45話 ガードナー隊
ーーシンディ騎馬隊にて
『ガキィン』
シンディさんの剣とレヴァンスの騎馬隊を率いる将の槍が激しくぶつかった。
「くっ……中々やるなぁ、アルトの騎士よ」
シンディさんの剣を受けた、レヴァンスの騎士はそう笑顔で話す。
「そちらも中々のものだぞ、レヴァンスの騎士よ」
シンディさんも笑顔を浮かべ、相手方の騎士とシンディさんはお互いの力量を認め合い、満足そうにしていた。
いやいやシンディさん、満足してる場合じゃないって、戦ですよ。
「うおおお!!」
その時、俺に槍をもった騎馬が迫る。
「あぶない!」
『キンッ』
間一髪のところで、ガードナーさんが持っていた剣で槍を弾いた。
「く、くそおおお!!」
槍を弾かれた騎兵はやけになり、そのままガードナーさんめがけて突進した。
「ガードナーさん!」
『ガシャッ』
ガードナーさんの騎馬と敵兵の騎馬が激しく衝突する。
しかし、ガードナーさんは見事に敵騎兵の勢いを大きな丸盾で受け切り、そのまま騎馬ごと弾き返した。
「うおりゃぁぁ!」
「す、すげぇ」
騎馬は1メートルほど吹き飛び、体勢を崩す。
「くっ、なんて強さだ」
蹌踉めく騎馬とその上の兵士に焦りが見える。
そしてガードナーさんは、その隙を逃す事なく素早く間合いを埋めた。
「これで終わりです」
『ズバッ』
そう言ってガードナーさんは、持っていた剣で、相手の騎兵を鎧ごと斬り裂いた。
「ぐはっ」
『ドサッ』
斬られた騎兵はそのまま地面へと崩れ落ちていった。
おお、ガードナーさん!
てか騎馬ごと盾で弾き返すとか中々にパワープレイだな。
「ガードナーさん!」
俺はそう叫び、ガードナーさんの元へと駆け寄る。
「エリックくん、大丈夫ですか怪我はありませんか?」
ガードナーさんはそう言って心配そうに俺を見た。
怪我か、仮にあのまま槍で刺されたとしても俺の魔力で槍は弾かれ無傷だったと思う。
しかし、身を挺して守ってくれた人には素直にお礼を言おう。
「大丈夫です、危ないとこを助けていただきどうもありがとうございます」
「いえいえ、まぁエリックくんなら助けなくても無事だったでしょうけど」
そう話すとガードナーさんはニヤリと笑った。
この反応もしや、この人俺の魔力量について知ってるな、おそらくシンディさんが教えたのか。
でもそれならなんで守ってくれたんだ?
「そ、そんな事はないですよ……もしかしてガードナーさん、俺の魔力量についてとか……」
「聞いてますよ、1万ですよね」
やっぱり知ってたか。
「でもそれならなんで俺を守ったのですか?」
「はは、君は面白いことを聞いてきますね、私の隊の人間が敵に襲われていた、しかも17歳の新兵、守る理由はそれだけで充分ですよ」
そう話すとガードナーさんさニコっと笑った。
ふっ、確かにな、そう言われてみればそうかもしれないな。
俺はこの人、ガードナーさんをシンディさん選んだ理由がなんだか分かった気がした。
「はは、確かにそうですね」
俺もそう言ってニコッと笑うのだった。




