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冥婚から始まる皇妃戦略 - 棺桶で叩き起こされた最強の妻  作者: 白狼九音
第一卷 冥婚から始まる鎮魂歌
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七皇子 蕭景琰の真意

宴は続く。

しかし雰囲気は完全に変わった。

さっきまで私を見下していた連中が、今は違う目で見ている。

淑妃はずっとうつむいたままで、私を見ようとしない。

阿史那骨篤禄はそこに座って、一杯また一杯と酒を飲み続けている。

その顔は鍋の底のように真っ黒だ。

太后は上機嫌で、雲霓が呼ばれて一時的に付き添っていた、

続けざまに三杯もの酒を飲んだ。

蕭玉嬛の口元に笑みを浮かべている。

その時、一人の男が近づいてきた。

七皇子、蕭景琰。

「兄嫁、見事な御才覚。」

「七弟、お言葉に甘えで」

「あの詩、『千山鳥飛絶』――實に見事。

しかし、一つだけ気になる。あの詩、『孤獨』を詠んでおります。

萬徑に人跡絶える、この世にただ一人取り殘された者の姿——

兄嫁は、ご自分のことを詠まれたの?」

この男、ここまで読み取るのか?

「私はただ――」

「ただ、先帝に捧げるために?

ふん、本当の理由は、別にある。

兄嫁はご自分の孤獨を、この場の全ての人に知ってほしかった。

しかし直接言うわけかない。だから詩に託した、違います?」

圖星だ。

「だが、それは賢明ではない」

「何が言いたいの?」

「孤獨をさらせば、それを付け込む者が現れ。この皇宮中では、弱みを見せた者が死ぬ」

「……それは、忠告?」

「いええ、警告だ」

こ奴、挑発している。

「兄嫁は、なぜ私から距離を取るの?」

「……未亡人だから」

「ふん、本気で言っているの?兄嫁は三兄に會ったことがない、言葉もない。ただ棺桶を共にしただけ」

…………

「それなのに『未亡人』だと?兄のために『喪に服す』だと?

笑わせる。そなたが守っているのは三兄じゃない——『第三皇子妃』という立場だ」

刃のように突き刺さる言葉。

「もし本当に兄を想っているなら、なぜ彼のことを何も知らない?なぜ彼が殘したものを調べようとしない?そして、なぜ彼の死の真相を追及しないの!」

言葉を失った、確かに、私は殿下のことを、何も。

「答えられないか。」

「違う」

彼の目をまっすぐ見つめた。

「確かに私は殿下のことを何も……知らない。でも、私は殿下の妻だ。太后が認め、國が認めた、正当な——」

「それが何だ!?」

「それが、私の『立場』だ!」

ケンカなら負けない!

「たとえ虛飾でも、それが今の私の全て。だから私は、この立場を守り続ける」

「へええ、立場、か」

「そうだ!」

「なら、一つだけ聞く。兄嫁は、三兄を、愛しているのか?」

愛しているのか?

一度も會ったことのない男を?

でも――

あの手紙を読むたびに胸が熱くなるのは……

「……それは」

「答えられない、か。」

「私は、殿下のために泣きたいと思う。彼のために戦いたい、

この身を捧げたいと——それが愛でなければ、何だというの?」

初めて、彼の目「本当の驚き」が。

「なるほど……三兄がなぜそなたを選んだ、やっと分かった。

兄は『本物』を見抜く目を持っていた。そして兄嫁も同じ、面白!」

彼は一歩下がった。

「今日は、俺の負けだ」

「……何?」

「私は、兄嫁を論破できると思っていた。説得して天極閣に参加させたいと」

「……何だと?」

「だが無理だな。兄嫁の心は、もう三兄のものだ」

彼は自嘲気味に笑った。

「しかし――もし兄が生きていたら、その時は容赦なく奪いに行く!」

「……ふざけるな」

「本気だ」

彼は振り返り、歩き出そうとして立ち止まった。

「そうだ、一つだけ忠告。これからもっと厄介な連中が現れる。北戎も、母上も、天極閣も、あなたが知らない勢力が――皆、そなたを狙っている」

「知ってっるよ、とっくに」

「だが、一番厄介なのは――私だ。忘れるな」

「お前は敵か?味方か?」

「さあ。」

「……どういう意味だ?」

「今日、話して分かった。私は兄嫁に惹かれている。敵としても、女としても。」

……

「だから当分は『敵』でいようと思う。」

「……それが本心か?」

「さあ。ただ一つだけ確かなことがある。もし私が兄より先に『あなた』に出會っていたら――その時は、絶対に譲らない。」

なんと——『あなた』

「では兄嫁、次に會う時はまた『敵』。その時は容赦はしない。覚悟しておけ」

優雅に禮を。

「待て」

「?」

「『お前』に言っておくことがある」

「何だ?」

「私は未亡人。喪に服している身。だから

――これ以上、私に近づくな。『敵』としても、だ」

「ふふふ!それが兄嫁の『切り札』か」

「……何を?」

「『喪に服している』――ふん!それ以上に強力な拒絶の言葉はない。

どんな理屈も、どんな智略も、この一言で無効になる、

感心感心、まさか兄嫁に一本取られた」

今度は、彼は心からの笑顔だった。

「次はこの一手を考えてくる」

そして優雅な退場。

雲霓が駆け寄ってきた。

「姉さん!七兄……何を話してたんだ?」

「……さあ、知らない」

「でも姉さん、なんか疲れてないか?」

「当たり前だ。あんな奴と渡り合えば、誰だって疲れる!」

「よし!じゃあ次は絶対刃で刺しちゃえ!」

「もう、あんたねぇ!」


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