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車輪の軌跡 ―時速0キロからの挑戦―  作者: じょんどぅ


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### 第38話:週末へのカウントダウン

### 第38話:週末へのカウントダウン


生まれ変わった相棒を車に積み込み、家へと戻ったその夜も、僕の胸の高鳴りは収まらなかった。

マットブラックのフレームは部屋の隅で静かに光を放ち、まるで明日からの本番を待ち構えているかのような存在感を放っている。


これまでの日々を振り返る。

突然の事故が奪った日常。歩けない絶望に打ちひしがれ、病院の天井を見つめていた日々。そして、車いすテニスという運命の出会いを果たし、翔太と共に泥だらけになって重ねた特許の数々。一ノ瀬の厳しい眼差し、無茶な練習で傷ついたフレーム、そしてプロの手によってブラッシュアップされた今の機材。

そのすべてのピースが、今週末に開かれる練習会という一点に向けて収束しようとしていた。


「明日だ……」


僕はベッドの上で両手を強く握りしめた。

もう、ただの絶望のなかにいた昔の僕ではない。あの車いすの上で、僕は風を切り、自分の意志で未来を切り開くことができる。


窓の外の夜空には、明日からの晴天を予感させるような星々が静かに瞬いていた。

すべての試練を越えた僕が、いよいよ真のスタートラインへと立ち向かう。

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