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オーダーメイト 〜お払い箱のはみ出し女ハンター、拾った異世界人と最強バディを組む〜  作者: 湖陽 照
第2章 Toy! Toy!フェスティバル 編 〜ケルビムに捧ぐ呪いの酒〜

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#77 Cheers!

 折れた天幕が羽ばたいた

 雨宿りしていた品々が一つ また一つ 駆け出していく



 虫の声 草の匂い 噎せ返るような生命(いのち)の香り


 

 けれども 時の流れは早いこと

 天色の空は赤くなり あちらに見えるは誰そ彼



 大路を外れた脇の道 影に隠れたボロの店

 朝日を嫌い 西日を拝む野良の店


 時折小さな隣人が 面白可笑しく並べてく



 草の汁で汚された 薄茶のラベルに描かれた

 逆さ吊りのお月様

 人を怖がる蝶すらも ひらりひらりと堕ちる酒 



 ――お幾らか?



 とある優しい妖精が 楽しいお菓子を買う為に 

 壊れて怪我した 友の為

 

 月見が好きな花屋から 蜜を集めて作った青い酒



 人が作るお菓子には お金がちょっぴり必要です

 紙切れなんて欲しくはない 金銀銅では重過ぎる


 できれば 菓子に変えて渡してやりたい

 貴方は何かお持ちです?




 体を叩いて探したが 出てくる物は 鉄と紙

 手慣れたように諦めた



「残念だけど、またの機会に――「買います」」



 夜の空より黒い人

 取り出したのは 銀の棺

 砂糖でできたお星さま 溢れるほどのお星さま


 これならきっと喜ぶと にっこり笑って差し上げます



 ――星は店主の手に落ちた

   

   ――月は彼女の手に昇る



 月を星で買ってみせた女は こう言いました





 ――――月を、おひとついかがです?

本日より、第2章『Toy! Toy! フェスティバル 編』スタートです!


2章では、あの賑やかなバディたちがさらに大暴れ(?)します。2章の開幕をお祝いしてあげるよ! という方は、ぜひページ下部の【ブックマーク】や星【☆☆☆☆☆】で応援をよろしくお願いいたします!

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