↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小悪魔ちゃんのVRMMO  作者: アザレア
第2章 小悪魔と???
53/57

第46話


 晴れ渡る晴天、何処までも広がる青い海に砂浜。そんな砂浜にはいくつもの屋台が並び水着の人がワイワイと楽しんでいた。


「焼きそば2人前お待たせしました!熱いのでお気をつけて!」


「あ、ありがとうございます!」


 私はメイカの屋台を手伝っていた。いつの間にか焼きそばの鉄板やら用意してたんだよね……私は売り子として頑張ってる。売り上げは好調でメイカはホクホクした顔で作り続けてるね。


「いやー、モモカが立ってるだけで稼げて助かる助かる。やっぱり水着のおかげかな?」


「他の人も水着だけどね?というか私の水着いつの間に用意してたの?」


 私が今着てるのは黒いハイネックの水着、腰には黒いパレオを巻いて露出自体は少な目。最初、水着を用意したって言われた時は露出が凄い多いんじゃ?と不安だったんだけどね。


「いや、露出あったところでそのボディじゃ色気の欠片も……ごめんさい。私が悪かったから包丁をそんな持ち方しないでください」


「分かればよろしい」


 私は包丁を持ち直して野菜を切っていく。普段から料理したりしてるから慣れてる。ニンジンとキャベツはこれでOKかな?あとは海鮮が少し足りないか。さっき集めてきた分が随分と減ってるね。


「メイカ、海鮮類が減ってきてるからちょっと獲ってくるね」


「了解。肉はそっちでどうにかしとくよー」


 私は屋台を離れながらメニューを開いた。このイベントではメニューから2つのエリアに行ける。1つが今いる屋台とかが並んだ非戦闘エリア、そしてもう1つが海鮮系モンスターが沢山いる戦闘エリア。こっちはゴツゴツした岩が転がってて、見上げると深い青色の天井が広がっている。まるで海の中に居るような感じ……だから宙を泳ぐ魚のモンスター出てくるしね。


「ここのモンスターたちの素材。美味しいからね」


 よーし、頑張って集めていこう。強くなった私の力を発揮させる場だからね。私のストレージにも溜め込んでおきたいし。私は獲物を探して岩が転がる砂浜へ進んだ。

 あ、そういえばここの特殊効果について説明してなかったね。この戦闘エリアは水着じゃないと移動速度50%低下、攻撃力50%低下のデバフがかかる。逆に水着だとアイテムのドロップ量増加に与ダメージ50%増加と良いことばかり。特にドロップ量増加は食材集めとしては有り難いね。


「イカー!」


「お、イカ見つけた」


 出てきたのは人間よりもちょい大きめなイカ。トーピードスクイッドって名前で魚雷の名前の通り突撃してくる。サイズ的にミサイルな気もするけどね。


「イカー!」


 トーピードスクイッドは頭をこっちに向けて突撃してくる。私はそれに対して軽く横にステップを踏んで回避。ガラ空きの胴体に踵落としを喰らわせる。


「イ、カ!?」


 靴は今サンダルだけど、トングサンダルだから足を強く振っても簡単には抜けない。ついでに爪先と踵にはメイカが硬いカバーと錘、内側にクッションを入れてるから威力と私の安全性は確保されている。


「ふん!ふん!」


 私はゴロンと転がるトーピードスクイッドに追撃の踏みつけをお見舞し、イカの切り身とゲソを確保。与ダメアップは効率良くなって助かるね。ドロップ量も増えてくれてるし。


「まぁ、ちょっといつもよりは脆いからそこだけ注意かな……」


 あ、そういえば水着の数値見せてなかった。装飾品はいつものままだから水着だけの情報を……ほい。


ーーーーーー

歌姫の黒水着一式

黒い水着、パレオ、サンダルの一式装備

水辺での使用を想定されている

爬虫類の皮を使用した布地は下手な防具より硬く、クモの糸で編まれたパレオは魔法を防ぐ

露出は少ないが、それが見えぬ深淵への想像を掻き立てるであろう

VIT+30 MID+50 CAM+100

一式ボーナス

水属性攻撃の与ダメージ30%増加

水属性攻撃の被ダメージ30%減少

ーーーーーー


 これが今着てる水着の性能。着るだけでCAMを100も上げられるのは普通に有り難い。特に今とかね。


「《誘惑の香り》。効果を実感するのは久しぶりだよね」


「「「「エビィ!!」」」」


 イカを倒した私にすぐさま群がってくるのはエビの群れ、この子らはバレットシュリンプ。空中を跳ねて弾丸のように突撃してくるそこそこ厄介なモンスター。《誘惑の香り》で沢山寄ってきちゃってる。


「「「「エビィ!」」」」


 バレットシュリンプは各々跳ねてまるでショットガンの弾幕のように私に向かってくる。私は落ち着いて【スノーシールド】でバレットシュリンプたちを防御する。この子たちの攻撃じゃこの盾を破壊することはできない。


(さっさと片付けたいけど……この子たち仲間が減ると逃げちゃうんだよね)


 だから逃げにくくしちゃおう。私は息を深く吸う、そして《歌魔法》を使った。歌うのはもちろん【純愛の枷】。


「〜♪〜〜♫」


 重くのしかかるような歌が私の口から紡がれる。歌いながらもバレットシュリンプの攻撃は《振付》で発動させた【スノーシールド】で防ぎ、【ウォーターバレット】で数を減らす。


(別々のことをしてるから頭こんがらがりそう……でもドレミさんのレッスンが役に立ってる)


 歌いながら動く練習。あれがここで生きるとは……もしかしてあの時からこの状況を見越していた?だとしたら凄すぎない?


「エ、エビィ……」


 攻撃が防がれ仲間が散っていく光景に残りのバレットシュリンプたちはジリジリと逃げるように後退しようと……して身体が麻痺したように動かなくなった。


(効いてるね。呪縛が)


 逃げることだけを妨害する呪縛。私の歌を途中退席するなんて許されないよ?と、歌い終わったね。歌い終わっても呪縛はしばらくは残る。今のうちに狩り尽くそう。


「ライブ料はあなたたちの素材で貰うね」


「「「エ、エビィ〜!?」」」


 私はバレットシュリンプたちを片付け終えた。エビのむき身が沢山手に入った。いやー、これ沢山集めてシュリンプカクテルでもやりたいね。あれエビ剥くの怠いし、買うにも値段が結構するから現実じゃ食べる機会殆ど無い。


「レモンとタバスコってあるのかな?」


 さて、海鮮はまだ足りない。イカはあと10匹は狩りたいし。貝類とも会えていない。貝類は動かないからこっちから出会わないといけないしね。


「貝は硬いから強酸かけないといけないんだよね……最悪、隙間から毒流し込んで毒殺するか」


 食材?素材になっちゃえば毒なんて消えるもんね。実際1回毒殺してて、それを焼きそばの材料で渡しちゃってるし。


(バレなきゃ犯罪じゃないんです……)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。