16話 膵臓癌の確定診断受け余命宣告 緩和ケア病棟入院を希望する。
昨日病院からの帰りに弁当を購入して久しぶりに食事した。
シャワー後、ぐっすりとと言うよりも ぐったりと眠りについた華穂。
早朝目が覚め家事を済ませて 病院へ向かう華穂。
悠斗も久しぶりの食事を食べたとの事。
昨日は流動食だったが今日の朝食はおかゆが出て美味しく食べれたそうだ。
検査後の副作用もなく落ち着いている悠斗を見て安心する華穂。
この数日 心臓が飛び出しそうなくらいドキドキの時間だったので
ドッと疲れが出た気がする。
「今夜は夜勤なので早めに帰って仮眠してから出勤して明日朝、
勤務が終わったら直接、病院まで迎えに来るからね」と笑顔で病室を出る華穂。
自宅で仮眠してから出勤するが身体が悲鳴を上げそうなくらい疲れがたまっている。
疲れた身体で夜勤を終え悠斗を迎えに行くと看護師さんから「数日は消化のいい
食事にしてくださいね。良い結果が出るといいです」と声をかけられて
「ありがとうございました」とお礼を言って病院を後にする。
10日後に受診予定になっている。
「華穂も疲れているだろうから うどんでも食べて帰ろう」と
悠斗の気づかいで 食事してさっと買い物を済ませて家に帰ると
「あ~~やっぱり家が一番いいなぁ~~」と嬉しそうな悠斗。
ゆったりと入浴を済ませた後 悠斗は気持ちよさそうに眠ってしまった。
「はしゃいでいるけれど内心は不安でたまらないんだろうね。
「たぶん膵臓癌かもしれない」と華穂は覚悟していた。
10日後
待合室で少し待った後 悠斗と華穂が診察室に入る。
医師はパソコンの画面を見たまま「膵臓癌でした。ステージ4で手術は不可です。
今後の事ですが放射線治療 抗がん剤 緩和ケアの3通りがあります。
どうされますか?緩和ケアを選ぶ場合 早めに予約が必要です。」と
淡々と説明受ける。
迷うことなく「痛み、辛さを取ってもらえればそれでいいです。自宅で過ごしたい
ですが最期は緩和ケア病棟に入院させてください」と悠斗も覚悟していた様子。
「先生 余命はあとどのくらいですか」と悠斗が聞いたのに華穂がびっくりした。
平気そうにしていたけれど色々調べていたのだと思うと 華穂はたまらなくなって
涙がポロポロ流れて止まらなくなった。
鎮痛薬(医療用麻薬)や吐き気止め眠剤等の処方箋を受け取って病院を出る。
身体が許す限り自宅で過ごして痛みが治まらなくなったり身体が動かなくなったら
緩和病棟に入院するという事になった。
悠斗は奥田や城島に又集まろうと連絡した。
華穂も瑞希とさくらに連絡入れた。
母にも連絡入れた。母が泣いているのがわかった。
「しっかりするのよ。必要な時はいつでも連絡してくれたら行くからね」との
母の言葉に抑えきれずに華穂も泣いてしまう。




