↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小悪魔ちゃんのVRMMO  作者: アザレア
第2章 小悪魔と???
54/57

第47話



「ホ、ホタァ……」


「やっと倒せた。やっぱり硬い相手には毒が1番だね」


 強酸で殻を溶かして蹴り潰すのもありだけど、あれ脆くするのに時間かかるからね。隙間から毒流し込むのがやっぱり楽。

 私はホタテのモンスター。マインスカラップスを毒殺し終えながら一息吐く。このホタテ、下手に近づくと勢いよく閉じて周囲に衝撃波を起こすから近づき難いんだよね。しかも1回閉じると中々開かないっていう。


(大体の人はこいつのこと嫌いそう。素材落とす量多いけど)


 通常サイズのホタテが10個は手に入るからね。多分、稚貝とかそういう設定なのかな?通常サイズのホタテが稚貝ってところがスケール大きいよね。

 ちなみに貝類には他にトーチカシースネイルってサザエも居るんだけど、こっちも倒すと通常サイズのサザエが沢山手に入る。こっちもこっちで水の弾を撃ってきて、近づくと引き篭もるから結構嫌い。


「とりあえずイカとエビ、ホタテはだいぶ集まったね。あと欲しいのは……ん?」


 私が海鮮の在庫を確認しているとメイカからメールが届いた。内容はバーベキュー用の網付きグリルが手に入ったから商品増やしたいとのこと。なんかプチイベントの景品で貰ったとか……あー、なんかそういえば屋台関係のプチイベント参加してたって言ってたね。


「商品に使いたいのは貝類がメインね。狩りたくないなぁ……」


 私がそんなことを思っていると急に目の前に別のウィンドウが開いた。メールを閉じて確認するとそこには『イレギュラープチイベント:潮干狩り』って書いてあった。

 内容は今から30分間、イベントフィールドに貝類のモンスターしか登場しなくなる。そして倒した数に応じてお祭りポイントと報酬が手に入る。


(丁度良いイベントだね)


 貝類集めにうってつけ。報酬でも貝類手に入るみたいだし……今後集める必要が無いくらいには狩っておこう。

 私がMPを回復したりして準備していると、空にヒュン!と白い光がいくつも出現。光は花火のように弾けていった。そして光の残滓が消えると周りの砂地が震えだした。


「「ホタァ!」」


「「ザエェ!」」


「「「「サリィ!」」」」


 砂の中からホタテとサザエ、そして初めて見る貝が出てくる。鳴き声的にアサリ?なんかこいつだけ群れで宙をプカプカしてるけど。


(今までのモンスターたちは兵器の名前が付いてた……これ機雷?もしかして)


 浮いてる兵器なんてそれぐらいしか思いつかないし……ち、近づきたくない。とりあえず強酸かけるか、


「【アシッドバレット】」


 私は貝の群れに強酸をばら撒く。歌は……【水底の哀歌】は歌って良かったかな?強酸付与してるだけで水属性魔法ではあるし。新しい技を覚えると戦闘に組み込み忘れるよね。


パシャ……バシュン!バシュン!


「「ホタァ!?」」


「「ザエェ!?」」


 強酸がかかった貝たち。その中でアサリたちが突然爆発するように弾けて周囲に貝殻の破片をばら撒いた。その破片が周囲の味方にも降り注ぎ被害を与えている。まさかの自爆タイプ!?


(こっちまで届いてなくて、私に一切の被害出てないけど……攻撃したら爆発するのかな?)


 それで味方に被害甚大とかこっちに有利過ぎるよね……というかあの貝たちも被害大き過ぎるような?強酸で防御力下げてるとはいえ、そんな早く効果が発揮されるものでもないし。


「あ、もしかして弾けた貝殻の破片。あれが強酸を纏ってたから?」


 そんな破片が破片手榴弾の如く飛散。更に防御力を下げて守りを貫通したってところかな?そうなるとあのアサリ……結構利用できるのでは?強酸をばら撒かせるのに。

 ということでまだ残っているアサリに強酸をかけて弾けさせる。案の定、アサリの殻がホタテやサザエたちに手痛いダメージを与えていく。ふーん……


「硬いあなたたちを簡単に倒す方法見ーつけた」


 多分、この時の私はめちゃくちゃ悪い顔で笑ってたと思う。だって面倒な貝たちを片付ける方法が見つかったんだからね……


バシュン!バシュン!


 私はアサリに強酸をかけてホタテたちを弱らせていった。殺し切れなくても脆くなった殻を氷で砕いて中身へ攻撃できる。弾けたアサリは倒した扱いになっててちゃんと素材を落としてくれる。アサリもザクザクだね。


「アサリ……これ砂抜きって必要なのかな?」


 砂抜き面倒なんだよね。でもやらないとジャリジャリするし……お客さんに出すかは分からないけど試食して確かめておこう。あ、アサリの名前だけどマインクラムって名前だった。マインって地雷と機雷の両方の意味あった筈だから、やっぱり機雷がモチーフだったか。

 そんな感じで私の貝狩り……プチイベント名を取るなら潮干狩りは続いていった。途中でハマグリのハードマインクラムってやつも出てきたけど、こいつは強力なアサリって感じで私にとっては有り難い存在だったね。


「ハマグリ。醤油欲しいなぁ……」


 あとは酒蒸し。日本酒無いけどね……ワインでも行ける?と、そんなこんなでザクザクと貝を集めること30分。再び空に光の花火がなってプチイベントは終了した。私のストレージには沢山の貝が溜まっている。


(しばらく貝には困らないね)


 そしてウィンドウが出現し、イベントの集計が発表された。私は真ん中よりちょい上辺りだね。アサリやハマグリ誘爆で上手いこと稼げた感じかな?


「お祭りポイントが1000ポイント。報酬は貝と……何これ真珠?」


 報酬を確認すると銀真珠15個、金真珠10個、星真珠5個と初めて見るアイテムがあった。説明を見てみると貝のモンスターが体内に作る魔力を帯びた真珠らしくて。銀→金→星の順で魔力が多いんだとか。星真珠とか透き通った薄青色で光を帯びてるからね。


(これはメイカが喜びそう)


 さて、これでお願いされていた貝集めは完了。あとは帰り道でイカとかエビを集めて帰りますかね。


「ふんふん〜♪」


 私はご機嫌で素材を集めながら帰還するための安全地帯へと向かっていった。そうしてもう少しで安全地帯ってところで……私のlvが50に到達した。結構モンスターを狩ってきてたけどやっと上がった……


『一部の職業スキルをプレイスタイルに合わせて調整しました』


「ん?なんかスキル調整入った?」


 何が調整されたんだろう……確認したいけどメイカを待たせるのも悪いし、素材を届けてからにしよう。私は確認したい気持ちを抑え安全地帯地帯へと急いで向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。