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没落貴族に異世界転生?でも総量1万越えの魔力と商才活かしてはじめる国づくり!  作者: 神崎あら


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8話 新領主エリック?


 「クソォ」


 凍結したバナーは悔しそうにそう言った。


 「いやぁお見事、さすがはエリック」

 「おじさん、お見事じゃないですよ」


 バナーに勝利すると後ろからルージュおじさんが笑顔で歩いてきた。

 おじさんにはエリーとの結婚の事とか色々聞きたい。

 まぁまともに答えてもらえるかはわからないけど。


 「さすがねエリック、私の旦那様だけの事はあるわ、水牢はもう解いていいわよね?」

 「ああ頼む、てか旦那様はやめて欲しいな……」

 「何を言っとるんじゃエリック、エリーとの結婚はお前の親も認めているし、これは決定事項なんじゃぞ」

 「え?」


 おいおいおい何を勝手に決めているんだあの親は、まぁ没落貴族の我が家がゼネナル家との縁談を断るわけないか……。


 「バナー!どうしたのよそれ!」


 水牢を解くと、バナーの母親が心配そうに走ってきた。


 「母様……」

 「何これ凍らされてるじゃない……許せない」


 そう言ってバナーの母は、俺を睨みつけた。


 「貴方たしかベルーナの子よね、まったく底辺貴族が何してくれてるのよ、こんな事してタダで済むとは思わないでよね」


 まぁそうなるよな。

 不本意ではあったが、結局はやってしまっているのは俺なわけだし。

 さてこの後どうしよう、魔石の事とか聞けるような感じではないよな。


 「落ち着けエレナよ、このエリックはこれから我がゼネナル家の一員ともなる者、ここは一つ私の顔を立ててはもらえないだろうか?」

 「……ルージュ様」


 バナーの母に俺が口撃されていると、ルージュおじさんが助けてくれた。

 助かった……てかこれじゃあもう結婚するの断れないじゃん。 

 あー、どうしよう。


 「無理にとは言わんよ、まぁそれでもエリックに何かすると言うのなら、魔石の取引は終わりを迎ることになるやもしれんがね」

 「くっ、命拾いしたわねベルーナの子、でもここでの事は決して忘れないからね」

 「……」


 そう言ってバナーの母は、氷を溶かしバナーを連れてどこかへ行ってしまった。

 あ、危なかった……。


 「してエリックよ、お前はこれからベルーナ領の領主となるわけだが」

 「は?」


 いやいや何を言ってんだ急に、父さんがまだいるでしょ。


 「む?その反応だとまだ聞かされていなかったのか、お主の父セドリックは訳あって王都の騎士団に戻ることになってな、それでお主が新しいベルーナの領主となるのだ」

 「え?いやいやまだ若すぎでしょ俺なんか」

 「あら?17歳は立派な成人よ」


 焦る俺にエリーがそう話す。

 いや成人なのはわかってるけど、にしたって17歳で領主は……いや悪くないか、領主になれば俺が直接他の貴族たちとやり取りできるようになるわけだし。

 これはこれでアリなのかも。


 「うーん、これはこれでありなのか……」

 「どうやら決まったようじゃな」


 俺がそう呟くと満面の笑みを浮かべたルージュおじさんがそう言った。


 「いや、まだやるとは」

 「よろしくねエリック!」

 『ガバッ』


 そう言うとエリーは俺の腕に飛びついてきた。


 「よしそれじゃあエリックよ、お主はこれからエリーの夫となりベルーナ領を治めるのじゃ、頑張れよ」

 『バシッ』


 ルージュおじさんはそう言うと、俺の背中を思いっきり叩いてきた。

 や、やるしかないか……。


 


 



 


 

 

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