第26話 ある日の夜
「じゃ、そろそろ寝よっか、和樹くん?」
「うん、そうだね」
いつのように晩御飯を食べ、先に雫が風呂に入ってから俺も入り、リビングで二人でテレビなんか見て、なんだかんだで時間はもう11時だ。一般的に見て俺たちは寝るのが早いのか遅いのか分からないが、いつも大体こんな時間に寝ている。
「じゃ、ベットに行こう」
「うん」
二人で寝室へと向かい、俺はベットに入る。電気はいつも雫が消してくれる。「お姉さんが消してあげるから和樹くんは先にベットに入ってね?♡」などと言われる。
「電気、消すよ?」
「うん、お願い」
パチ、
改めて思うが電気を消すとうちの寝室は本当に真っ暗だなぁ、と思う。微かに窓から街の光が入ってきているがあたりを確認できる程の明るさではない。だが、そんな暗闇の中でも全く不安や恐怖感はない。なぜなら、
ゴソゴソ、
「は〜い、君の雫お姉さんが和樹くんの隣に来ましたよ〜」
そう、俺の大好きな彼女がすぐに隣に来てくれるからだ。今までも別に一人で寝るのが怖かったわけではないが、雫が居てくれると凄く安心する。
「もー。またそんな端っこで背中向けて寝るの?」
俺は電気を消した瞬間にベットの端に移動した。理由は話す必要あるか? 一緒に寝初めて大分経つが未だにこの初期の癖が抜けない…
「まだ恥ずかしいの?」
「う、うん。ちょっとね」
でもいつのは雫はほぼ強制的に彼女の方に向かされ、胸に顔を当てられて優しく抱きしめてくれる。そして俺はそのまま眠ってしまう。それはそれで好きなんだけどな…
「分かったわ。じゃ、おやすみね」
(え?…)
ゴソ、
………
(あれ?何もしない?お、おかしいぞ…)
いつもの彼女なら「もー、こっち向くの!」と言って抱きしめてくれるのに今日はなんで?ちょっとはいつもの期待してたのに…いや、ちょっとじゃない結構期待してた。まさか、怒った?あの雫が? でもよくよく考えてみるとそれはそうか…いつもいつも雫ばっかりはよく良くない。それは雫が怒るのも無理はない。よ、よし彼女を抱きしめるんだ大塚和樹よ。
〜15分後〜
(無理!!!!!!!!!)
あれから何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も振り向いて抱きしめようとしたけど、後一歩勇気が足りない…やばい早くしないと雫が寝てしまう、てかもう寝てるかもしれない…
「し、雫?もう、寝た?」
「……」
もう寝ちゃったー
ゴソ、
(ん?背中に何かが…)
「やっぱり、我慢出来ない」
「雫?…」
背中に抱きつく雫の方に向こうとしたら、
「あ、ダメ。こっち向いちゃ」
雫が俺の頬を指でそっと押さえる。
「な、なんで?」
「んー、たまには良いじゃん?背中、大っきいね?」
「あ、ありがとう」
なんだ背中を支えられているかのような感覚だ…
ゴソ、
すると、雫がもっとくっついてくる。そして、背中に何にか柔らかい物が…
「あ、あの雫?…当たってる」
「何が?」
「そ、そのきょ、胸部が…」
「あはは、なにその言い方?『おっぱい』って言うの恥ずかしい?」
「そ、それはそうだよ」
「えへ、和樹くん、絶対今、顔赤いでしょう?」
その通りだ。俺の顔は真っ赤だろう。暗くっても分かるさ。そして、それは雫も分かっているはず。分かった上で聞いているのだ。
「雫は怒ってないの?」
「なんで?」
「そ、その俺がいつまで経っても恥ずかしがってて」
「そうね、そういう和樹くんにはお仕置きが必要だね」
「え…」
ハム、
「ん!」
耳を何かに挟まれた感覚がした。まさか…
「お仕置きとして今夜はお姉さんが和樹くんの耳をハムハムします〜」
「な、なんで!?」
「だって和樹くん、耳凄く弱いもん」
「だからって…ンッ!」
「ハムハム。ハムハム」
その後もいっぱいハムハムされた。
「はい。じゃ、そっちの耳もするからこっち向いて」
「やっぱり向くんじゃん」
「良いから早く」
ゴソ、と雫の方に体を動かした。
「じゃ、行くね」
彼女はさっきとは反対側の耳に顔を近づき、またハムハムをー
ぺっろ、
「!?」
「ふふ、びっくりした?
「そ、そりゃするよ!」
いきなり耳を舐められたら誰でも驚くわ。
すると、彼女は耳のすぐそばで囁き声で言った。
「お姉さんはいつまで経っても恥ずかしがってる和樹くんも可愛くって大好きだよ♡」
「//」
結局その後、雫に抱きしめられながら雫の胸枕に頭を乗せ、眠りについた。
こんにちは、こんばんは、青空零です〜
やっと用事が終わりました!待っていた方、お待たせしてすみません!
今だから言えますけど、用事というのが実は僕、ビートボックスというものをやっていてそれの全国大会に出ていました(日本ではありません)。結果は全国ベスト8でした!それもなんやかんやで終わったのでこれからも小説を書いていこうと思います!




