私が、レイモンドの手を取ろうとすると、ソフィアがレイモンドの手を叩き落す。
「レイモンド、命が惜しければ、ルシアに触れるのは辞めた方がいいわよ、あと愛称なんかで呼ばれたら、八つ裂きになるわよ」
「なんでだよ、ローラは手を繋いだだろ」
「ローラは女子で、レイモンドは男子!」
「そんなのわかってるよ、王家には男性禁止の、ルールでもあるのかよ」
「私は、アロイス兄さまから、ルシアに令息達を近づけない約束をしてるの、無理に近づいたら、ルシアが学院を辞めさせられるのよ」
「あはははは。噂は本当だったのね」
ローラが、お腹を抱えて笑い出す。
「なにか噂になっていたの?」
私が、ローラに尋ねると、ローラは漸く笑うのをやめた。
「あのデビュタントの夜会以来、ルシアと魔塔長は、いつ婚約を発表するのかって、社交界は大盛り上がりだったわよ、なにしろあの黒いダイアが、他の人に微笑んだのよ」
「アロは、いつもニコニコしてるわよ」
「……………………。」
「あぁ。父上にも、詳しくは話せないが、ルシア王女殿下には、近づきすぎるなと注意されたのは、これが原因か」
「わかったなら、気をつけなさいよね」
ソフィアが、レイモンドを睨む。
「ソフィア、私もルシアを守るのに協力するわ」
ローラが私に抱き着いた。
「三人は、もともと仲良しなの?」
「そおね、この国には、公爵家が3家、侯爵が5家しかないから、侯爵家以上の家同士は、小さな頃から交流があるの、歳も一緒だったし、幼馴染の腐れ縁ってとこね」
「うらやましいわ」
私が、しょんぼりしてそう言うと、ローラにまたぎゅうぎゅうに抱きしめられる。
「もう。黒いダイアの気持ちが、わかるわ♪こんなかわいい人ほっておけないもの」
ソフィアも、反対側から私を抱きしめる。
「確かに、誰にも渡したくないわ」
「おい。俺もせめて握手くらいしていいだろ?」
「もちろん」
私は、ローラとソフィアに抱きしめられながら、レイモンドに手を伸ばす。
バチン!!
手が触れる瞬間、稲妻みたいな光が、レイモンドの手を弾く。
レイモンドは弾かれた痛みに、端正な顔をゆがませた。
「「アロイス兄さま恐るべし」」
ローラと、ソフィアの声がシンクロする。
「もしかして今のアロの魔法?」
私の体がふわりと浮いたかと思ったら。
私は学校ではなく、アロのお膝の上にいた。
「そうだよ、レーアに悪い虫が付くと困るからね」
「もうアロ、レイモンドは、虫じゃなくてお友達よ、握手くらいしてもいいでしょ、あとね、あとね。クロス公爵家のローラとも、お友達になったよ、アロにも会ってもらいたいな」
私は、アロから目線をそらさずに、にっこりと微笑む。
「坊ちゃん。つい先刻、夕方まで我慢すると約束して、公爵家に戻ったばかりじゃないですか」
声に驚き、見上げると、隣にジョセフさんが立っていた。
「わあ。ジョセフさん」
「ルシア王女殿下、先ほどぶりです、家の坊ちゃんがすみません、そろそろ学院に戻りませんと、入学式に遅れますよ」
「そうだ、アロ、遅れちゃうよ」
「しかたない。俺もレーアの友達に挨拶に行く」
(*´∀`*)




