40話 セントレアの騎馬隊
ーー宿屋の前にて
会議が終わり各自が自分の部隊へと戻る中、帰宅組のバナーが帰る前に俺に挨拶をしに来ていた。
「それじゃあなエリック」
「ああ、じゃあなバナー」
「今度会うときは、俺も領主になってるからそん時はよろしくな!」
バナーそう言うと、高そうな馬に跨り町をあとにした。
あいつが領主ねぇ……多分ないな。
「エリック!ロックウェル様が本隊へと戻られる、お前もついて来い」
「わかりました!」
バナーと別れ話をしていると、馬に乗ったシンディさんが現れそう言った。
もう出発か、気を引き締めていかないと。
そうしてそのまま俺も、セントレア産の馬に跨りシンディさんについて行く。
「ん?なんだあの人影、見覚えがあるぞ」
町の出口に差し掛かったとき、フードを被った1人の男と目があった。
あの感じもしかしてハクスイか。
「お気をつけて」
「そっちもな」
俺とハクスイは短く言葉を交わし、町を後にするのだった。
ーー町から少し離れた草原
俺はシンディさんの騎馬隊所属のため、セントレアの本隊から、少し離れたところに野営地を作っているシンディ騎馬隊に合流した。
「シンディ様ー!」
「ガードナー!」
俺とシンディさんが野営地に近づくと、大柄な体躯の兵士がこちらへと走ってきた。
「お待ちしておりました、シンディ様」
「ああ、ただいま!」
大柄な兵士と合流するとシンディさんはめっちゃ笑顔になった。
なんだかやけに機嫌がいいな。
「エリック、紹介するよ旦那のガードナーだ」
「ども、ガードナー・セントレアです」
だ、旦那さんだったのか……!
まぁ結婚してるしな、普通のことか。
「どうも初めまして、ベルーナ領主のエリック・ベルーナです」
「おお!あなたが噂の若領主様だったのですね、よろしくお願いします」
ガードナーさんはそう言って頭を下げた。
セントレアって名前が入ってたし、婿養子的な感じなんだろうか。
「よろしくお願いします」
「エリック、ガードナーはな我が騎馬隊の副長でもあるんだ、これから結構世話になると思うから仲良くな」
嫁のシンディさんが隊長なんだもんな、そりゃあ旦那さんが副長になるよな。
なんにせよ今日から俺もこの騎馬隊で世話になるわけだし失礼のないようにしないと。
「お世話になります、ガードナーさん」
「こちらこそ、期待してますよ若領主」
そうして俺たち2人は固い握手を交わすのだった。




