31話 結婚指輪と謝罪?
ーー街の中にて
ー街にある宿場までの道中
「え!エリック結婚してるの!?」
「ええまぁ……」
シンディさんは俺が結婚している事実を知ると驚き綺麗に仰け反った。
まぁそうなるよね、17だし。
てかもう敬語とれてるし……俺、領主なんだけど。
『キラッ』
そうして俺は左手の薬指につけた指輪を見せた。
「綺麗な指輪だね、でもどうして左手の薬指なんだい?」
シンディさんは、不思議そうにしそう訊ねてきた。
この異世界に、結婚指輪という風習はない。
故に俺のこの指輪の意味は誰にもわからないだろう。
だからこそ俺はエリーとおそろいの指輪をすると決めた、たとえ家族以外の誰にもその意味が伝わらなくともこの青い指輪には、エリーとルーナの想いが乗っかっている。
俺にはそれで充分なのだ。
「家族がいる証のようなものです」
俺は笑顔でそう答える。
「なんか凄い素敵だね、私も今度、旦那に買ってもらおうかな」
「あ、シンディさんも結婚してるんですね」
「うん!あと子供も2人いるよ!」
シンディさんはそう言うと笑顔でピースをした。
俺、領主なんだけどなぁ。
「お、俺もいますよ」
「ほんとに!エリックもまだ子供みたいなもんなのに大したもんだね」
シンディさんはそう言うと、ポンポンと俺の肩を叩いてきた。
お、俺……領主だよね?
ーー宿屋にて
「よぉぉし!今日はすぐ寝ろよお前らぁ!」
ロックウェルさんは大声でそう叫ぶと、自室へと入っていった。
ていうか今の一声で目が覚めたんだが……。
「おい、没落野郎ちょっといいか?」
眠たい目が覚めてしまった俺にバナーがそう話しかける。
「ああ、別にいいけど?」
そうして俺たちは宿屋の外へと出る。
こんな夜中に何がしたいんだこのボンボン貴族は。
まさか!俺とまた決闘したいとかいいんだすんじゃなかろうな。
もしそうなら、めんどいから明日にしてほしいところだな……。
「おい没落野郎、いやエリック!」
外へ出るや否や、バナーは俺の名を呼び睨みつけてきた。
こ、こいつやる気か。
「な、なんだよ改まって」
「……この前は本当にすまなかった!」
バナーはそう言うと頭を深々と下げた。
こ、これは一体どういうことなんだ?




