第27話 お姉さん、お酒は強いもの♡
なんの変わりもない土日。夜飯を済まして、俺はいつも通りソファーに座り、風呂から上がる雫を待っていた。別にテレビを見ているわけではないがテレビをつけてくつろいでいた。
「お風呂空いたよ、和樹くん」
「分かった」
入れ替わるように今度は俺が風呂に入る。特に俺はここから洗うという決まりもなく、いつもと同じように体を洗い、浴槽に入る。もうそろそろいいだろう、と思ったら出て、体をタオルで拭いてパジャマに着替える。そして、雫が待っているリビングに向かう。
「あ、おかえり和樹くん」
ソファーにいつも通り可愛い雫が座っている…ん?俺はすぐにソファーの前にあるローテーブルに置いてある物に視線を奪われた。
「雫、それってビール?」
「ん?そうだよ。こないだスーパー行った時に買ってきたの。和樹くんと飲もうと思って」
なるほど、そういう事か。俺は静かに彼女の隣に座り、申し訳ない事を言った。
「ありがとう、雫。でもごめんね、俺昔からお酒は飲めないんだ」
「あ、そうなの?」
「うん、昔20歳になった時に一人で飲んでみたけど、気持ち悪くなって次の日、酷い目にあったからそれ以来お酒はちょっとね…」
あれもう黒歴史と言っても過言ではない。20歳になって人生初のお酒を飲もうと思っても、一緒に飲んでくれる友達なんていないから、スーパーで適当なアルコール度数の低いやつを買って、部屋で一人で一口飲んだのが最後だ。多分、そもそもあんまり強くはないのだろう。
「そうなんだ…ごめんね、知りもしないで買っちゃって」
「全然大丈夫だよ、雫。気にしないで」
「うん。じゃ、私が飲むね?和樹くんは適当に麦茶でも飲んで!それなら一緒に飲んだ感が出るでしょう?」
「雫がそれでいいんならいいけど」
「うん!じゃ、麦茶持ってくるね」
スタスタ、と冷蔵庫を開けて、グラスに麦茶を注ぎ、俺に渡してくれた。
「はい。じゃ、乾杯しよっか?」
「うん、そうだね」
「「乾杯」」
二人でお互いのグラスをそっとぶつけて、俺は麦茶を、雫はビールを飲む。
「あ〜美味しい〜」
「よかったね、でも雫は二人分のビール飲んで大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫!お姉さん、お酒に強いから!」
「ならいいけど」
まぁ確かに雫はお酒には強そうだし、大丈夫でしょう。
〜15分後〜
「かずきゅん〜」
「し、雫?」
「ぎゅうぅぅぅぅぅぅ」
狭いソファーなんてお構いなしに抱きついてくる雫。思いっきり酔っている。なのに全然酒臭くない、むしろめちゃくちゃシャンプーのいい匂いがする。
「やっぱり酔ってるじゃん?」
「む〜、お姉さんは酔ってましぇん!」
俺の首から離れて、お酒のせいなのか分からないが赤らめて、ぷくっと膨れた顔で俺をじっと見つめる。
「全然お酒弱いじゃん!」
「硬い事言わないの〜ん〜かずきゅんの顔をスリスリ〜わぁあ気持ちいい…もっとスリスリ〜」
彼女のすべすべの肌で俺の顔に擦り付ける。でも全然うっとしくない。いつもは年上のお姉さんだけど、たまに見せてくるこういうところも可愛くって大好きだ。
「もう〜かずきゅんだいしゅき〜ずっとだいしゅき〜」
「うん、俺も雫の事大好きだよ」
「本当に〜?」
「本当だよ」
「じゃ、たまには行動で示して」
「え」
すると彼女は抱き離れ、膝にちょこんと座り、酔ったままで服の首周りを方までずらして、髪を手でどかし、首筋見せる。顔はさらに赤くなっている。雫も俺も。
「ど、どうしたの?」
「ここに、キスマークつけて…」
「キキキキキキキキキスマーク!?」
指で自分の首筋を指している彼女は凄く恥ずかしそうにしている。そして、髪をかきあげ、真っ赤な顔でこっちを見ている雫は…なんというか凄くエロい…
「どうしたの?早くして…」
「で、でも…」
「お姉さんはかずきゅんのものでしょう?じゃ、その印をつけて…」
「わ、分かった…」
「い、行くよ…?」
「うん…」
カプッ、チュー、
「んうっ…あん!」
変な声出さないでええええええ余計意識しちゃう!
「お、終わったよ…」
「はぁはぁ…後ついた?」
「う、うん」
彼女の首筋にちゃんと俺のキスマークが付いている…一応服で隠せる場所にしてけど、改めて見るとこっちも恥ずかしい…
「じゃ、次はお姉さんの番…」
雫は俺の首に顔近づけようとする。
「え。な、なに?」
「なにって、今度はお姉さんがかずきゅんの首に後つけるの…」
「ちょ、ちょっと雫?!」
もう俺の首筋に彼女が顔が…!抵抗できない…ってあれ?
「し、雫?」
「すうぅ…」
酔い疲れたのか、寝てしまった。
「全くしょうがない人だな」
「また今度ちゃんと雫にも仕返しのチャンスあげるから今日はゆっくり寝てね」
「すうぅ…んっかずきゅん…だいしゅき…♡」
こんにちは、こんばんは、青空零です〜
皆さんは甘やかすお姉さんと甘えるお姉さん、どっちがお好きですか?是非、意見聞かせて下さい!




