48話 vsアーチボルト
ーー10分後、ガードナー隊にて
『ドゴォン』
先頭を走るシンディから少し離れたところで戦っているガードナー隊であるが、シンディとアーチボルトの戦闘音はここまでしっかりと届いていた。
「ガードナーさん、さっきから雷の轟音がシンディさんのいる方から結構聞こえます、俺だけでも先行して様子を見ていきたいのですが……」
エリックは、雷の音からシンディの相手はアーチボルトではないかと思っており、ガードナーにそう提案する。
「そうですね、私も一緒に行きたいところですが、騎馬隊を置いては行けません、エリックくんお願いできますか?」
ガードナーはエリックの提案に乗り、そうお願いをした。
「もちろんです!」
ガードナーのお願いにエリックはそう言って、全力で引き受ける。
「じゃあ任せたよエリックくん、シンディをよろしくね」
「はい、任せてください!」
そう言うとエリックは、馬の速度を上げてシンディの元へ急ぐのであった。
ーーシンディ騎馬隊、先頭にて
「うぐっ」
少し黒焦げたシンディは、アーチボルトの前に跪いていた。
「よく耐えていた方です、私の雷撃をこれほど受けても倒れなかったのは、第一王女アルタ様以来ですよ」
アーチボルトはそう話すと、眼鏡をクイッと持ち上げた。
「はぁはぁ、まさかこれほどとは……な」
『ドサッ』
そうしてシンディは、そのままアーチボルトの目の前で倒れてしまった。
「……マルクス騎馬隊長、今、貴方の仇を果たしますからね」
『バチチ』
アーチボルトは短くそう呟くと、左腕の小手に雷撃を溜め始める。
『ザザッ』
「一体これはどういう事だ……」
その時、ガードナー隊から急いで走ってきたエリックが到着した。
「……君は?」
アーチボルトは、現れたエリックにそう問うたが、足元のシンディに気がついたエリックの耳にアーチボルトの言葉は届いていない。
『スタッ』
「シンディさん!」
馬から降りてシンディの名を呼び駆け寄るエリック。
「……」
「クソ、生きてるよな、頼む生きててくれ」
肩を揺すりそう声をかけるが、シンディに微かに呼吸はあるが意識はなかった。
『バチチチ』
「ずいぶんと若いが、その女を助けているということは敵かい」
アーチボルトは、小手に雷撃を集めてエリックへの攻撃の準備をする。
「その雷、あんたがアーチボルトだな」
「私の事を知っているのか、ああそうだ私が雷追のアーチボルト、レヴァンスの第一将を務めさせてもらってる」
そう話すとアーチボルトは、眼鏡をクイっと持ち上げる。
『ヒュオオオ』
「そうか、それならあんたが俺の相手って事だな」
そう話すと、エリックの氷属性の魔力から漏れ出る冷気が周囲を包み始める。
「氷……そうか君も属性持ちなんだな」
『バチチチ』
アーチボルトは、短くそう言うと小手に込める電力をさらに上昇させる。
「ここからは、俺が相手をする」
「いいだろう、子供とは扱わぬゆえ覚悟だけ頼むよ」




