第15話 お姉さんはもう我慢が出来ない
「えへへ」
相変わらず俺から離れようとしない人美ちゃん。
「あらあら」
何か楽しそうに笑う花子さん。
「むぅぅぅぅぅ」
声には出してないけど、そんな声が聞こえてもおかしくない顔で人美ちゃんを見てる雪森さん。
そして、
どうしたらいいのかわからない俺。
人美ちゃんが俺に懐いてくれるのは嬉しいけどいきなりはちょっとビックリする。しかも、何故か雪森さんの視線が怖い。なんで?俺なんか悪い事でもしたっけ? (この主人公はバカである)。
「さあ人美、お家に帰るわよ」
そう言ってきたのは人美ちゃんの母親である、花子さんだった。ありがとう!このよく分からない状況に助け舟を出してくれて!
「え〜、人美は和樹お兄ちゃんといる!」
「大塚さんにこれからまだまだ、お仕事が残ってるのよ?また今度、遊んでもらいましょうね。」
「お仕事かぁ、分かった」
そしてやっと、離れてくれた人美ちゃんは花子さんの元へと戻っていた。
「では、大塚さんに雪森さん、失礼しますね」
「和樹お兄ちゃん、またねー!」
「う、うん、じゃね」
雪森さんは何も言わない。
人美ちゃんと花子さんは自分達の家に入っていった。残された俺と雪森さんは何故か微妙な空気になった。時刻は午後5時半前。雪森さんが俺の家に来て、ご飯を作ってくれる時間にはまだ早い。ど、どうしよう…このまま、俺は部屋に戻るべきなのか?それとも雪森さんも招き入れるべきなのか?誰か教えてくれー!
雪森さんはずっと無言で、少し下を向いている。
「え、えっと、僕たちも部屋に戻りましょうか?なんかゲームでもしましょう」
と言いながら、俺の部屋のドアを開けてた。
結局、家に入れる事にしたが、なんだよゲームしましょうって。
「ゲームなんてしない。」
「え?」
「ワアッ!!」
後ろにいる雪森さんの方を向こうとしたら、背中にものすごい衝撃が来た。
バタン!
ガチャ。
俺は一瞬なにが起こったのか分からなかったが、なんでこんな事になった。
俺は玄関の前に倒れていた、というか倒された。そして、俺の胸に顔を埋める雪森さん。空気を読んだのか知らないがドアは閉まっていた。
「ゆ、雪森さん?…」
「もう…で…な…」
「え?」
服に顔を突っ込んでるから、よく聞こえない。
「なんて言いました?」
「もう、我慢出来ない。」
「な、なにをですか?」
ゴソゴソ、と言って雪森さんは勢いよく顔を上げ、俺の方を見て、少し涙ぐんで言った。
「人美ちゃんの事は名前で呼ぶくせになんで私の事は呼んでくれないの?ずっと、ずっと、ずーっと敬語だし!」
「え?」
「それに何よ、結婚って!いやだ、和樹くんと結婚するのは私だけ!和樹くんに甘えるのも、和樹くんを甘やかすのは私だけだもん!」
「ゆ、雪森さん?」
「ふんだ、そんな人知らない」
くっ、少し赤らめた頬膨らませて、そっぽ向くなんて……可愛い。
「え、えっと、し、雫さん?」
「他人行儀なんて嫌」
「し、雫…」
恥ずかしすぎるだろう、これ。
「うん♡な〜に?」
「そ、その、じゃあ、付き合ってから全然ベタベタしなかったのは、人美ちゃんを気にしてたからなんですか?」
「ち、違うよ。ずっとベタベタしてたらダメでたまには冷たい態度をとったら、向こうから来るって本に書いてあったから、頑張って冷たい態度取ってたけど、和樹くん全然何も言わないし…」
「早く和樹くんにくっつきたくって我慢してたの…そこに人美ちゃんが来て、もう我慢出来なかくなっちゃって…ごめんなさい」
「い、いえ、僕の方こそ気づいてあげられなくってすみません。『雫』は謝らないで下さい」
「敬語やめてくれないと許してあげない」
「わ、分かったよ、雫」
「ふふ、和樹くん、大好き♡」
「玄関の床で抱きつかないでよ!」
「和樹くん」
「うん?なに?」
「何日か全然ベタベタ出来なかったから、今日のお姉さんはいっぱい甘えてもいい?
お姉さんだってたまには甘えたいもん」
必殺の上目遣い。マジで自分、今死ぬんじゃねってレベルで可愛い。
「いいよ」
「えへへ、やった♡」
今日のお姉さんはお姉さんだけど甘えん坊さんでもありました。
キャラ崩壊してるけど、可愛いから良いよね?
「明日からはお姉さんがいっぱい甘やかしてあげるからね、かずくん♡」
こんにちは、こんばんは、青空零です〜
今回も「誰もそばにいない?お姉さんがいるじゃない、甘えたっていいんだよ?」ご愛読ありがとうございます。
今回は結構、お姉さんの可愛い所を書いたので感想とかくれたら、めっちゃ嬉しいです!みんなのお姉さんのどこが一番可愛かったか教えて下さい!
次回からはもっと糖度上げていきますよ!笑
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