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グリフィン乗りのレイラ  作者: とと
誕生 編

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アロイスの考察 ② アロイス視点

読んでいただきありがとうございます。


レーアと出会ってからの俺は、次々と新しい感情や感覚をしり、手に入れた。


お互い、愛称で呼び合う、嬉しさや少し、気恥ずかしい感じ。


レーアに向けられる、好意への嫉妬や焦り。


敵意を向けられた時の、あの怒り。


つなぐ手のぬくもりや、ふわふわした髪の感触。


誰かにキスしたいと思う、衝動。


あの日も…………自分の行動を抑えきらなかったあの日、俺は人を愛することを知った。



✿ ✿ ✿



「魔力をレーアに流すから、送る時とは反対に、手のひらで俺の魔力を感じて、自分の魔力と混ぜる感じをイメージして。さあ、少しずつ送るよ」


俺が魔力を送ると、レーアの眼が急にトロンと、眠そうになる。


握る両手も、どんどん暖かくなり、ついにレーアは眠ってしまう。


「レーア?」


返事がなく、レーアの体がぐらりと揺れて、すーすーと寝息が聞こえる。


「ふふ。レーア」


俺はレーアの体を支えて、抱き上げる。


「アロ…………。」


眠りながら、俺の名前を呼んだレーアに、愛おしさがこみあげて、我慢しきれず、頬にキスを落とす。


このまま公爵家に連れて帰り、誰にも見られないように、閉じ込めてしまいたい。


それはダメだ、封印を成功させ、正式にレーアを妻に迎える。


俺の中で、いろいろな感情が交差して、爆発する寸前で、ラミ様に声を掛けられた。


レーアをベッドに寝かせ、ラミ様と話すうちに、少し気持ちが落ち着いたが…………。


「ところで、レイラが寝たのをいいことに、何もしてないだろうね!」


心の底を覗いたみたいに、ラミ様が俺にくぎを刺す。


慌てて俺は、部屋を後にした。



✿ ✿ ✿



デビュタントのあの日も、感情は揺さぶられた。


実はおれも、夜会でダンスを踊るのは初めてだった………自分のデビュタントは、幸いにもルイ第一王子という、俺より高位で、目立つ存在が居たため、ホールには入場もしないで、王宮の中庭で時間を潰して、父上に見つかり、その時はかなり怒られた。


人前で、ダンスをするなど、バカげていると思っていた自分が、レーアのため、まったく踊ったことのないダンスを、ジョセフに頭を下げて教えてもらう。


俺のリードで、レーアを一番、輝かせて見せる。


初めて、緊張してダンスに臨んだが、レーアとすることは、なんでも楽しい。


見上げるわか紫の瞳、意気のあったステップ。


思わず、俺も笑顔がこぼれ、ダンスが楽しいんのだと感じた。


完璧にダンスを踊った後は、最悪だった。


「ではこの曲が、終わるまでの少しの間だけ」


マグナスは断ったのに、レーアを強引にダンスに連れ出し、俺からレーアを攫って行く。


壁際で、二人を見るこの苛立ち、そのせいで、あの女の悪意にも、気がつくのが遅れた。


悪意に気づいて、直ぐに動きを封じるっことはできたが、レーアはどれほど、怖かっただろう…………。


産まれて初めて、怖いと言う感情を知った。


あの時の、レーアの泣き顔は…………忘れられない。





















あと一回、アロです。

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