13話 商談
ーー1ヶ月後、ゼネラル家の屋敷にて。
ーゼネラル家の屋敷の前にて
この1ヶ月で俺は稼働できる採掘場を2つから25ほどに増やすことに成功した。
これはフィオさんやじーやが政務を引き受けたり、エリーが村々の祝い事に俺の代わりに参加してくれたお陰で実現できたものだ。
3人には感謝しかない。
今日はそんな皆んなで作った魔石の商談だ。
失敗はできない、本気でいこう。
「さぁエリック、約束の日になったが魔石はどうだ?」
「ああ、しっかり持ってきたよ」
そう言って俺は荷馬車に積んできた魔石を見せた。
「おお凄いなエリック、これでどのくらいあるんだ」
「大体3トンくらいかな」
「ほぉ3トンか」
「これは前金みたいなもんで、本体は船で運ぶつもりさ、しっかり50トンあるからね」
「さすがはエリックだな」
幸いな事にベルーナにもゼネラルにも港がある。
そのため海路での運搬ができる、船を使えば一度に沢山の量を供給できるため、これはとても大きい事だ。
ちなみにセントレアには海がないため、全て荷馬車を使った運搬らしい。
「クリスよ約束の50トンは用意したぞ」
「ああそうだな、これなら誰からも文句は出ないだろう、商談成立だよエリック」
そう言ってクリスは右手を差し出した。
「あ、ありがとう!」
そうして俺たちは硬い握手を結んだ。
ーー2日後、ベルーナの屋敷にて
「ただいま!」
「あらエリックおかえりなさい」
屋敷へ戻ると、玄関の掃除をしていたエリーがいた
「聞いてくれ売れたんだよ」
「え、何が?」
そう言ってエリーは小首を傾げた。
しまった、エリーにはまだ魔石の事話してなかったな。
俺はエリーに魔石の採掘場や今日の商談の話をした。
ーー5分後
「凄いじゃないエリック!最近コソコソしてるとは思っていたけど、あなたを信じて自由にさせたのは正解だったみたいね」
「ああ、ありがとうエリー、これで俺たちベルーナも没落貴族じゃなくなるぞ!」
『ガバッ』
俺は勢いでエリーを抱きしめてしまった。
し、しまった殴られる……。
「そうね、これからも頑張りましょうね」
エリーは満更でもない顔をしてそのまま身体を俺に委ねた。
え、いやじゃないのか?
子供の時だったらめっちゃ殴りそうなのに。
……そうか、もう俺たち夫婦なんだもんな。
そうして俺もエリーをさらに強く抱きしめた。




