43話 ガネーシャ領の攻防
ーー中央平原にて
ーレヴァンス守備隊
「く、来るか……」
「ゆくぞぉ!!」
剣を構えたゴーレウスにガリウスの乗る騎馬が襲いかかる。
ガリウス騎馬隊は、レヴァンス守備隊の第一陣を容易く突破し、ゴーレウス直下の兵200を眼前に捉えていた。
『ガキィン』
ゴーレウスの剣とガリウスの槍が激しくぶつかった。
ガリウスの連れてきた騎馬隊100に対してゴーレウス直下の兵は200。
数の上ではゴーレウスに分があるが、ガリウスが連れているのは、幾度となく修羅場をくぐり抜けた精鋭達である。
故に兵の質では、ガリウスに大きなアドバンテージがあり、それは倍程度の兵数なら覆す事が可能である。
「おい、そこの猛将よ名を名乗れい!」
ゴーレウスはガリウスにそう言って、1対1の決闘を申し込む。
勢いは圧倒的にガリウス側にあり、ガリウスが受ける理由など皆無に等しい。
しかしガリウス・セントレアという男は、恐ろしいほど実直な性格であり、このような申し出を断る事は断じてない。
「いいだろう、その申し出受けてたとう」
「二言はないな」
「もちろんだ」
そうして、セントレア側のガリウスと、レヴァンスのゴーレウスによる一騎打ちが行われるのだった。
ーー右翼にて
「うおおお!!」
「死ねアルトの犬ども!」
ここ右翼平原では、レヴァンス左翼5000とセントレア4000による、激しい戦いが繰り広げられていた。
「皆の者続けぇ!!」
先頭を走るロックウェルはそう言って、兵達を鼓舞している。
そして右翼の端シンディ騎馬隊では、シンディ隊長が右翼からの離脱のタイミングを窺っていた。
「……ここだな、お前達ぃ!私について来い!!」
シンディは短くそう話すと、右翼からの離脱を図る。
「行きますよエリックくん」
「はい、ガードナーさん」
シンディのすぐ近くのガードナーとエリックも、それに続き右翼からの離脱していく。
「エリックくん、ここから我々は敵の中枢に一気に切り込んでいきます、覚悟はいいですね?」
「もちろんです」
ガードナーはそうエリックに確認すると、馬の足を早めるのだった。




