第88話:たべてね♡
寮から教室までの道のりは、橙馬の騒がしいマシンガントークのおかげで、退屈する暇だけはなかった。
「いいか、ホノジ。教室に入ったら、まず空気を読めよ? お前は今や『闇属性の自爆男』として、別の意味で時の人なんだからな……! しかも一週間も待たせるVIP待遇! よっ、迦導国一の自爆男! 目立ち方が憎いぜ、このやろうっ!」
「わかってるよ。目立たず、騒がず、でしょ? あと、後半のテンションは丸ごと間違ってるからね?」
今日が、僕にとって実質的な初登校だ。
入学初日の属性判定で闇属性と判定され、そのまま一週間、検査のために隔離されていた。教室へ顔を出すのも、あの日以来になる。
牛好き――せめて、ミルク好きが一人ぐらいいればいいな。
そんな淡い期待を抱きながら、僕は教室の扉へ手をかけた。
――ガラッ。
扉を開けた瞬間。
教室を満たしていた声が、ほんの少しだけ遠のいた。
「おい、見ろよ。あれが例の……」
「闇属性のやつだ」
「一週間も検査されてたんだろ?」
「近くにいて、大丈夫なのか……?」
居心地の悪い視線と、聞かせるつもりのないふりをした声が、あちこちから飛んでくる。
闇属性さまさま。
入学早々、すっかり人気者というわけだ。
「ほーら見ろ。お前、完全に珍しい魔獣を見る目で見られてんぞ! まったく、楽しいよな!」
橙馬がニシシと笑い、僕の肩をバシバシ叩いた。
「橙馬は、僕の気持ちを軽くしたいのか、さらに目立たせたいのか、どっちなの?」
「両方だな!」
「最悪の欲張りセットじゃん……」
でも、こいつのデリカシーのなさが、今は少しだけありがたかった。
教室にいる生徒の中に、橙馬以外の見知った顔なんて、きっといない。
――そう思っていた、そのとき。
少し離れた席で、えんじ色の扇子が揺れた。
豪華な装飾に、綺麗に整えられた縦ロール。入学初日、試験会場の前で盛大に高笑いをして、盛大にむせていた令嬢だ。
(あ……ヴィオレッタさんだ)
今朝、橙馬から教えてもらったばかりだった。
彼女こそが、竜息山の地主――橘ヴィオレッタ。
魔法柵を作るためには、これから正式に話をしなければならない相手だ。向こうもこちらを見ていたので、僕は反射的に小さく手を振った。
ヴィオレッタさんの扇子が、ほんの一瞬だけ止まる。
けれど次の瞬間には、何事もなかったように口元へ戻されていた。
「あの闇属性。わたくしに手を振って、どうしたんですの?」
隣にいた栗色の巻き毛の少女が、待っていましたとばかりに身を乗り出す。
「きっと、ヴィオレッタ様の美貌に見惚れているのでしょう!」
「オーホッホッホ! 当然ですわ! わたくしの美貌は、すでに優勝していますのよ!」
(優勝て……相変わらず、変な人だなぁ)
『アハハ! 相変わらずバカそうで安心したよ!』
(ジュリア。安心するところ、そこなの?)
ヴィオレッタさんは満足そうに扇子を広げ、その向こうから得意げにこちらを見ている。
とりあえず敵意はなさそうだ。
地主との最初の接触としては、ボチボチといったところだろうか。
そんなことを考えながら教室を見回すと、今度は窓から差し込む朝日が、太陽と月を弾いた。
右耳には太陽。左耳には月。
見覚えのあるピアスが、きらりと光っている。
「あ、椿くん!」
思わず、声が出た。
長い髪を白銀の簪でまとめたエルフのお兄さんが、こちらへ顔を向ける。
「椿くん、いたんだ。やっぱりいるんだ……」
「そりゃあおめえ、クラスメイトなんだから、いるに決まってんだろ」
橙馬が呆れたように言った。
ただ、その声には、ほんの少しだけ刺々《とげとげ》しいものが混じっていた気がする。
「それもそっか……」
「鴨葱くんやんか。久しぶりやねぇ」
椿くんは席を立つと、こちらへ歩み寄りながら、ひらひらと手を振った。
「にしても、なんや。噂には聞いとったけど、想像以上の人気ぶりやなぁ。嫉妬してまうわぁ」
「あはは。笑えないんですけど……」
「なんでもありそうな魔法学園で、属性ひとつでよう盛り上がれるもんやね。みんな暇なんやろか」
相変わらず、教室のあちこちから、闇属性に対する声が聞こえてくる。
僕は、それを聞かないフリをした。
そんなことより、椿くんに会ったら、絶対に伝えたいことがあったのだ。
「椿くん」
「なんや、鴨葱くん」
「あのルミタ、超~~~~おいしかった! 本当にありがとう!」
「そらよかったわぁ。ちゃんと夜に、蒸して食べたんやろな?」
「食べたよ! 蒸したてのルミタは……へへへ。頬っぺたが落っこちるほど、おいしかったぁ……」
思い出しただけで、口の中にあの味が蘇ってくる。
ほくほくと崩れる身。
噛むたびに溢れる濃厚な甘み。
大地の匂いと一緒に、身体の奥へ染み込んでいく魔力。
「また食べたいなぁ……。高いから、すぐには買えないけど……」
僕の中で、あの美味しさと、一個二銀貨という、じゃがいもにしてはあまりにも高価な値段が、激しくせめぎ合う。
あの味を知る前なら、じゃがいも一個に二銀貨なんて、とても出せないと思っていた。
でも、知ってしまった今は違う。
もう一度食べたい。
また、あの味を確かめたい。
そんな衝動が、胃袋の奥から全身へ駆け巡る。
脳内では、ミネルヴァが静かに、ゆっくりと頷いていた。
(あのときのミネルヴァ、相当うれしそうだったもんね)
『……何か問題でも?』
(ううん。ミネルヴァも、また食べたいんだろうなって)
『ご主人様がどうしても食べたいとおっしゃるのでしたら、私は止めませんわ』
(はいはい。そういうことにしておくよ)
じゃがいも好きのミネルヴァにも、また味わわせてあげたい。
そのためにも、今度は自分のお金で買わなくちゃ。
「で、でも……次は、ちゃんとお金を出して絶対に買うから……!」
「満足してもらえて何よりや。別にボクとしては、余ったもんを分けただけやで。また余りそうになったら、受け取ってほしいぐらいや」
「そ、それは駄目だよ……! 次は、しっかり正規の値段を払うんだから」
僕は胸を張って、椿くんを見上げた。
「僕だって、こう見えて酪農家の端くれだよ。むしろ、僕がおいしい牛乳を搾れるようになったら、椿くんにご馳走させてほしい!」
「めっちゃええやんか。それはそれは、楽しみやなぁ」
「うん。約束だからね!」
またひとつ、僕の牧場で美味しい牛乳を作る理由が増えた。
けれど、椿くんの言葉を思い返していると、もうひとつ、聞いておきたかったことを思い出した。
「それより椿くん、気になることがあるんだけどさ」
「なんや。遠慮せずに聞き?」
「魔法強化食のこと、知ってたの?」
僕としては、椿くんが「夜に食べろ」と時間まで指定したのは、ルミタが持つブースターミール効果を知っていたからだと思っていた。
暗い場所でも、昼間のように周囲が見えるようになる。
あの効果を一番実感できる時間に、食べるよう勧めてくれたのだと。
だけど――。
「…………なんや、それ」
返ってきたのは、まったく予想していなかった反応だった。
「え。ほら、ルミタのブースターミール効果だよ。食べたあと、暗いところでも周りが明るく見えるようになるやつ!」
「だから、なんやそれ……こわ」
「……し、知らないの?」
椿くんは、冗談を言っているようには見えなかった。
眉をわずかに寄せ、初めて聞いた奇妙な現象を、頭の中で確かめているような顔をしている。
「おいおい、とぼけんなよ、椿」
隣にいた橙馬が、低い声で割って入った。
「お前、知らねえのに、なんで夜に食えっつったんだ。どう考えても、知ってるやつの口ぶりだっただろ」
「ふふふ、おもろいわぁ」
椿くんは、少しも焦ることなく笑った。
「思い込むんは自由やけどな。それをそのまま人に当てはめるんは、どないやろか」
「何?」
「ボクが夜に食べてほしかったんは、蒸したてのルミタを素朴に味わうなら、肌寒うなる夜が一番やと思ったからや。明るい昼間より、静かな夜に、あつあつを頬張る。ええやろ?」
もっともらしい。
でも、あまりにも綺麗に整いすぎている気もする。
「判断力と思い込みが尖っとるんは、やっぱり橘家次期当主様やねえ」
その瞬間。
橙馬の表情から、笑いが消えた。
「て、てめえ……! 俺は、ただの橘だ! 勝手な勘違いしてんじゃねえ!」
「どないしたん。何をそんなに怒っとるん? 落ち着きのない男はモテへんで?」
「……何を知ってんだよ。お前とは、あの日まで会ったこともなかっただろうが……!」
「なんのことやろか」
椿くんは、どこか楽しそうに目を細めた。
「ボクとしては、偉大な地主様と同じ名字やから、『次期当主様』いうて冗談を言っただけなんやけど。何をそんな、マジに捉えとんねん。こわ」
「てめえ……!」
橙馬が椿くんの胸倉を掴んだ。
教室に、小さなどよめきが走る。
椿くんの服を握る橙馬の手には、力が入りすぎている。指先が小刻みに震え、普段の底抜けに明るい顔は、本気の怒りで強張っていた。
どこかで、扇子がぱちりと閉じる音がした。
「橙馬……! どうしたの!? さすがにやりすぎだよ!」
僕は慌てて二人の間へ入り、椿くんの胸倉を掴んでいる橙馬の手へ、自分の手を重ねた。
「ほら。離してあげて」
橙馬が、僕を見る。
そのまま数秒。
僕がここにいることを確かめるように見つめたあと、震えていた手から、少しずつ力が抜けていった。
「……ごめん」
橙馬は、ゆっくりと椿くんの服を離した。
「椿も、その……悪かったな」
「ま、こういうこともあるやろ。ええよ、ええよ」
椿くんは乱れた襟元を軽く整え、何事もなかったかのように笑っている。
でも、さっきの言葉がただの冗談だったとは、僕には思えなかった。
それ以上に気になるのは、橙馬の反応だ。
橙馬は以前から、椿くんを警戒しておくに越したことはないと言っていた。
でも、今の怒りは、それだけでは説明できない気がする。
聞きたい。
けれど、今ここで聞いていいことではないようにも思えた。
誰にだって、今すぐには言葉にできないことがある。
僕だって、それを知ったばかりだ。
「ま、クラスメイト同士、仲よくやろうぜ!」
橙馬が、場を立て直すように、わざと明るい声を上げた。
「人生、助け合い――なんだろ?」
「せやね」
椿くんは、橙馬の言葉に薄く笑った。
「あらためて、よろしゅう。橘くんに――そして、鴨葱くん」
「うん。よろしく!」
表面上は、それで話が収まった。
けれど、教室の空気までは元に戻らない。
「見ろよ……。闇属性が絡んで、さっそく衝突か?」
「やっぱり、近くにいるだけで何か起こるんじゃないか……?」
「一週間も検査されてたんだろ。普通じゃないって」
僕は止めただけなんだけどなぁ。
そう思ったけれど、わざわざ訂正する気にはなれなかった。
『どう見ても、今のはホノちゃん関係ないでしょ!?』
代わりに、脳内でジュリアが盛大に怒っていた。
『さっきから調子に乗ってる子がいるみたいだけど、アタシやるよ! 《暗黒の楔》で、二度と逆らえないようにしてあげるんだから!』
(う、うん。気持ちは嬉しいけど、さすがにそれはやりすぎだから、やめようね?)
『え~っ!? ちょっとぐらい恐怖を身体に刻み込んだほうが、今後のためになると思うんだけどなぁ!』
(その「ちょっと」の基準が、ジュリアは絶対におかしいから)
僕は、自分に向けられる視線から逃れるように、一番奥にある自分の席へ向かった。
窓際の最後列。
目立たず、騒がず、限りなく平凡な成績で卒業するためには、これ以上ない場所だ。
……すでに、あまり平凡ではない騒ぎを起こした気もするけれど、僕が起こしたわけではないので、気にしないことにする。
席へ座り、教科書を広げる。
その上に、こっそりとレシピノートを重ねた。
目立たず、騒がず、卒業まで牛の世話ができれば、それでいい。
――そのときだった。
ガラッ。
後ろの扉が開き、ひとりの少女が教室へ入ってくる。
その瞬間、先ほどまでのざわめきとは種類の違う緊張が、教室中へ走った。
艶やかな黒髪。ぴんと伸びた背筋。
周囲を圧倒する美しさと、誰も寄せつけない琥珀色の瞳。
「出たぜ……『氷の令嬢』、西芳寺冷夏。この学園で最も美しく、最も近寄りがたい高嶺の花……」
隣の席へ座った橙馬が、声を潜めて解説してくる。
「へえ、そうなんだ」
「おい、反応薄いな! まあ、普通のやつなら下手に接すること自体、おすすめしねえけどよ。ホノジなら、どう接しても逆に大丈夫な気もするから恐ろしいぜ。だが……」
橙馬はさらに声を落とし、周囲を警戒するように視線を巡らせた。
「彼女の許嫁がヴィンセントなんだ。あいつに見つかったら、お前なんて一瞬で消し炭にされるかもしれねえ。関わるなとは言わねえが、関わり方には気をつけたほうがいいぞ」
「ヴィンセント? ……誰それ?」
「……その反応。マジかよ、ホノジ。覚えてないのか?」
「あれ。僕、絡んだことあったっけ?」
「思いっきり、入学初日に絡まれてたじゃねえか!」
「ん~~~。駄目。思い出せない。橙馬の気のせいじゃないの?」
かろうじて頭の中に浮かんだのは、つるつるな脳みそのイメージ。
……なんでつるつるの脳みそ?
「……お前、マジか。ぶっ! ぎゃははははっ! 相変わらず愉快で最高なやつだぜ!」
「何を笑ってるの?」
「まあ、気にすんなって。ヴィンセントには、あとで会える。あいつは家の都合で留学生を迎えに行ってて、今日は午後から重役出勤らしい。今はいねえけど、会うまでの楽しみにしとけよ」
「うん。覚えてたら、そうするね」
「覚えてたらってお前……。相変わらず、ぶれねえやつだな」
そんな話をしている間にも、冷夏さんは周囲の視線を完全に無視し、自分の席へ向かっていた。
そして、ふと。
僕と目が合った。
その足が、ぴたりと止まる。
(あ……冷夏さん)
竜息山で別れて以来だ。
身体は、もう大丈夫なのだろうか。
声をかけようとした、その瞬間。
「ッ……!?」
冷夏さんが、小さく息を呑んだ。
凍りついたように揺らがなかった琥珀色の瞳が、大きく揺れる。
白い頬が、朝焼けを映したみたいに赤く染まった。
「ふ、ふんッ!」
猛烈な勢いで顔を逸らす。
拒絶されたようにも見えるけれど、黒髪の隙間から覗く耳まで、真っ赤になっていた。
「「「ええええええええっ!?」」」
教室中から、驚愕の声が上がる。
少し離れた席では、椿くんまで面白そうに目を細めていた。
えんじ色の扇子の向こうから、ヴィオレッタさんもこちらを見ている。
みんな、何をそんなに驚いているんだろう。
(しばらく橙馬と僕のやり取りを見てたみたいだけど……山のことで、何か伝えたいことでもあるのかな?)
「お、おい……! おい、ホノジ! 今の見たか!?」
橙馬が椅子をガタッと鳴らし、僕へ詰め寄ってくる。
「あの氷が溶けただと……!? お前、知らないうちに何したんだよ!?」
「え? 別に……ただ目が合っただけだけど」
「目が合っただけで、あんなになるかよ! お前……やるな、このやろう! ヒューヒューもんだぜ!」
「大げさだなぁ。たぶん、僕の顔に朝ごはんのパン屑でもついてたんじゃない?」
「ひぇっ!? お、恐ろしく鈍感な男……! これが闇属性のなせる技なのか……?」
橙馬が、わざとらしく口元を押さえた。
「マジでヴィンセントが今いなくてよかったぜ。今のを見られてたら、人死にが出てたかもしれねえぞ……」
何を伝えたいのかはわからないけれど、まったくもって余計なお世話なのだけはわかる。
『アハハ! トーマちゃんの反応も、そりゃそうなるよ~! アタシだって、学園へ来る前のホノちゃんの淡い恋愛事情に、どれだけ苦労したか……』
『あら。ご主人様の甘酸っぱい恋心の足を引っ張っていたのは、ジュリア、あなたではなくって?』
『ルヴァ姉、相変わらずキレがすごいねっ! アハハ……アハハハハ! ……笑ってないと、泣いちゃいそうだよ……』
こっちも、ずいぶん余計なお世話な会話をしている。
英雄なんて大層な響きだけはいいけれど、これでは「シュフのイドバタ会議」とやらと変わらない気がする。
シュフもイドバタも、何なのかはよく知らないけど。
まあ、いいや。
それよりも、今日の調理実習だ。
教室の喧騒をよそに、僕の頭の中は、すでに今日作る料理のことでいっぱいになっていた。
主役は、黒い統率者の極上の赤身肉。
下味には、竜息茸を使った特製ハーブソルト。バイソン・ミルクから作ったヨーグルトとバターもある。
それから、ほんの少しだけ溶かした要塞チーズ。
分量を間違えると、食べた人が頑丈な置物になってしまうので、あれだけは慎重に扱わなければならない。大量に食べなければ、きっと効果も薄いはず。
そして、完成したばかりの無限保温皿。
あの極上の赤身肉を、最高の状態で食べてもらう。
冷夏さんは、たぶん猫舌だ。
バイソン丼のとき、すっごいハフハフしてたから。
熱々の鉄板へ乗せるとしても、口へ運ぶ頃にはちょうどよくなるよう、肉の厚さと休ませる時間を調整したほうがいい。
きのこのソテーも添えて――。
ああ、早く作りたい。
――そのとき。
ふっと、甘い香りが鼻をくすぐった。
場違いなほど柔らかい、カカオの匂い。
その香りは一瞬だけ、医務室に満ちていた金属と薬品の匂いを引き連れ、記憶の奥を撫でていった。
静かな器具。
触れる前に、何度も確認してくれた声。
白い紙の上へ、そっと置かれた小さなチョコレート。
そして――。
『無理しないでね♡』
(……チョコ?)
僕は反射的に、机の中へ手を入れた。
指先に、小さな包みが触れる。
取り出してみると、それは白い薄紙に包まれていた。端には金色の箔で、学園の紋章が刻まれている。
その上には、カードが一枚だけ添えられていた。
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これは学園からのプレゼントです、たべてね♡
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最後のハートが、妙に目に刺さった。




