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没落貴族に異世界転生?でも総量1万越えの魔力と商才活かしてはじめる国づくり!  作者: 神崎あら
小国編

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75/101

75話 親子?の共闘


 『ザワザワ』


 灰色の体毛に覆われたアンドリューという男は、狼の姿へと変貌していった。

 おいおいなんだよあの姿、あれじゃあまるで。


 「狼男か……なるほどな、それがお前の本当の姿か」

 「ああそうさ、俺は人狼なのよ」


 ルースのその問にアンドリューは笑顔でそう答える。


 「……人狼」

 「ん、どうしたよベルーナの若領主、獣人を見るのは初めてなのか?」

 「まぁな、てかそもそも居るとも思ってなかったよ」

 「おいおい、そいつはひでぇな」


 そう話すとアンドリューは悲しそうな顔を浮かべる。

 人狼、昔の本で読んだ事はあるけど伝説上の生き物かと思ってたが、まさか実物がいるとはな。

 それにさっき獣人とも言ってたが、獣人は確か何百年も前に絶滅しているはずだが。


 「お前、よもやあの大粛清の生き残りなのか?」


 ルースはアンドリューへそう訊ねる。 

 てか大粛清ってなんだ?


 「先祖が生き残りではあるし、そうなるかもな」

 「やはり生き残りがいたか」


 アンドリューの答えを聞くとルースは、顎に手を置き何やら小さく呟いている。

 ……気になるし、後で大粛清とやらについてルースに聞いてみるか。


 「ごちゃごちゃ話しちまったが、こっからが本番だぜベルーナの奴らども!」

 『バコォン』


 そう言って人狼となったアンドリューは両腕を勢いよく広げて、自身を拘束している土の手を破壊した。

 おいおい土の手を腕力だけで壊すのかよ、人狼のパワーって凄いな。


 『ガチャ』

 「さぁ、はじめるか」


 自由になったアンドリューは、背中の大剣を引き抜きそう呟く。


 『パキキキ』

 「あ?なんだよこれ」

 

 気がつくとアンドリューの足元には冷気が集中していた。


 「先手必勝だよ、人狼くん」

 『パキィン』


 そうして集まった冷気は、ルースの掛け声によりアンドリューの足を凍らせた。


 「くっ、なんだこれ」

 「これで自由は奪ったぞ、さぁ父よ、後は頼むぞ」

 

 ルースはそう言って俺の方を見てきた。

 なんだろう父と呼ばれているのに、まったくお父さん感は無いな。

 ルースの父親ではあるけど、力関係はあっちの方が上の様に感じてしまう、いや実際ご先祖様だから上なんだけど、ルースの身体でそれをやられると調子が狂うんだよなぁ。


 「ああ、任せろ息子!」

 『パキキキ』


 魔力操作で俺は右拳に氷属性の魔力を集める。


 「ほぉ、おもしれぇ技だな」


 アンドリューはそう呟くと笑みを浮かべる。

 この技は4年前、アーチボルト戦でも使った特別認定魔法を除く俺の最大火力。


 「アイスブロー!!」

 『ゴキィン』


 俺はアイスブローをアンドリューへと叩き込む。


 『ガシッ』

 「おー危ねぇ危ねぇ、直撃したらえらい目にあってたぜ」

 「な、なんだと」


 アイスブローは、アンドリューに直撃する事はなく寸前のところで相手の左手に止められてしまう。


 「ふんっ!」

 『バキィン』

 「くっ、壊されたか」


 アンドリューはアイスブローをそのまま脅威的な握力で、握り潰し破壊してしまった。


 「おいおい、動けない俺相手にこれかよ」

 「つ、強いな」


 アイスブローを受け止めるだけでなく、そのまま破壊するなんて……てかもしかしてアイスブローって実は弱い?

 いやそんな事を今は考えてる場合じゃないな、仕方ないアレを使うか。


 『スッ』


 俺はポケットから一つの純度の高い魔石がはめられた指輪をを取り出した。


 「なんだそりゃ?」

 「これか?これはな俺の秘密兵器だよ」


 

 



 


 

 

 


 

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