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第37話 しばしのお別れ

雫の母親、雪森霞さんが我が家に訪れてからかれこれ一週間があった。俺と雫の間にこれといった問題は特になかった。ただ勝手に雫のことを知ったつもりでいたが、きっとまだ俺が知らない一面があるはずだし、雫への想いがさらに強くなったくらいだ。


そんなこんなで、いつも通りに過ごしていた。日々雫にたっぷり甘やかされ、時には甘えてくる。そんなある日、


「和樹くん、ちょっと残念なお知らせがあるんだけど、、」


リビングのソファーでくつろいでいたら、雫が見るからにしょぼーんとしながら、こちらへと向かってきた。耳としっぽがあったなら、絶対に下を向いていただろう。


「どうしたの?」

「んーん、、実はね、」





「出張?」

「うん。。」


もし猫耳があったら、まさしくしょぼーんと垂れていたであろう。そこまで雫は落ち込んでいた。そんなに出張が嫌なのか?


「出張先はどこ?」

「大阪みたい…新しく担当になったラノベのイラストについて作家さんが会って直接話したいって…」

「ふむふむ、なるほど」


忘れているかもしれないが、雫は人気イラストレーターだ。でも出張とはまた珍しいなぁ。


「ふむふむって、かずくんは嫌じゃないの?!私がいなくって寂しくないの??」

「いや、それは確かに嫌だよ?出張だから多分3日間くらいかな?雫がいないのは寂しいけどー」

「へ?3日間も行かないよ?」

「え?」

「え?」



「出張は一泊二日だから、次の日には帰ってくるよ?」

「え、たったの2日でそこまでしょんぼりしてたの?」


可愛すぎではないかうちの彼女?


「たったの2日でも私にとっては長いの!かずくん成分が補給できないじゃー」


むぎゅ、


「え、あ、あのかずくん?どうしたの急に抱きついて?」

「だって雫が可愛すぎるから」

「うーん、、ずるい…それは私がかずくんに言うセリフなのに…お姉さんなのに、」

「嫌だ?」

「うんうん、もっとぎゅーってして」


こうして、たくさん充電した次の日に雫は出張に行った。それでも最後までとても不満そうに出ていったけど。





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