63話 新しい仲間
ーー2日後、ベルーナ邸にて
「リーヤと申します!よろしくお願いします」
そう言ってリーヤは屋敷のエリーやルーナ、そしてじーやとフィオさんに頭を下げた。
「エリックから色々聞いてるわ、よろしくねリーヤ」
「はい、奥様!」
エリーをはじめ、フィオさんやじーやにはこの2日の間にリーヤについて色々話している。
最初は、何故竜が人になったのかと散々聞かれたが、最終的には俺の魔力が多すぎるせいと皆んな納得してくれた。
魔力量が多いのって便利だな。
「初めましてリーヤ私はルーナ、よろしくね」
娘のルーナがそう言ってリーヤにお辞儀をした。
今後、リーヤにはルーナとルースのお守りをお願いするつもりなので、あの2人が仲良くなってくれると大変嬉しい。
「よろしくお願いします、ルーナ様」
そう言ってリーヤはニコッと笑った。
良かったルーナとリーヤの相性は良さそうだな。
って待て待て、ルースの奴はどこにいるんだ。
姿が見えないのだが……。
「エリー、そういえばルースはどこ行ったんだ?」
「ああルースなら、ユリンと一緒にお庭で遊んでいるわよ」
エリーにそう訊ねると、ルースは庭にいる事が判明した。
仕方ない、ルースにはまた今度会わせるとするか。
『ススッ』
「エリック様、少しお話しをよろしいでしょうか」
背後にいつの間にか移動していたフィオさんは、俺の耳元で小さくそう呟く。
「うん構わないよ」
「では後ほど書斎で」
そう言ってフィオさんは何処かへ行ってしまった。
なんだろ、何かあったのかな。
ーー30分後、書斎にて
『コンコン』
「エリック様、よろしいでしょうか」
「うん、いいよ」
『ガチャ』
俺が許可するとフィオさんは、右手に大きな封筒を持って書斎へ入ってきた。
なんだろあの封筒。
「エリック様、リップティッチからこのような書面が届きました」
『バサッ』
そう言ってフィオさんは机の上に2枚の紙を置いた。
「どれどれ……え、マジで!!」
1枚はリップティッチがベルーナとの交渉に応じるという文章だった。
「はい、リップティッチは我がベルーナとの共同で魔道具作製に応じるそうです」
「凄いな!」
長い間粘った甲斐があった、あの何処とも交渉しないで有名なリップティッチと話が纏まりそうなのは、かなり大きいぞ。
「ですがエリック様、それには条件があるようです」
そう言ってフィオさんはもう1枚の紙を指差した。
な、なんだろか条件ってのは。
「えっと、交渉はエリック・ベルーナ自らがリップティッチに来て行うものとする……ま、マジか」
リップティッチは中立国で、今までどこの国も侵略した事がない、それどころか他国の領主クラスは近づいては行けない雰囲気すらあった。
そんなところにベルーナ領主の俺が自ら行くのか、しかも公式に。
これはもしかしたら、何か起きるかもだな。




