15話 騎士を求めて
ーー1週間後、ベルーナの屋敷にて
各領主は、自分の下に騎士と呼ばれる小貴族というのを持っており、戦時においてはその騎士達が兵を率いて戦う。
一応、うちの領内にも騎士はいるらしいのだが、俺の父さんセドリック・ベルーナと折り合いが悪かったようで、その騎士は現在では山奥で隠居しているらしい。
「はぁ困ったなぁ」
先日、おそらくセントレアから俺とエリーら襲撃された。
今後もまだあるかもしれない、俺はともかくエリーやじーや、フィオさんを守ってくれる騎士は必要だ。
探しにいくか。
『トントン』
「どうぞ」
『ガチャ』
そんな事を考えていると、自室に誰か入ってきた。
「おはようエリック」
入ってきたのはエリーだった。
「おはよう、体調は大丈夫か?」
「ええ、今日はいい感じよ」
結局あの後、エリーは村にある病院で診てもらい、やはり妊娠している事がわかった。
17歳で妊娠か……俺が元いた世界だったら問題になっていたが、良かったぁここが異世界で。
「それは良かったよ、あんまり無理はしないでな」
「ええわかってるわ」
騎士を探しに行きたいってエリーに伝えるべきだよな、でも大変な時に家を開けるなんて怒られるかもだし……。
「あのエリー、話しが……」
「いいわよ」
「え?」
「何をしようとしているかはわからないけど、貴方のことだもの、この領地や私達のためのことなのでしょう、そしたらそれはやっていいわよ」
「本当か!」
「ええ勿論」
そう言ってエリーはニッコリと笑った。
か、可愛いな。
「ありがと、なら悪いけど2週間くらい家を開けさせてほしい」
「2週間ねわかったわ、一体何をしに行くの?」
「ちょっと騎士探しに行こうかなって」
「騎士!?」
ーー2日後
ーベルーナ領のとある山にて
「この山かベルーナの騎士、ラナトス・リンガードがいるのは」
騎士ラナトス・リンガード。
ベルーナの騎士にして、元アルト王国騎士団長。
強さは王国随一とも言われている人で、父さん……セドリック・ベルーナの元上司。
なんでも父さんがどうしても来て欲しいとお願いして、来てもらったらしい。
そんなお願いして喧嘩するなよな……。
「さて探しに行くとしますか」
そうして俺は山へと入った。




