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没落貴族に異世界転生?でも総量1万越えの魔力と商才活かしてはじめる国づくり!  作者: 神崎あら
敵国編

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33/101

33話 魔力総量

 『ギャリンッ』


 レヴァンス王国の第四王女、ティオ・レヴァンスは腰から身の丈よりも長い刀を引き抜いた。

 いやいや鞘の長さと剣の大きさあってないだろそれ、どうやって引き抜いたんだよ。

 てかこの嫌な感じは魔道具か。

 魔道具とは、この異世界にある希少価値の高いアイテムである。

 本来、人のみにしか宿らない魔力を特殊な加工により、道具に留め運用できるそれが魔道具の強みだ。


 「それじゃあアルトの犬、はじめようか」

 『シュッ』


 そう言いうと第四王女は、バナーを置いて瞬時に姿を消す。

 どこだ、どこいった?


 「エリック!後ろだ!!」


 バナーが俺に向けそう叫ぶ。


 「後ろか!」


 バナーにそう言われて、俺は急いで振り返った。


 「遅い、魔道具解放"銀嶺の白刃"」

 『ズバァン』


 ティオの放った白銀の斬撃が俺を襲った。


 「エリックー!!」

 「これであと1人ね」


 ティオはそう話すと、バナーの方へとゆっくりと歩いていく。

 こいつ、いきなり斬りつけてくるとはなんて無礼な奴なんだ。

 死ぬかと思ったぞまぁ無傷だけど。


 「おいおい待て待て、まだ生きてますよ」


 俺はそう言ってティオを呼び止める。


 「なっ!な、なぜ生きてる……」

 「えっと、普通に防いだからかな?」

 「一撃で塔をぶった斬れる技だぞ、そんなわけあるかっ!」


 ティオは大声でそう叫んだ。

 嘘だろ、この技そんなに強いのか。 

 小手調べ程度の技だと思っていたが……。


 「そう言われてもな……」

 「不気味なやつめ、それならばもう一度、斬り裂くまで、銀嶺の白刃よ我に応えよ」

 

 ティオはそう言うとまた刀を構えた。

 またさっきのが来る感じか。

 でも今度は不意打ちって感じはしないな。


 「先に言っておくが、ここでやめれば見逃してやらんでもないぞ」


 俺はティオへそう提案する。


 「戯言を!どうせ嘘なのだろうその言葉、私にはバレバレだぞ」


 ティオはそう話すと、刀を強く握りしめた。

 い、いや、本気で言ったつもりなのだけど、まぁここまで忠告したのだし、やっても構わんしだろう。


 「そうかわかった」

 『ヒュオオオ』


 俺は氷属性の魔力を纏い、ティオの次なる一撃に備えた。


 「な、なんだそれ」


 俺が纏った魔力を見るとティオは、怯えた目でそう訊いてきた。


 「え?何って魔力纏いだけど?」

 「そうじゃない、私が言っているのはおまえのその纏っている魔力の量だ」


 ちょっと待て、ティオのやつもしかしてだけどルージュおじさんと同じで魔力総量が見える感じか?

 でもこの感じ、総量ってわけじゃなくて纏っている魔力を詳細に把握できる感じかな。

 ……待てよ、もしも本当に俺の魔力量が詳細にわかるのなら、普通の人が纏える量を遥かに凌駕する魔力を俺が纏えば戦わずして鎮圧できるかもだな、試しにやってみるか。


 『ゴウッ』


 俺は纏っている魔力出力をさらに上げた。


 「あ、ありえん、こんなの人ではない……」

 『ガクッ』


 ティオは俺の纏っている魔力が上がったのを確認すると、膝の力が抜け地面に両膝をつけ動かなくなった。

 よし思った通り戦意を無くしたようだ。

 まぁ今俺が纏っている魔力の量は、4000ほどで、総量の半分でもないが戦意を奪うには丁度いい量なのかもな。

 そうして俺は、戦わずしてティオの無力化に成功するのだった。

 

 

 


 


 


 

 

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