表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グリフィン乗りのレイラ  作者: とと
誕生 編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
47/55

アロイスの考察 ③ アロイス視点

読んでいただきありがとうございます。

そしてあの、封印の日…………。


ティチューバは、すっかり復活を遂げ、レーアに狙いを定める。


伸びる黒い手にから、レーアを守るため、とにかくレーアを遠くに飛ばす。


こんな手は、いくらでも、自分で対処できる、そう思っていた。


魔法で、黒い手を跳ね除けてから、レーアが転がった先を確認する。


マグナスが、レーアを、後ろから抱えるのを見た俺は、嫉妬に心がゆがむ。


俺の、汚い気持ちを、見逃さなかったティチューバが、俺の中にどんどん入り込んできて、魔法がうまく発動できない。


黒い悪意で、全身を包まれそうになった時、顔を覆っていた手が、一瞬はがれた。


必死に、俺の方へ手を伸ばす、レーアが見える。


「レーア逃げろ!」


「アロ。嫌だー、いかないで、マグナス離して!離して!」


そこで俺は、完全に暗闇に飲まれた。




自分の中が、空っぽになり、何も感じない…………。


しばらくすると、誰かの声が、ジージーと鳴る音の隙間に、とぎれとぎれに、聞こえる。


「アロ…………。アロ、死な…………ないで、私を…………一人にしな…………いで」


眠いんだ…………少し、眠らせてくれ。


眠りたい俺を、誰かが暖かな手で、何度も叩く。


「アロ、アロ 息をして!アロ」


何かが、ちぎれて、はがされるたび、暖かな魔力が流れ込んでくる。


アロ…………俺を、アロと呼ぶのは…………。


嫌だ!絶対にアロは渡さない!


アロ。眼を覚まして!


…………ああ。私はアロが好きなんだ。


失いたくない。


離れたくない。


魔力と共に、レーアの気持ちも、俺に流れ込む。


レーア!


「アロ。わたしアロが大好き!一緒に帰ろう!」


レーアの叫ぶような告白と、アンクレットの石が。はじける音で、俺に感情が流れ込む。


どんどん流れ込む、レーアの魔力と、気持ちを、自分に混ぜる。混ぜる。混ぜる。


レーア、一緒に帰ろう。もう二度と離さない。


誰かに譲ろうなんて思わない。


強くレーアを抱きしめると、真っ白な光に、二人とも包まれて、闇は浄化された。


俺と、レーアは、透明になった、水の中。


レーアを抱えて、水面を目指す。


「「がは」」


水面に出ると、みんなの歓喜の声が上がる。


その後、俺達は、無事に、ティチューバを、封印することが出来た。


レーア。もう逃してやれない…………。



✿ ✿ ✿




城に戻ると俺は、国王陛下と王妃様に、レーアとの婚姻を申し込む。


陛下はもともと、レーアを、他国に嫁がせる気はなく、公爵を継ぐと決めた俺が、レーアの伴侶となる事を、黙認してくれていた。


王家からの条件は、婚姻は、レーアが18歳になってから、婚約は、公爵の許可があれば、直ぐにでもしてよいと了承を得る。


俺は、国王陛下からの書状を持ち、久しぶりに父上を訪ねる。


「この馬鹿者が!公爵を継ぎたいと言ってから、一度も仕事を学ぶこと無く、どれほど家を空けている!

家を継ぐと言う事は、この公爵家に係わる、門下の貴族、使用人とその家族、多くの人生を、預かることになる、生半可な気持ちで、なりたいと願い、慣れるものでは無い」


「父上について、仕事に邁進します。そのためにも、ルシア王女殿下との、婚約をお認め下さい、国王陛下からの書状です」


書状を、一読した父上は、にやりと笑う。


「殿下からの気持は、受け取った」


「アロイス、私からの条件だ。リファン公爵家の仕事を、すべてこなすことが出来れば、ルシア様との婚約を認めよう。しかし、ルシア様が18歳になるまでに、仕事をすべて、覚えられなければ、この話は無しだ」


「リファン公爵家のために、尽力します。せめて婚約だけでも、お認め下さい」


「いいや、許さん。今まで私は、お前に寛容すぎた。このことは譲らないぞ」


何度も説得したが、父上は態度を、変えなかった。


「まあまあ。せっかく私に、可愛い娘ができると思ってきたのに…………。アロイス、あの顔をしているときの旦那様は、絶対に譲らないわよ、ここで粘るより、一日も早く、公爵家の仕事を、覚えた方が早いわ。私の優秀な息子なら、簡単でしょ」


「母上…………。」


「わかりました、よろしくお願いします」


「あーそれと、ルシア様には、ちゃんと仕事が、できる様になってから、プロポーズしろ!今のお前は、彼女を養う職がない」


「…………。」


「ルシアちゃんを、お茶に誘いたいの~。ちゃんと紹介してね~」


俺は何も言わずに、父の執務室を後にした。


ぜったに、半年で仕事をマスターして見せる。いや3ヵ月だ。























アロは、何も言えないまま、レーアを学院に繰り出さなければならなくなり、必死で頑張ります。

(@_@)


この後学院編を始めます。

投稿は不定期になりますが、完結させますので、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ