24話 入院3日目 グロブリン点滴治療が始まる。
重症筋無力症と診断された事で治療が始まりました。
(免疫グロブリン静注療法(IVIg)という、グロブリンを大量に
点滴する治療です。
トイレに行く時には点滴台についているコードを抜かないといけないので
看護師を呼ばないといけないのですが 華穂は気を遣うのが嫌で
自分で抜いてもいいと許可を得てトイレに行っていました。
コードを抜くだけでも身体が動きにくい華穂にはかなりきついです。
ベットに寝ていればいいので「楽ちん楽ちん」と華穂は考えていました。
最初の1時間は40の流量で1時間以降からは80の流量にするのですが
80にしたとたんに華穂に異変が起こります。
頭を締め付けられるような 後頭部が割れるような こめかみあたりが
ズキズキするひどい頭痛でした。すぐに嘔吐もありました。
元、看護師の華穂は沢山の患者さんのお世話をしていたのでビニール袋の
用意していました。寝具や床が汚れると看護助手さんが大変なことを知っているし
同室の患者さんにも迷惑が掛かります。
主治医が飛んできました。
まずは痛み止めの点滴の指示をしてから 流量を40に戻すことを指示しました。
だんだん痛みが軽くなりましたが ぐったりの華穂。
母が面会に来ましたがラウンジに行く事が出来なくて病室での面会になりました。
15分と言う限られた時間しか面会できないのですぐに母は帰りましたが
出来る事なら変わってやりたいと泣けてくる母でした。
この点滴治療は 点滴がねばいのですぐにピーピーと機械が鳴ります。
5時間で終わる人もいるけれど華穂は流量を遅くしているので午前中から始めても
深夜までかかります。
担当の看護師が点滴の針をさすのにうまくいかなくて 数か所青あざが出来ました。
主治医が様子を見に来た時に手のひらを見て「この点滴受けると手のひらの皮が
ボロボロになる人がいるんですが大丈夫みたいですね」と 手のひらと青あざに
なっている腕を撫でてくれます。華穂はドキッとしました。
「瀬戸さ~ん」と言いながらカーテンを開けて顔を覗かす主治医が来ると
華穂は嬉しかった。時には「「かぁほ~さ~ん」とおどけた呼び方をする時も
ありました。かなり年上になる華穂に可愛い可愛いとも言ってくれる。
褒めて励ましてくれているんだとわかっているけれど
身体が動かなくて ベットの上で1人絶望している華穂にとって
優しくて話しやすい主治医が病室に来てくれるのが待ち遠しかった。
ベットの左側のカーテンを開けて入ってきて病室を出る時には再度
右側のカーテンを開けて「バイバイ 又来ます」と手を振ってくれたりもします。
主治医が来るのが嬉しくてたまらない華穂でした。




