61話 召喚獣契約
ーー翌日、裏山にて
翌朝、俺はラナトスに呼ばれ裏山に来ていた。
「やぁ、エリック様」
『グオオ』
裏山に着くと笑顔のラナトスさんと、リーヤが俺を出迎えてくれた。
「ラナトス、それにリーヤもおはよう、今日は一体どうしたの?」
俺はラナトスにそう訊ねた。
「今日来てもらったのはね、エリックにリーヤと召喚獣契約を結んでもらいたくて、来てもらったんだ」
「召喚獣契約か、なるほど」
召喚獣契約とは力のある竜や大熊、そして魔獣などと行う契約の事で、契約するといつでも好きな時に召喚獣を呼べるようになる代物である。
「でもラナトス、いいのか俺がしても?」
「ああ構わないよ、むしろエリック様の方が魔力総量も多いし適任だよ」
ラナトスはそう言ってニコッと笑った。
そうか確か召喚獣契約って、契約時に主人の魔力量に応じて召喚獣が強化されるんだったっけ。
それなら俺がやればリーヤに大幅な強化が入るわけだし、メリットは大きいな。
「ならやらせてもらうよ」
「うんお願い、そして良い機会だしこれからは、リーヤにベルーナ家の守護竜としての役目をやってもらいたいんだ、いいかなエリック様?」
守護竜か、確かウチ以外の各領には守護獣がいるって聞いた事があるな。
ベルーナももう没落貴族とは呼ばれなくなってきたし、守護竜を設けるのも悪くないか。
「そうだね、リーヤにやってもらおうか」
「了解!なら早速だけど召喚獣契約やっちゃおうか」
ラナトスはそう言って俺を契約に使う魔法陣の近くまで案内してくれた。
『グオオ』
「リーヤ!」
山の中の広い空間に案内されると、大きい魔法陣の上にリーヤがいた。
「じゃあエリックはこっちの小さい魔法陣の上に立ってね」
ラナトスはそう言って俺を小さい魔法陣の方へと誘導した。
「こ、ここでいいの?」
「うん、大丈夫だよ」
俺はラナトスの言われるがままに魔法陣の上に立つ。
「よし、それじゃあ始めようか、エリック様契約の魔法は使える?」
「ああ、昔、やり方だけは勉強した事あるよ」
「なら頼むね」
ラナトスはそう言って、俺とリーヤから離れていった。
さてと、始めるか。
「ふぅ、召喚獣契約発動!」
『ズンッ』
「くっ」
『グォ!』
魔法陣の上で俺が契約魔法を発動させると、ズンッと重い衝撃が俺とリーヤを襲った。
「こ、このまま続けるよ」
俺はリーヤの目を見てそう話す。
『グォ』
リーヤも俺の目を見て頷いた。
『シュオオオオ』
「ま、魔力が吸われていく」
発動した契約魔法により魔法陣は俺から魔力を急速に吸いとっていく。
『グオオオオオ』
その時、リーヤの体が金色に光だし大きな声を上げた。
「リーヤ!」
俺は咄嗟にそう叫ぶ。
そうして金色の光は強さを増していき、辺り一体を包み込んでいった。
『ユサユサ』
「……起きてくださいご主人」
ん?なんだ、誰かが俺の体を揺すっているのか。
てか気絶してたのか。
『パチッ』
俺は目を開けてゆっくりと辺りを見渡した。
すると、自分の正面に16歳くらいの女の子が立っていた。
「え、えっと君は……」
「リーヤです!」
そう言って女の子はニコッと笑う。
ちょ、ちょっと待てリーヤ?リーヤなのか!
一体なにが起きたんだ。




