表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
没落貴族に異世界転生?でも総量1万越えの魔力と商才活かしてはじめる国づくり!  作者: 神崎あら
小国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
72/101

72話 ルースの行方



ーー街外れの酒場にて


 『バタッ』


 フードを被った男が荒々しく酒場の扉を開けて入店した。


 「いらっしゃい」

 「2人だ、酒と水を頼む」

 「あいよ」


 男は席に着く前にそう注文する。


 『ガタッ』

 「お前はあっちの席に座れ」

 「うん」


 ルースは男に促され、対面の椅子に座った。


 「お前、やけに大人しいな」

 「ううん、怖いよ」


 ルースはそう真顔で訴える。


 「いや怖がってる奴はそんな真顔で怖いって言わないんだわ」

 「そうなのか?」

 「そうだよ、あとな攫った犯人にそんな風に聞けるのもおかしいぞ」


 フードの男はそう言って怪しんだ目でルースを見た。


 「ではどうすればいいのかな?」

 「おいおい、ベルーナの坊ちゃんよぉ、そんな事を犯人の俺に聞くなよな……」


 フードの男はそう言って苦い顔をした。


 「へい、酒と水ね!」

 『ドタンッ』


 そのタイミングで店主が酒と水を運んでくるのだった。



ーー宿屋にて


 「……はぁ、どうしよう」


 自室に戻ったエリックは椅子に腰を下ろすと、額を抑え深いため息をついた。


 「よりによって攫われたのがルース様とはね」


 ラナトスは苦い顔をしてそう話す。

 現在、この部屋にはラナトスとエリックの2人しかおらず、エリーは自分の部屋、そしてゲナトの刺客は白の騎士に連行され街の牢屋に入れられている。


 「まったくだよ、まぁでも魔力量8000あるし、中身ご先祖だし多分大丈夫だろうけどさ」

 「そうだね、エリック様の話が本当ならルース様は現状で俺よりも強い可能性があるからね」


 ラナトスは腕組みをしてそう答える。


 「……魔力量8000の元ベルーナ領領主で、おそらくだけど氷の属性体質持ちか、うん、間違いなく強いな、ラナトスより強いかはわからないけど」


 ベルーナ家の血を継ぐものには、代々氷の属性体質が宿る。

 そしてエリックは気がついていないが、ルーナとルースはゼネナル家の血も継いでいるため、そこに水の属性体質も含まれる可能性もあるのだ。

 ちなみに、セントレアは火でゼネラルは水、そしてガネーシャの家にはランダムで様々な属性体質が宿る。


 「でもさ、強いなら心配はいらないんじゃないかな?」


 ラナトスはそうエリックに訊ねる。


 「そうなんだけど、一応息子だから心配なんだよ……中身はあれだけど、よし決めた、やっぱり探しに行こう」


 そう言ってエリックは立ち上がった。


 「わかった、それでどうするまだ襲撃があるかもだし俺はここに残ろうか?」

 「ああ頼むよラナトス、ルースは俺が探すよ」

 「うん、わかった気をつけてねエリック様」

 「ありがとう、それじゃあ行ってくる」

 『バタン』

 

 エリックはラナトスにそう言うと部屋からでて、ルースを探しに行くのだった。


ーー酒場にて


 『バタン』

 

 ルースとフードの男が酒場に入ってからほどなくすると、大きな大剣を背負った大男が酒場へと入ってきた。


 「ボス!」


 フードの男は席から立ち上がり、大男をそう呼んだ。


 「おうよ、待たせたなエリオット」


 大男はそう言ってフードの男の方へと歩いていった。

 大剣を持つ彼の名は、アンドリュー・ワイズ。

 ゲナト法国、法王サイモン・ワイズの息子である。


 「……こいつ、中々強いな」


 ルースは、アンドリューを見て静かにそう呟くのだった。


 

 

 

 


 


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ