アロイスの考察 ② アロイス視点
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レーアと出会ってからの俺は、次々と新しい感情や感覚をしり、手に入れた。
お互い、愛称で呼び合う、嬉しさや少し、気恥ずかしい感じ。
レーアに向けられる、好意への嫉妬や焦り。
敵意を向けられた時の、あの怒り。
つなぐ手のぬくもりや、ふわふわした髪の感触。
誰かにキスしたいと思う、衝動。
あの日も…………自分の行動を抑えきらなかったあの日、俺は人を愛することを知った。
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「魔力をレーアに流すから、送る時とは反対に、手のひらで俺の魔力を感じて、自分の魔力と混ぜる感じをイメージして。さあ、少しずつ送るよ」
俺が魔力を送ると、レーアの眼が急にトロンと、眠そうになる。
握る両手も、どんどん暖かくなり、ついにレーアは眠ってしまう。
「レーア?」
返事がなく、レーアの体がぐらりと揺れて、すーすーと寝息が聞こえる。
「ふふ。レーア」
俺はレーアの体を支えて、抱き上げる。
「アロ…………。」
眠りながら、俺の名前を呼んだレーアに、愛おしさがこみあげて、我慢しきれず、頬にキスを落とす。
このまま公爵家に連れて帰り、誰にも見られないように、閉じ込めてしまいたい。
それはダメだ、封印を成功させ、正式にレーアを妻に迎える。
俺の中で、いろいろな感情が交差して、爆発する寸前で、ラミ様に声を掛けられた。
レーアをベッドに寝かせ、ラミ様と話すうちに、少し気持ちが落ち着いたが…………。
「ところで、レイラが寝たのをいいことに、何もしてないだろうね!」
心の底を覗いたみたいに、ラミ様が俺にくぎを刺す。
慌てて俺は、部屋を後にした。
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デビュタントのあの日も、感情は揺さぶられた。
実はおれも、夜会でダンスを踊るのは初めてだった………自分のデビュタントは、幸いにもルイ第一王子という、俺より高位で、目立つ存在が居たため、ホールには入場もしないで、王宮の中庭で時間を潰して、父上に見つかり、その時はかなり怒られた。
人前で、ダンスをするなど、バカげていると思っていた自分が、レーアのため、まったく踊ったことのないダンスを、ジョセフに頭を下げて教えてもらう。
俺のリードで、レーアを一番、輝かせて見せる。
初めて、緊張してダンスに臨んだが、レーアとすることは、なんでも楽しい。
見上げるわか紫の瞳、意気のあったステップ。
思わず、俺も笑顔がこぼれ、ダンスが楽しいんのだと感じた。
完璧にダンスを踊った後は、最悪だった。
「ではこの曲が、終わるまでの少しの間だけ」
マグナスは断ったのに、レーアを強引にダンスに連れ出し、俺からレーアを攫って行く。
壁際で、二人を見るこの苛立ち、そのせいで、あの女の悪意にも、気がつくのが遅れた。
悪意に気づいて、直ぐに動きを封じるっことはできたが、レーアはどれほど、怖かっただろう…………。
産まれて初めて、怖いと言う感情を知った。
あの時の、レーアの泣き顔は…………忘れられない。
あと一回、アロです。




