第14話 お姉さんがお姉さんぽくなくなった?
今回は雪森さんの様子がおかしいぞ?一体、なにがあった?
「あれ、大塚くん、最近、顔色良くなったね。仕事も家に持ち込まなくなったし」
「そ、そうでしょうか」
「うんうん、あんまり仕事しすぎてもダメだからな」
と、会社の先輩に言われた。確かに、仕事も辛くなくなったし、疲労もない。これも全部雪森さんのおかげだ。感謝してもし足りないくらいだ。
ー午後6時半ー
会社から帰って、風呂に入り、少しくつろいでいたら、
ピンポーン
インターホンの音が響く、大体、誰かは予想出来る。
ガチャ、
「こんばんは、和樹くん」
「こんばんは、雪森さん。どうぞ」
そう、付き合ったからって雪森さんと何か変わったわけではない。まともに話してから、たったの二日で俺と雪森さんはお付き合いをする事になった。正直、あまり実感が湧かない。相変わらず、雪森さんには朝、昼、晩、ご飯作ってもらっている。
本当だったら、もっと恋人らしい事や、欲を言えば、隣同士なんだからもう、いっそのこと同棲もしたいが、俺にそんな事言えるわけがない。俺はチキンだ。
ただ、少し気になることがある。
「はい。和樹くん、ご飯出来たよ」
「あ、ありがとうございます、」
お、おかしい。雪森さんが俺の向かいに座るようになった。それだけではない。付き合ってから、全然、ベタベタしなくなった。俺なんか悪い事でもしたっけ?… いや、ベタベタしてきたにはたったの二日だろうが、と突っ込まれるかもしれないけど、何故か、雪森さんがああじゃないと気が狂うような、落ち着かないような…
アニメの話や普通に話す時は至って普通だ。ただ、甘やかそうとしない。
でも、まぁ雪森さんだって、仕事とかで疲れてて、そういう気分でもないのだろう。
ー次の日ー
「大塚くん、今日はもう、帰って良いよ」
「え、良いんですか?」
「うん、今週提出の案件が来週になったから」
「分かりました。では、失礼します」
午後4時に仕事が終わった。時間もまだ早いので、俺は会社を出て、家に向かわず、アニメショップへと向かった。今週発売したラノベたちを一気に買うためだ。
そこそこ大きいアニメショップに行き、ラノベが置いてある棚に行き、俺の欲しいラノベ探していると、
「あれ、雪森さん?」
「か、和樹くん?」
すぐ横に見覚えのある女性がいると思ったら、雪森さんだった。
「和樹く〜ッあっ、な、なんでもない。どうして和樹くんがここに?」
いきなり、こっちに抱きつこう(?)としたか分からないが、一瞬止まって、そっぽ向いてしまった。俺は不思議に思いつつも質問に答えた。
「あ、会社が早めに終わったので、帰りにラノベを買いに来ました」
「ふ、ふーん。で、なんのラノベ買いに来たの?」
「えっと、ここに置いてある、『学校ではオタクキモいって言ってくるクーデレ幼馴染が家でもキモいって言うけど、その分、デレた時は宇宙一可愛いです』です」
ビックッ、
「ゆ、雪森さん?」
「な、な、なにかしら?」
「なんか今、ビックってなりませんでしたか?」
「さ、寒いからよ」
「そ、そうですか」
このアニメショップ、暖房効いてるはずなんだけど、と思ったら、
「その、ラノベのなにが好きなの?」
雪森さんがこっちをチラチラ見ながら、聞いてきた。
「そうですね、普通に話が面白いんですけど、イラストレーターさんの『ドロップレット』先生のイラストが凄く好きなんですよ、実物は男性らしいですけど、Twitterとかでもフォローしててーって雪森さん!?なんでそんなに赤いんですか?」
雪森さんの顔が真っ赤になっていた。
「な、なんでもないわ、、私もそのラノベ、いつか読んでみるわ。さ、さあ、せっかく会ったんですから、一緒に帰りましょう」
「あ、はい」
なんか強引に話を変えられた気が……まぁ、いいっか。
その後、何冊かラノベを買い、二人で家に帰った。
エレベーターで10階までつき、自分たちの部屋に向かっていると、
「あれ?花子さんに人美ちゃんだ」
俺の部屋の奥にある、鈴木さんちの前に花子さんとその娘の人美ちゃんがいた。買い出しの帰りと言ったところだろう。
「あら、大塚さんに雪森さんじゃないですか」
花子さんが俺と雪森さんに気付き、言ってきた。すると、人美ちゃんも気付き、
「あ!和樹お兄ちゃんだー!」
と、言いながら、俺に飛びついて来た。
「え、ちょ、人美ちゃん!?」
「ちょ、ちょっと!」
俺も以上に声をあげたのは雪森さんだった。
「あらあら、人美ったら、すっかり大塚さんに懐いちゃって」
「引っ越しの日以来話しませんよね!?」
「ええ、でもその日から、ずっとあなたの事ばっかりで、遊びに行こうとしてたけど、主人があなたは仕事で忙しいって言うもんで」
なんじゃ、それ。
「あたし、和樹お兄ちゃんと将来結婚するもんね!」
「ちょっ、それは私がーッんーむー」
あれ、なんで雪森さんがむくれて泣きそうになってんの?おーい、雪森さん?お姉さんキャラは?キャラ崩壊してるよ?
これから一体どうなるんだ。
こんにちは、こんばんは、青空零です〜
今回も「誰もそばにいない?お姉さんがいるじゃない、甘えたっていいんだよ?」ご愛読ありがとうございます。
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